日々の暮らしに退屈さを感じるときの心理

投稿日:2020年11月24日      更新日:

日々の暮らしの中に大きな問題があるわけではないけれども、何をしていても楽しくなかったり、何か退屈さのようなものを感じていて、変わり映えのしない日々を送っているとしたら、そこには、チャレンジすることを避ける心理、が隠れている可能性があります。

コンフォートゾーン、なんていう言葉があります。いつもと同じことの繰り返しだけで良いのであれば、成長する必要もなければ、新しいことにチャレンジする必要もないですが、楽しさが色あせてきたり、退屈さが忍びよってくることもあります。それを嫌ってそこから抜け出そうとしたとしても、怖れのようなものが邪魔をして、最初の一歩をためらう気持ちが出てきやすいものかもしれません。成長して次のステップに進もう、というときに出てくる怖れ、のようなものかもしれません。

自らチャレンジしていった方が良さそうなときに、この怖れを感じない範囲にこだわってしまうと、次のステップに進めないがために、同じことの繰り返しを体験する、という感じになりやすいです。そうすると、退屈さ、閉塞感、停滞感、なんていう楽しくない感情が、ちらりと顔をのぞかせてきます。

私たちの心の内側には、本当はどうするのが自分にとって良いのか、深いレベルでは気付いている部分があり、そこから、何らかのサインが出てくることがあります。どんな感情であれ、ネガティブな感情を感じることに意味があるとしたら、もしかしたら、それはそんなサインの1つ、なのかもしれません。

退屈さを感じるとき、それは私たちに変化が求められているとき、といえるかもしれません。

 

自分の直観を使って、自分自身にこう問いかけてみて下さい。

「私は何にチャレンジすることを怖れているのだろうか?」

あれこれ思考すると、無意識に抵抗がでてくることから、これでもない、あれでもない、と悩む感じになりやすいですが、次のステップへ進むことに怖れがでているときも、その無意識の抵抗が非常に出やすいです。直観を使うと、その抵抗の部分をスキップできます。

直感を使って出た答えの内容は、自分には無理、と思ったことかもしれませんし、過去に一度はチャレンジをして、諦めたこと、かもしれません。やった方がいいのだろうなあ、と思いつつも、やりたくない気持ちから、避けてきたことかもしれません。

ただ、そこにチャレンジしていくとしたら、怖れがあるがために、進もうという気持ちと、やっぱりやめとこう気持ちの間で、葛藤のようなものが心に生まれてくることもあるかもしれません。

 

葛藤があるとき、そこを乗り越えて行動していくとしたら、こんな感じの一山越えるかのような要素が求められてきます。
・コミットメントする。
・100%の力を発揮する。
・本気になる。
怖れが強いほどにこの部分が求められてきます。自分が成長したり、新しいものにチャレンジして行きたいときに出てくる怖れや抵抗の部分。これが強いほど、コミットメントが大切になってきます。継続して取り組むものだった場合、何かをやるたびに抵抗や怖れがぶり返してくることがありますが、その場合も、コミットメント、が大切です。

次のステップに進むことへの怖れがある場合、実際に行動したときに、その怖れに現実味を持たせるかのような失敗体験やネガティブな感情を感じるような出来事がやってくることがあります。そうすると、だんだんコミットメントし続けることに辛さを感じてくるようなこともあるかもしれません。その場合は、自分の足を引っ張っている感情や思考を見つけて、その部分を手放すこと。
「自分にはこれはふさわしくない」
「絶対にうまくいかない」
自らの足を引っ張るような思考を持っているために、よくない結果を引き寄せているような場合には、行動すればするほど疲れてしまうような、よくないサイクルに陥りがちになります。こういったときは、楽しみながらやる、という部分を取り入れることや、ストレスを生み出している思考を手放すということが求められてきます。

 

自分が本当に欲しいものと、自分のところによく訪れる人生の流れのようなものがマッチしないとき、自分の人生が本当に面白くないもののように感じられることがあるかもしれません。
「なんのために生まれてきたのだろうか?」
「この先、生きていて、良いことなんてあるんだろうか?」
そんなことを考え込んでしまいたくなるようなこともあるかもしれません。

良い流れが来てないときは、自分を責めたり、自己評価を下げたりするようなことを考えたくなるかもしれません。ただ、その思考は悪い流れを強化することになります。流れを変えたいときに取り組んだ方がよいのは、手放すことと、受け取ることです。

手放すというのは、悪い流れを生み出している感情や思考を見つけて手放していくこと。受け取るというのは、楽しいことや感謝できること、人との繋がり、自分の内側にある才能の部分や可能性のある部分など、良い流れを作り出す力をもっているものを受け取っていくということです。

悪い流れが来ているときには、往々にして、この逆をやりがちになります。上手くいかないやり方に執着したり、ネガティブな感情に支配されたり、楽しむことを忘れて自分を必要以上に追い込んだり、孤立したり、自己否定したり、などです。

流れはコントロールするものでもなく、自然と呼び込まれてくるもの、かもしれません。ストレスを感じることがあるのなら、手放せるものを手放すこと。良い流れをせき止めるような要素が自分の内側にあるのなら、手放していくこと。それと同時に、楽しむ、ということもとても大切なことで、自分自身がより良い状態でいるときの方が、良い流れを受け取りやすくなります。

 

日々の暮らしに退屈さを感じるときの心理について、掘り下げて書きました。色々と書きましたが、ポイントとなるのは、退屈さの裏側にある、怖れの部分に触れていくということかと思っています。怖れを感じること、というのは、その怖れから、興奮や情熱や楽しさがでてくる要素、というのがあります。怖いけれども、同時にワクワクするような感じ、そこを受け取っていくことができれば、なんて思っています。

退屈さを打破するために前に進みたいのだけれども、良い方向の変化があまり感じられなくて、停滞感のようなものを感じることはある場合もあると思います。そんな場合は、以下の記事を参考にしてもらえればと思います。

関連記事

忙しすぎて心がすりきれそうになるとき

忙しすぎて、自分でも無理をしすぎているのではないかな、と思うようなことはあるでしょうか?忙しくてもメリハリのようなものがあって、ONのときに頑張り、OFFのときにしっかりと休むという感じであれば、心の …

誰かを許せない想いが強いと、そのこだわりが自分の足枷になる

今回扱う内容は、ちょっと重たいテーマかもしれません。 心の中に許せない誰かがいて、その人のことを強く責めていると、 それがまわりまわって、自分自身の人生に影響してくる、という話です。 例えば、家族に対 …

心の底から憎い人がいる

憎しみという感情は、よっぽどのことがないと感じない感情かもしれません。恋愛で、職場で、あるいはそのほか様々な人間関係の中で、心の底から憎いと感じるレベルになることも、ときとしてあることかもしれません。 …

失敗にはまり込んだとき

  誰でも失敗はするものですが、失敗してしまったときには、そのことで落ち込んだり、失敗感をしばらく引きずったりすることもあると思います。失敗したことで心の中でネガティブな感情を引きずってしま …

イライラしたときの対処法

イライラするようなことがあったとき、みなさんはどう対処しているでしょうか? 怒りをそのまま出すと、雰囲気が悪くなったり、 相手を不快にさせてしまう結果を招くことを怖れて、 怒りを我慢する、ということも …

カテゴリ-心の悩み

執筆者:

おすすめ記事




イライラしてる人との接し方




雑に扱われていると感じたらーその対処法と人の心理




馬鹿にされてる気がするときの心理とその対処方法




人を試すようなことをしてしまう




体が言うことを聞かないときの心理とその対処法




責められてる気がするときの心理とその対処法




好きな人を忘れる方法




屈辱的な思いを感じたとき




一人で頑張ってしまいがちな人




人から評価されたくない




信じていた人に裏切られた時




特別な存在になりたい、という心理の扱い方




人から嫌われてるのが辛いとき




どうせ誰にもわかってもらえないという心理を癒やす方法




昔の嫌なことを思い出す心理とその対処法




地雷を踏まれてムカついた時