自分を変えるときに一番大切なのは、自分が普段している思考、です。
今の自分を作っているのは、自分が感じている感情や、考えていることや、ものの見方の積み重ねですので、もし、それがなりたい自分と異なっているようなら、考えていることや、ものの見方、そして、感じている感情の部分に関して、変化を呼び込んでいくことが求められてきます。
ただ、自分を変えたいと思っている人に、一つ聞きたいのですが、自分を変えたいと思う理由は何でしょうか?
というのも、自分が嫌い、というところから、自分を変えたい、という想いが出てきている場合は、まず、その自分が嫌いだと感じている感情の部分に取り組むことが大切です。その自分が嫌い、という感情、そして、それを作っているものの見方も、今の自分を作り上げている重要な部分です。そこに変化を呼び込んでいくことが、そのスタートになります。
自分が嫌い、というところから、自分を変えたい、という想いが出てきている人向けに、自己嫌悪についてまとめた記事があります。自分が嫌い、という部分を手放していくためには、どうしていくのがいいのかということと、自己嫌悪を手放したいと思う人向けのエクササイズも書いていますので、参考にしてもらえればと思います。
自分を変えるための6つのステップ
自分を変える、ということに対して自分なりに興味があったり、意欲がある、ということは、素晴らしいことだと思います。その意欲は、今よりもさらに寄り良い現実を受け取っていくことにつながっていくチャンスを作り出します。
ただ、そのチャンスを生かすためにも、以下の自分を変えるための6つのステップに取り組んでもらい、自分自身を、なりたい自分に変化させていくことによる恩恵を受け取ってもらいたい、と思っています。
1. 願望を明確にする
2. 目標を明確にする
3. 抵抗感を手放す
4. イメージする
5. 新しいことを始める
6. 継続する
1. 願望を明確にする
自分を変えるのには、自分なりの理由があると思います。それは、より幸せになるため、だったり、より豊かになるため、など、自分なりの願望、がそこにはあると思います。
例えば、自分を磨く、ということに取り組みたい女性には、結婚したい、という願望があるかもしれません。
例えば、仕事がもっと出来るようになる、という自己変革がしたい人には、年収を増やしたい、とか、出世したい、といった想いがあるかもしれません。
自分を変える、という取り組みをスタートさせる前に、まずは、自分を変えたい、というときのルーツとなっている、自分の願望が何か、という部分をチェックしてみてください。
そこで、その原動力である自分の願望の部分が、自分の本当に欲しいものからずれている場合には、その願望を修正する、ということが大切になってきます。ここを修正してからスタートできた方が、後々、自分を変える、という取り組みがスムーズにいきます。
もし、この部分が自分の本来望んでいるものからずれていたとしたら、自分を変える、というのに取り組んだとしても、欲しいものが手に入らない、という結果につながったり、モチベーションが上がらないので、結果的に、続かない、ということにつながることがあります。
自分を変える、という取り組み自体は素晴らしいのですが、それが自分の本心からずれているために、そういった結果となってしまったら、とてももったいないです。
そのためにも、自分を変えたい、というときのルーツとなっている、自分の願望の部分を、一度見つめなおしてみてください。
2. 目標を明確にする
自分の中にある願望を確認できたら、次は、自分をどんな風に変えたいか、という部分を考えてみてください。これは、自分を変える、というときに、自分にとって目標となる部分です。
ここでは、その願望にマッチしたことを目標にする、ということが大切です。自分の願望を達成するのに、全然関係のないことを目標にしても、それを達成した時に、自分が受け取れるものがあまりない、ということになってしまうからです。
願望を実現するためには、それを受け取るのにふさわしい自分になる、ということが大切です。どんな自分になったら、自分が本当に欲しいものを受け取ることができる、と思えるでしょうか?
なりたい自分について、イメージを膨らませてみてください。
自分にとっての願望をすでに達成している人がいるなら、その人の中にある、自分が真似したいと思える部分を取り入れてみる、というのもお勧めです。身近にいる人で、目指したいと思える人がいる場合は、その人もこの目標を考えるときの参考にしてみてください。
ただ、そのイメージした目標が今の自分にとっては、達成するのがとても難しいと感じる場合もあると思います。
その場合は、段階的に目標を設定してみて下さい。今の自分から一歩進んで、その目標に近づいたとしたら、どんな自分になると思えるでしょうか?
それを今の自分にとっての目標としてみてください。それがクリアできたら、次の目標を設定して、そこに向けてもう一歩進む、ということを繰り返していくことで、最終的な目標に到達できるようになります。
達成困難なように思える目標の場合は、その手前の中間地点を、今の自分にとっての目標にしてみてください。
3. 抵抗感を手放す
自分を変えようとするときに、ネガティブな感情や、考えが出てくることがあります。これは、自分の中にある感情や思考が、変化に対して抵抗するために起こることなのですが、自分を変える、というときには、この抵抗感の部分を手放していく、ということが求められてきます。
基本的には、本気でやろうと自分が決めたことは、努力しなければならない、というより、自然に行動でき、自然にその過程を楽しむことができるものです。
自分を変える、ということは、とても楽しい体験です。今まで経験したことのない現実を受け取ったり、今までとは違う自分を感じれたり、そういった新しい人生の流れを受け取るという体験は、非常にエキサイティングなものです。
ただ、抵抗感が強いと、自分自身との戦いにパワーを取られますし、その戦い自体に、とても強いストレスを感じることになります。それが理由で、自分を変える、という取り組みが継続できなくなることもありますので、抵抗感が強いときほど、この抵抗感の部分を手放していく、ということがとても大切になってきます。
抵抗感を手放すには、まず自分自身を理解することがそのスタートになります。
何に抵抗を感じていますでしょうか?
何がイヤでしょうか?
できないような感じがするとしたら、その理由は何でしょうか?
自分なりにその抵抗感を感じる理由を理解しようとしてみてください。ここでは直観を使ってみるのも、お勧めです。上に書いたような問いを自分にしたときに、頭の中にぱっと思いついたことは、ちょっと見当違いに思えるようなことも、よくよく考えてみると、当たっていることが多いです。
抵抗感の理由となっている、自分の内側にある思考を見つけてください。例えば、こんな感じです。
・自分を変えないで、結果を出したい。周りが変わればいい。自分を変えるために頑張るようなことはしたくない。
・こんな風に自分を変える、というのは、高望みしすぎ。私には、こんな自分はふさわしくない。
・私には、人として大切な、XXX、が欠けている。だから、こんな取り組みをしても上手くいくわけがない。(XXXには色々なケースがあると思います。)
・結果がすぐに出ないなら、やりたくない。結果がすぐに出ると思えない。無駄な努力に思える。
・私のことを愛さない、XXX、が悪い。それなのに、私が自分を変える、というのはやっぱり理不尽だ。
抵抗感を生み出している思考を手放して、新しい思考を受け取り、新しい思考を強化するような習慣を身に着けることが出来れば、自分の内側にある思考は書き換わっていきますので、その結果、抵抗感を手放していくことが出来るようになります。抵抗感を手放していくやり方については、以下に書いていますので、参考にしてもらえればと思います。
4. イメージする
どんな風に自分を変えたいか、ということは、明確になっていると思いますので、それをより、具体的に、そして、鮮明に自分の心の中でイメージしてみてください。
新しい自分になった時、何があったら、その自分を実感できるでしょうか。その新しい自分にふさわしい現実が、自分のもとにやってきている様子をありありとイメージしてみてください。
あなたのイメージの中で、それはあなたはどこにいるでしょうか?
あなたは何をしているでしょうか?
誰かと一緒にいるとしたら、それは誰でしょうか?
それは、どんな人でしょうか?
あなたのイメージの中で、あなたはどんな服を着て、どんな姿をしているでしょうか?
どんな気分でいるでしょうか?
リラックスしている感じでしょうか?それとも、何か笑っている感じでしょうか?
気温は暖かいでしょうか?涼しいでしょうか?
実際に、ありありと自分がまさに新しい自分に変化して、そして、新しい自分が、願望達成を成し遂げた生活を受け取っているという現実を、イメージしてみてください。
やってみると、これは楽しい体験になると思いますが、大切なことは、それが自分自身にとっての現実である、ということを感じる、ということです。
現実であるということを心が感じるほどに、このイメージしたものは、自分に引き寄せられていきます。
ただ、なんとなくこんな風になりたい、というだけではなく、そのなりたい自分を、より具体的にイメージしていくことが、目標達成の強い促進力になっていきます。
5. 新しいことを始める
なりたい自分を想像した時に、どんなことをやってみたいと思えるでしょうか?変化後の自分を受け取るために、新しいことを始めてみてください。
「2. 目標を明確にする」のステップのところで、どういう行動をしていくか、ということも明確になっている場合は、それを進めていってもらえればいいと思いますが、そうでない場合は、なりたい自分に近づいていくために、どんなことをしていくのがいいか、自分を変えていくために、どんなことをやりたいと思うか、ということをちょっと考えてみて下さい。
例をあげるなら、自分を変化させていくときにすることとして、以下に書いたようなものがありますが、どれも効果的なものです。自分を変えていくために新しい行動をするときに、取り入れてみてください。
①新しい習慣を自分の生活に取り入れる
自分自身に変化を呼び込むための、新しい習慣を身に着ける、ということは、自分の成長にとって、とてもプラスになります。
また、自分が普段している生活の中で、これは、新しい自分になる、というときに、良くないなと思っている部分があるなら、その良くない習慣を手放して、新しい習慣を身に着ける、ということにチャレンジしてみてください。
②時間の使い方を変える
自分を変える、ということに関して、何か新しいことを始めたいと思っても、時間がなくて結局何もしていない、ということになると、とってももったいないです。やらなければならないことをやる時間、やりたいことをやる時間、休息の時間、それぞれの時間が十分にあって、なお少し余裕があるくらいがちょうどいいのですが、もし、時間が足りない、という感覚があるとしたら、時間の使い方を見直して見てください。
時間不足を感じているときは、自分の中で、何かを手放すことが求められています。その時間不足の現実を作り上げている、自分の思考が必ずあります。それに気づいて手放すことができると、時間不足の状況は変容します。
③住む場所を変える
引越しする、というのも、自分自身を変えるきっかけになります。
新しい自分を受け取るためには、どんな場所が住むのが良いと思えるでしょうか?
慣れ親しんだ場所から、違う場所で生活を始めたときに、受け取れる現実に変化が出てきます。それを、自分を変えるチャンスにしてみてください。
④人間関係を変える
付き合う人によって、自分が体験することは大きく変わります。人間関係の中で、自分も相手もお互いに良い影響、悪い影響、どちらも与え合いますので、この部分を変えていくことは、自分自身を変えていくということに、とても大きな影響力があります。
新しい自分には、どんな人間関係がふさわしいと思えるでしょうか?
そして、今の自分の人間関係を見たときに、どう変化を呼び込んでいくのが良いでしょうか?
新しい自分にふさわしい人間関係を受け取れるよう、行動してみてください。
6. 継続する
自分を変えるための取り組みは、継続していくことが大切です。
もとの自分が身に着けていた感情、考え方、習慣、行動パターンといったものは、それが、ありとあらゆるところに反映されている状態でしたので、自分を変えていこうとしても、ふとしたときに、もとの自分に戻るかのような力に引っ張られることがあります。
そこで、もとの自分に戻るのではなく、新しい自分を受け取っていくためにも、継続していく、という部分が求められてきます。もとの自分に戻りそうなときほど、目標に集中することが求められているときです。ありとあらゆる方法を使って、自分を変える、という取り組みを継続してください。
ただ、実際に自分を変える、という取り組みをしたときに、なかなか継続できなかったり、継続しようとすることが、自分にとって、何か負担がすごく大きいように思えるときは、もともと立てた目標や、目標達成のために取り入れた習慣や、やり方などを修正する、ということも大切です。
目標を見直すときには、「2. 目標を明確にする」のところで書いた、段階的に目標を設定する、ということも取り入れてみてください。最初に立てた目標の達成が難しかった場合に有効です。
継続していく中で、自分を変える、ということに対する抵抗感が強くなることがあります。最初は、勢いがあって、自分を変えるための取り組みも楽しかったのに、次第に自分なりに変化を感じている段階で、抵抗感が後で出てくる、というときには、随時、その抵抗感を手放していく、ということが求められてきます。
※「3. 抵抗感を手放す」のところで書いたやり方で、自分の中にある抵抗感を手放していってください。
最後に
自分なりに、自分を変える、という取り組みをされる方は、上に書いたようなステップを誰かに教えられるでもなく、自然とやっているかもしれません。
ただ、私の経験では、一番行き詰るところは、継続する、という部分ではないかな、と思っています。そして、継続する、というときに一番自分自身の足を引っ張るのが、自分を変える、ということに対して、抵抗感が出てくる、という部分だと思っています。
自分を変えようと思っても、元の自分に戻ろうする引力が強いことがあり、自分を変えるときの抵抗感が強いと、その引力に負けてしまいそうになることがあります。そこで、その引力に飲まれてしまうのではなく、抵抗感を手放す、ということができると、継続する、ということがぐっと楽になっていきます。
あと、上記の中には書いた以外に、感謝する、ということも、自分を変えるために、とても効果的です。感謝する、ということをすると、自分の心の中が、何かとても温かい感じになると思いますが、この心の動きが、自分を変える、というときにとてもプラスに働きます。
感謝する、ということは、今自分が持っているものの良い部分を見る、ということになりますが、感謝すれば感謝するほど、その良い部分が自分にやってくることになり、自分が体験する現実に変化を呼び込んでいくことになります。
感謝すれば感謝するほど、もっと感謝できるような出来事が舞い込んできやすくなり、そのことが、自分を変える、というときの大きな力になりますので、感謝する、ということも、自分を変えるための取り組みの一つとして、取り入れてみてください。