自分を追い込みすぎる癖

投稿日:2023年4月23日      更新日:

自分を追い込みすぎるところがあるのなら、「やらなきゃいけない」と思い込んでいないかチェックしてみること。「なぜやらなければいけないのか?」と自問自答をすると、「何が何でもやるべき」という状態から少し視点を変えられるかもしれません。理由や目的が自分の中で整理されていて、「やる」を選択したり「今はしない」を選択できる自由がある状態と、反射的に「やらなきゃいけないからやる」という状態では、心理的なストレスが大きく違ってきます。

自分を追い込みすぎる、というのは人によって色々な心理パターンがあると思います。
・効率的に動くことばかりを考えて、自分で自分を追い込んでしまう
・自己肯定感が低いために、頑張ることでその埋め合わせをしようとしてしまう
・自分が悪くないことでも、自分を追い詰めてしまう(罪悪感が強い人にありがちです)

追い詰められた気持ちになることで、心理的にヘトヘトに疲れ切ってしまうようなら、ちょっとそのストレスを軽減できた方が良いものかもしれません。

 

自分を追い詰めるというのは一言でいうと、心のアクセルを踏んで、もっと頑張るというやり方を自分自身に強いている状態かもしれません。ただ、そのために心の余裕がなくなっていたり、ストレスを溜め込んでしまっているようなら、頑張り過ぎている自分をちょっと労ってあげても良いかもしれません。

頑張りすぎると反動が出ることがあります。心に疲れを感じてちょっと一息つきたくなったり、あるいは、何もしたくなくなる、といった心の反動。その状態でも頑張ろうとすると、心ではなく体の方に反動が返ってくることもあります。

ただ、自分を追い詰めているときというのは、そういったことに目が向かなくなります。自分自身のことは後回しになり、目の前のことに追われて視野が狭くなり、頑張りすぎた結果、燃え尽きやすくなります。

もし、自分を追いつめすぎているところがあるのなら、少し視点を変えてみること。

 

目の前の対処しなければならないことから、ちょっと目線を外して、自分自身のことを客観的に見つめてみるとしたら、自分自身の状態をどう思えるでしょうか?
もし、自己肯定感の低い人なら、自分を低く評価したくなるかもしれませんし、もし、罪悪感を感じがちの人なら、自分の悪い部分が目につくかもしれませんので、人によって、自分自身のことをどう思えるのかというのは、異なると思います。

仮に、心のなかでアクセルを踏んでいる部分が自分の心の中にあるとして、どんな言葉で自分を追い込んでいるのかに注目してみてください。「やらなきゃいけない」と思っていることがあるのなら、それは自分の中で特別なことではなく、普通に当たり前のこととして認識していると思います。ただここで、その普段当たり前のこととして認識していることからちょっと視点をずらして、あえて疑問をもってみてください。
「どうしてやらなきゃいけないと思っているんだろう」と自分に問いかけてみること。

「私はこうやって自分自身を追い込んでいるんだな。」と自分自身を理解しようとしてみること。この視点を持つことができると、自動的に反射的に自分自身を追い込むのではなく、自分自身の弱さの部分や、心の痛みの部分を受容するようなマインドが生まれてきます。

「どうしてやらなきゃいけないと思っているんだろう。」ということに対して、改めて問われると、どんなことを思いつくでしょうか?

 

自分の中で大切にしたいものや、やりたいこと、守りたいもの、というのは色々あると思いますが、そこには優先順位をつけることができます。全部大事だから全部やる、というのも一つの手段ではありますが、自分を追い詰めすぎているのなら、その一つ一つに、
「なんでそうしなきゃいけないんだろう?」
「なんでそうしたいんだろう?」
と自分に問いかけて、自分にとって本当に大切なのが何なのかを一旦整理してみること。それは、自分自身を理解して受容することにつながり、それができた度合いだけ、ストレスを軽減できます。

自分を追い込みすぎるのではなく、優先順位をつけて、優先度を下げてもいいものは下げてしまうのも一つの手です。優先度を下げた結果、自分がやらなくてもいいものは、やらないようにするという手放しもできるかもしれません。一人で抱え込みがちな人の場合、一人でなんとかしようとしすぎてしまうことがあります。自分がやらなければならない、という視点から少し見方を変えてみて、誰かと一緒にできるものや、人に頼めるようなものなら誰かに頼んでしまう、というのも良いかもしれません。

やらなきゃいけないと、自分自身を追い込んでいたものも、自分にとって本当に大切なものが何なのかを整理してみると、全部やらなきゃいけない、という視点から、ほんの少しだけ抜けることができます。整理ができたら、その段階で改めて、「私、どうしたいだろう。」と自分に問いかけてみること。心に余裕を持つことや、休むということ、自分を大切にするということ、それらの優先順位が低いと、燃え尽きやすくなります。

理由や目的が自分の中で整理されていて、「やる」を選択したり「今はしない」を選択できる自由がある状態で、「私、こうしたい」という気持ちがある状態で行動すると、その方が同じことをやるとしても心理的なストレスが軽いですし、行動を継続しやすくなります。

 

自分を追い込みすぎている感じがするときは、「やらなきゃいけない」と思い込んでいないかチェックしてみて、「自分がやるべき」というなっているところから少し視点を変えてみてください。

目の前のものだけに目を奪われている状態から視点をずらして、心の中にあるもやもやが整理されてくると、自分なりの新しい選択肢も見えてくるようになります。

悩みがあるときや、課題に直面しているときや、追い詰められたような感じがする時、よくあるのは「自分の中に答えがある」というものです。目の前のものに対処することばかりに目を奪われていると見逃しがちになるのですが、どうするのがよいのかというのは、案外、自分自身の中に答えが眠っていたりします。

もしかすると、こだわらなくても良いことにこだわりすぎていたり、そこまで頑張らなくていいことを頑固に頑張りすぎていたり、優先度を下げていいことに一生懸命になりすぎていたり、人に任せられることを自分一人でやろうとして、追い込まれた気持ちになっているのかもしれません。

 

一人で頑張ってしまいがちな人は、自分を追い込みすぎる癖が強い傾向があるかもしれません。もし、当てはまりそうなら、以下の記事を参考にしていただければと思います。

 

罪悪感を感じやすい人も、自己犠牲的に頑張りすぎて自分を追い込んでしまうという傾向があるかもしれません。もし、当てはまりそうなら、以下の記事を参考にしていただければと思います。

関連記事

執着すると望みが遠ざかる

  よく聞く話なのかもしれませんが、自分が本当にほしいものを受け取る、というときに鍵になってくるのは、自分が何を信じているか、という部分です。自分が信じていることは、自分が現実に体験すること …

充実感を感じられないとき

日々の暮らしに充実感はどのくらい感じているでしょうか? 楽しいことを仕事にしていたり、趣味や大切な人との時間を楽しんでおられる方であれば、とても充実している!、という感じの状態だったり、もしくは、問題 …

自分で自分のことが認められない時

自分のことをあまり好きじゃなくて、自分で自分のことをあまり認めるようなことがない、という方はおられるでしょうか? 若い頃はそうだった、という方もおられれば、大人になって結婚して子供ができても、まだまだ …

心が傷ついたときに始まる誰かへの攻撃

    誰かに心を傷つけられた、と感じるような体験。誰しもが経験するようなことかもしれませんが、ちょっと変わったものの見方として、心の傷は自分でつける、というものがあります。何を言 …

その問題のおかげで成長できる

    その人が抱えている問題の下には、その人なりの才能がある、というものの見方があります。これは、その人に問題があるから大変なことになるというよりも、その人に才能があるから、苦労 …

カテゴリ-心の悩み

執筆者:

おすすめ記事




イライラしてる人との接し方




雑に扱われていると感じたらーその対処法と人の心理




馬鹿にされてる気がするときの心理とその対処方法




人を試すようなことをしてしまう




体が言うことを聞かないときの心理とその対処法




責められてる気がするときの心理とその対処法




好きな人を忘れる方法




屈辱的な思いを感じたとき




一人で頑張ってしまいがちな人




人から評価されたくない




信じていた人に裏切られた時




特別な存在になりたい、という心理の扱い方




人から嫌われてるのが辛いとき




どうせ誰にもわかってもらえないという心理を癒やす方法




昔の嫌なことを思い出す心理とその対処法




地雷を踏まれてムカついた時