心鈴泉-心理学とカウンセリング

人間関係、恋愛、仕事の各シーンで使える心理学についての記事を記載しています。

心の悩み

罪悪感があると自分の価値を証明したくなる

投稿日:

 

罪悪感があるとき、自分の良くない部分を何らかの形で補いたくなることがあります。例えば、自己犠牲的な行為であったり、何か価値があると見られている行為をすることで、自分の価値を証明して、自分の悪いところを帳消しにしたくなる、といった感じです。

罪悪感がなければやらないことであったり、本当にやりたいことではない場合、それがどれだけ素晴らしい行為であったとしても、そこから喜びや楽しさを感じることが難しくなります。罪悪感が強ければ強いほど、その行為を、やらなければならない、というある意味では義務感のようなものに、背中を押される感じが強くなります。その結果、だんだんと辛さのようなものを感じてきたり、疲れてきってしまうことがあります。罪悪感が強いあまりに、やらなければならないこと、をたくさんやらされるような過酷な環境にいるのにもかかわらず、自分を罰するかのように、その環境から逃げずにその場所に居続けようとした結果、燃え尽きてしまう、なんていうパターンもあります。

やらなければならないこと、というのは、普段の暮らしの中でも色々と出てくると思います。疲れていても辛くても、そこに一生懸命取り組んでいく、ということが求められることはあるかもしれません。ただ、もし、罪悪感があるために、その疲れや辛さが倍増しているような部分があったとしたら、その罪悪感を手放すことができたほうが、今よりも楽さを受け取ることができるようになります。

罪悪感を手放す、といっても、自分自身を許す、ということはなかなか難しいかもしれません。自分自身を許せてこなかったからこそ今まで抱えてきた罪悪感なので、そこを手放していくためには、少し角度を変えてアプローチした方がうまくいきます。それは、自分自身が許せない、ということの裏側にある、自分以外にも同じようなことで責めている誰かがいないか、という部分です。

自分以外に許せない誰か、に気づくこと。それは誰か?というので、わりとよくあるのは、親、です。親の中に許せない部分があり、それと同じような部分を持っている自分自身も許せない、という感じのものです。自分以外にも同じようなことで責めている人を許してあげるということ。その人のためではなく、自分自身のために。今までその人を心の中で責めていた度合いだけ抵抗感もあるかもしれませんが、これができたとき、自分自身にはめていた罪悪感という足枷を外してあげることができるようになります。

といっても、絶対にダメだと思えることをしている人を許す、なんて、できるわけもないと思えるでしょうし、そもそも、許していいのか?、とも思えると思います。
私がここで言いたいのは、ルールをゆるめましょう、なんでもありにしましょう、なんていうことではないです。自分がそこに引っかかって、その人を心の中で裁いたり責めたりすることにエネルギーを注ぎすぎていると、それが自分自身が何かをするときの足枷になってしまうので、この執着している部分を手放していきましょう、ということです。もちろん「ダメなものはダメ」かもしれません。ただ、そこに過剰反応しているような、自分のなかにある「許せないことにひっかかりすぎている私」への執着を手放した方が良いですよ、といったことをお伝えしたいです。

人を裁くことに執着があると、視野が狭くなります。とある人を見たときに、1個だけでも自分的に絶対NGなところがあるだけで、その人の全人格を否定したくなります。執着が強い度合いだけ、心に余裕が無くなります。自分の中に良い部分も悪い部分も両方あるのに、1個でも悪い部分があるだけで、総合的にはダメなんて判断を自分自身に下したくなります。その思考が自分自身を縛ることになります。その縛りが、自己犠牲的な行為をしたくなる気持ちを生み出したり、義務感からやらなければならないタスクを増やしたくなる気持ちを生み出してしまうことになります。

罪悪感を手放すことができると、犠牲を手放したうえで、今まで行っていたことを変えていくことができます。同じことをやるにもやり方や気持ちの部分を変えていくことができたり、または、違うことを始めることもできるようになります。犠牲があるときには、やらなければならない、という感覚でしか物事を進められなかったのが、自分の中にある、やりたい、という部分を出てしていける感じになってきます。

義務感や自己犠牲をしている感覚があって、疲れ切っていたり、辛さを感じているようなところがある場合には、自分の中にある、罪悪感の部分を手放していく、ということにチャレンジしてみてくださいませ。その先にある、楽さを受けとって、義務感ではなくやりたいことの方によりエネルギーを注いでいける、ということをぜひ体感してもらいたい、なんて思っています。ここに書いたことで、何か一つでもお役に立つことがあるのなら、幸いです。

 

-心の悩み

執筆者:


  1. mcrf0105 より:

     こんばんは。興味深く読みました。確かに私の周囲にも人を裁くことに執着がある方を見かけます。しかも人の話をロクに聞きもせずにです。一を知れば十を知るとか言いますが、そのときはせめて七割ぐらい聞いて判断するのが妥当と言えるのです。(なぜなら話し手は先に結論を言わず、時系列に話をする方であったからです。それだけに話の展開に注意する必要があり、そこには裁く余地などないのです。)本当に困ったものでしたが、反面教師という意味では、何かを気付かせてくれたと思っています。(個人的にはそんな裁く人など二度と顔をみたくもないのですが‥‥。)

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

思い通りにならない現実、という罠

思い通りにしたいけれども、なかなか思い通りにならなくて、 イライラすること、というのはあるでしょうか? それがすぐ解決できるような内容なら、イライラを感じるのも一時的なものなので、 それほど気にするこ …

行き詰まりを感じた時にできること

物事を進めていく途中で、壁のようなものにあたって、 行き詰まりを感じることがあります。 そういうとき、物事を前に進めていくのが難しい状況になり、 モチベーションを上がらなることもあります。 行き詰まり …

日々の暮らしに退屈さを感じるときの心理

日々の暮らしの中に大きな問題があるわけではないけれども、何をしていても楽しくなかったり、何か退屈さのようなものを感じていて、変わり映えのしない日々を送っているとしたら、そこには、チャレンジすることを避 …

承認欲求にしばられてしまう

承認欲求が強いと、他人の評価や認められることを気にするあまりに、精神的に不安定になりやすく、ストレスを溜めやすくなることがあります。他人からどう思われるか、というのは、完全にはコントロールできないもの …

過去に誰かを責めた分だけ、自分自身のことを責めてしまう

    自分のことを心の中で強く責めているとき、同じような内容で、実は他の人のことも責めている、ということがあります。 何か失敗をしてしまったと感じるときや、誰かを傷つけてしまった …

おすすめ記事



イライラしてる人との接し方

ぞんざいな扱いをされたときの対処法

好きな人ができた時の初心者向け恋愛心理学

人を試すようなことをしてしまう

親からの愛情が感じられないパターン

人から責められる感覚があるときに役立つ心理セルフケア

好きな人を忘れる方法

後悔を乗り越えていくための4つのステップ

一人で頑張ってしまいがちな人

人から評価されたくない

信じていた人に裏切られたとき

特別な存在になりたい、という気持ちの扱い方

ネガティブで嫌なことを言う人

音信不通からの別れを今でも心の中に引きずっている

昔あった嫌なことを思い出してしまう心理