孤独感が辛いときは、自分の内側にある人を遠ざけている部分を手放すことと、人とのつながりを求めていくこと。そこで良い関係性ができそうな人がいるなら、そこにエネルギーを注いで、良い感情(楽しさ、喜び、充実感、親密感など)を受け取っていくこと。
【目次】
・心のなかにある孤独感
・孤独感を感じているときの心理
・人とのつながり
・良い感情を受け取る
・パートナーがいるけど孤独感を感じるとき
心のなかにある孤独感
孤独感があって、その辛さのようなものを感じている方はおられるでしょうか?
例えば、プライベートの時間を充実させたくても、パートナーがいなかったり、友人達は忙しくて時間が合わなかったりで、一人で時間を過ごすことになったときにちょっとネガティブな感じで、孤独感を感じる、といったことはあるでしょうか?
自分の1人の自由な時間。その過ごし方は人によって様々でしょうし、そこでやりたいことが色々とあったとしても、心のなかに孤独感のようなものがあると、1人で過ごすのにも限界がある、と思えてくる方もおられるかもしれません。
また、孤独感を感じているときに、人から必要とされていないように感じたりする方もおられるかもしれません。仮に人との交流はあったとしても、世間話程度だったり、そこで何かが満たされるようなことや、誰かとつながっているような感覚がなくて、まるで、自分が誰からも求められていないような、そんな感覚を感じたことのある方も、おられるかもしれません。
友人達やパートナーがいたとしても、孤独感、を感じられる方もおられるかもしれません。家族がいても寂しさを感じたり、客観的に見てみると人間関係に恵まれていても時にどうしようもない孤独感に襲われたりする、といった方もおられるかもしれません。
孤独感を感じているときの心理
孤独感を感じているとき、人とのつながりをあまり感じられないですが、この、人と分離しているような心理について掘り下げていくと、人の心のまた違った一面を見ることができます。
孤独感を感じているとき、まるで自分の周りから人が去っていくような、あるいは、自分が人から求められていないような感覚を感じるかもしれません。ただ、人と分離している心理というのは、自分の周りから人が去ることで生まれているのではなく、自分が人から離れたことで生まれています。自分が周りから拒絶されたり避けられたりすることで分離が生まれるというより、自分から離れたり拒絶することで分離が生まれている、というのが心の中で起こっていると理解したほうが、自分の心の内面をより深く理解できます。
孤独感の裏側に、自分が人を遠ざけている心理がある、という感じの心理構造。なぜ人を遠ざけたいんだろう、という質問を自分自身に問いかけてみると、この孤独感を作っている自分の内面をより深く理解できます。
人を遠ざける心理が孤独感を生んでいるのだとしたら、その部分は少し見直してみても良いかもしれません。
人とのつながり
人とのつながりを素直に求めるということ。本当は人とのつながりが欲しいのに、表面的にはそれほど欲しくないふりをしたり、あえて人との間に壁を作っているような部分があると、人を遠ざける心理が強化されますので、それらはむしろ手放せるなら手放したほうが良いかもしれません。自分の中にある全ての行動パターンや、考え方を変えることは流石に難しいので、自分の中で手放せそうなものを手放していくこと。
特にパートナーシップに関しては、人の感情がとても大きくゆさぶられるものなので、傷つきたくないので求めない、という心理に陥りやすくなります。本当は欲しいのに「いらない」という振る舞いをしているうちに、何故か、ふとした時に孤独感が上がってくる、といった心理に襲われることもあります。
パートナーシップに対して心理的なガードが固いと、本当は欲しいということを自分では認めたくなくて、その結論を避けて答えを探そうするために
「あれ?なんで私こんなに孤独感を感じるんだろう?」
というのが全然わからなくなる、という心理の罠にハマることも時としてあるものかもしれません。もちろん、本当の答えは自分でなんとなくわかってはいるのですが、誰かに何か聞かれることがあったとしも、その弱点のような部分については、他人にあえて教えたくない気持ちになることも、あるものかもしれません。
ただ、パートナーシップが欲しいのに、それを避けていたり拒絶しているようなところがあって、孤独感があがってきているような一面が、もし、あるのだとしたら、自分で作っているその防御壁のようなものは、手放してあげたほうがベターです。
良い感情を受け取る
人とのつながりを求めるというのは、ある意味、労力のようなものが必要かもしれません。自分から動く、人が集まるところに行く、出会いを求める、人と知り合う機会を増やすなど、行動が求められるような一面があります。他にも、人からのお誘いがあるなら、それに乗る、というのも良いですし好きなことをして好きなことで人とつながりを持つ、というのも良いかもしれません。
そこで良い関係性ができそうな人(達)がいるなら、そこにエネルギーを注ぐこと。エネルギーを注ぐというのは、時間や労力や意欲といったあなたの力をかけるという意味合いですが、力をかけた度合いだけ、楽しさを感じたり、充実感があったり、親密さを感じたりする部分も出てきます。孤独感の癒やしには、ただ単に人間関係がある、というだけではなく、そこで良い感情(楽しさ、喜び、充実感、親密感など)を受け取れる部分があるということが大切です。
ただ、そこであんまり良い感じがしなかったり、良い感情を受け取れる部分がそれほどないようなら、その関係性は一旦あまり重要視しないという選択をしたほうが良いかもしれません。人それぞれ、相性であったり、好みのようなものもあります。自分にとって受け取れる部分があるような関係性を選択していくこと。
孤独感が辛いときは、自分の心の中にある、人を遠ざけている要因のうち手放せるものは手放して、人とのつながりを求めるということ。そこで受け取れるものを受け取っていくことを通して、人とのつながりが感じられない状況を、孤独感を少しずつでも癒やしていけるような状況に変えていければ、と思います。
パートナーがいるけど孤独感を感じるとき
パートナーがいるけど孤独感を感じるということも、それなりにあることかと思います。色んなパターンがあるかとは思いますが、過去に書いた記事を2点紹介します。
パートナーはいるのだけれども、そのパートナーに甘えたいのに甘えられない、という感じであれば、そこで孤独感や寂しさを感じることがあるかもしれません。その場合、こちらの記事を参考にしてもらえれば、と思っています。
甘えたいという訳ではなくて、パートナーと一緒にいる時間はあるのだけれど、一緒にいたとしてもそこにいるのが当たり前になって空気みたいな扱いをされて、そこで寂しさを感じてしまう、というパターンもあると思います。その場合、こちらの記事を参考にしてもらえれば、と思っています。