充実感を感じられないとき

投稿日:2018年4月24日      更新日:

日々の暮らしに充実感はどのくらい感じているでしょうか?
楽しいことを仕事にしていたり、趣味や大切な人との時間を楽しんでおられる方であれば、とても充実している!、という感じの状態だったり、もしくは、問題や課題のようなものが一切無い訳ではないけれども、基本的には毎日楽しいよ、という方もおられるかもしれません。

ただ、人によっては充実感と言われても、なんだかピンと来ないようなケースもあるのではないかと思います。例えば、特にこれといってやりたいと思えることもあまりなく、何かに強い意欲を感じるということも基本的にはない、といった受動的な感じを抱えていて、充実感といわれてもなんだかなあ・・・・と、ちょっとモヤっとするような感じの方もおられるかもしれません。

自発的にやりたいと感じることが少なくて、楽な方に流れることが多いけれども、内心、本当にこのままでいいのかな、、、、といった何となくモヤモヤした感じを抱えている、という状況もあるかもしれませんね。

そういったモヤモヤ感を抱えている場合にちょっと振り返ってみてもらいたかったりする部分があります。そのやる気のなさのようなものは、ずっと昔から抱えていたものでしょうか?大人になる前や、あるいは、もっとさかのぼって幼かった頃のことを思い返すと、またちょっと違う感じだったような、と思えるような部分はないでしょうか?

僕たちは子供の頃、親からしつけを受けます。親の方針にもよりますが、基本的には、これやっちゃダメ! あれやっちゃダメ! といったことを言われたり、耳にしたりすることが多いかもしれません。ある意味では、ここで我慢というものを覚えたりもします。その中で、やりたいことをやりたいようにやる、ということを自分の中で強く抑制していく方がおられたり、あるいは、罪悪感を覚えていくようなパターンもあるかもしれません。

僕たちは成長していくに従って、やりたいことをやろうと思っても、自分より上手にやる人、というのを目にすることがあるかもしれません。身の程を知る、とか、劣等感を感じる、とか、あの人は当たり前のようにできるみたいだけれども、自分にはあんな風にできない、と思えるような経験を通して、無力感や人によっては絶望感のようなものを感じることもあるものかもしれません。

大人になっていくに従って僕たちは、やらなければならないことや、やるべきこと、というものを抱えていきます。義務や役割、とかいったものです。お金を稼ごうとするなら、やって当たり前のこと、というのが出てくることもありますし、日々の暮らしの中でも、やらないといけないこと、というのは、何かしら出てきたりします。やりたいこと、といったものの出番がやって来るというよりも、そういった義務的なものが、ある意味では重要度の高いものとして、僕たちの上に積まれていきます。もしくは、何かやりたいことがあったとしても、それをやりたいなら、これをやらないといけない、というように、僕たちの上には、仕事、のようなものが積まれていきます。そこで、やるべきことや、やらなければならないことに対処することに疲れていく感じになることもあるかもしれません。

そんな中で、今、やりたいこと、よりも、それ以外のことに意識を奪われていきがちになると、僕たちの中から、やりたいことに向ける意欲や、ワクワク感のようなものが遠ざかっていきます。

今振り返ってみて、自分の心の内側は、どんな感じになっていると思えますでしょうか?
やりたいことやワクワク感のようなものが心の中にあったとしても、その上に、我慢、罪悪感、身の程を知る、劣等感、無力感、絶望感、やらなければならないこと、やるべきこと、義務感、役割、などいろんなものが積み重なって、ワクワク感や、やりたいことをやりたいという想いが、心の底の方に沈んでしまって、非常に見えにくくなってしまっている、としたら、もし可能ならその部分をもう一度表に出る形にしてあげたい、と思えるでしょうか?

今、ワクワク感を感じられる部分があまりないとしたら、まずは、それを求めることからスタートしてみてください。仕事でも趣味でも遊びでもなんでも良いのですが、ワクワク感を感じさせてくれるものを、どんな形でも良いので取り入れようとしてみてください。今まであんまり意識していなかったとしたら、ワクワク感を感じられるものを見つけるまでに時間がかかることもあるかもしれませんが、ちょっと意識して探してみてください。充実感を感じるためには、今やっていることの価値や意味を自分が感じている、という要素が求められてきます。ワクワク感があって、好きで楽しいことをやっているエネルギーに触れることができた度合いだけ、それを実感しやすくなります。

ただ、誰かから決められたことや、周囲で言われていることの中に、自分が価値を感じたり、意味を感じる、という要素は直接的には生まれません。やっていることの価値や意味を感じる、という部分には、自分が考えて、自分が決める、という部分が求められてきます。自分にとって何が楽しくて、何がワクワク感を感じるもので、何が居心地が良くて、何が好きで、どうありたいと思っているか、という部分が大切です。そういったものががないところをベースにして、誰かが言っていることや、どこかで耳にしたようなことの中から、無理やり自分がやりたいことを探そうとしても、ちょっと無理があります。そういったことも何かのきっかけにはなります。ただ、一番大切なのは、自分が何を感じているか、という部分です。

ワクワク感や楽しさといった部分を、今感じることができないのだとしたら、昔はどんなことに感じていたでしょうか?
昔感じていた感覚を、いま感じれないようにブロックしているような部分が自分の心の中にあるとしたら、それは何でしょうか?
罪悪感や絶望感のようなものがあって、自分で自分のその部分をブロックしていることも、もしかしたら、あるかもしれません。ワクワク感や楽しさを感じにくくなっているというだけではなく、自分でそれを抑え込んでいるような感じです。

もし、そういったものがあると感じるのなら、自分の心に聞いてみてもらいたいことがあります。そのブロックは手放すことはできるものでしょうか?
手放せるとしたら、手放したいでしょうか?

過去は必要かもしれなかった、自分を縛るルールのようなものがあるとして、それは今もまだ必要なものでしょうか?
今はもう必要ないかもしれないと思えるのなら、手放すということを心の中で選択してください。ブロックが解消された度合いだけ、ワクワク感や楽しさを感じるためのスペースが心の中に生まれていきます。

充実感を感じられなかったり、やりたいことが見つからないと思えるような時のことについて、私なりに掘り下げて書いて見ました。自分がどんなことに、ワクワク感や楽しさを感じるでしょうか?やりたいことが見つからない時や、毎日の中に充実感がない時には、その部分にフォーカスを当ててみてください。

 

関連記事

甘ったれな自分

自分の中の精神的に幼い部分を見て、自分は甘ったれだ、なんてと思うようなことはありますでしょうか?誰しも探せば、どこかしら精神的に未成熟なところを抱えているものかもしれませんが、そこに自己嫌悪のようなも …

no image

動画紹介 〜 さみしい時の乗り越え方

さみしい時の乗り越え方、というテーマで話をしたものを動画でアップしましたので紹介します。 みなさんは、どんなときに、さみしい、という感情を感じますでしょうか?いろんなパターンがあるかとは思いますが、さ …

人との比較をしてしまうときの対処法

人との比較をしてしまうときの対処法は、一言でいうと、選択と手放し、です。人との比較でもやもやしているときは、心の天秤が、人との比較を手放したくない理由の方に傾いているとき。心の中でしている選択を変えて …

自己否定を手放す

自己否定が強くて辛い方の場合、自分自身を縛っているその自己否定の裏に、執着心が隠れているというケースが多々あります。その自己否定への執着を手放すことが、自己否定を和らげていくための鍵になってきます。 …

欠乏感があると満たされにくくなる

  自分で書いといてなんですが、今回の記事はなんだかちょっと嫌な感じのするタイトル、かもしれません。 欠乏感が強ければ強いほど、その欲しいものがどうしても必要だと感じて、まるでそのことに強く …

カテゴリ-心の悩み

執筆者:

おすすめ記事




イライラしてる人との接し方




雑に扱われていると感じたらーその対処法と人の心理




馬鹿にされてる気がするときの心理とその対処方法




人を試すようなことをしてしまう




体が言うことを聞かないときの心理とその対処法




責められてる気がするときの心理とその対処法




好きな人を忘れる方法




屈辱的な思いを感じたとき




一人で頑張ってしまいがちな人




人から評価されたくない




信じていた人に裏切られた時




特別な存在になりたい、という心理の扱い方




人から嫌われてるのが辛いとき




誰にもわかってもらえないという心理を癒やす方法




昔の嫌なことを思い出す心理とその対処法




地雷を踏まれてムカついた時