自分の成長をブロックしている部分を手放す

投稿日:2016年6月5日      更新日:

自分の心の中で、自分の成長をブロックしている部分があるために、物事が行き詰ったり、上手くいかなくなったりすることがあります。

例えば、恋愛の中で、いつも同じようなパターンで別れることになったり、とか、仕事の中で、ずっと同じ課題を抱えていてなかなか成長できない、など、自分にとって、何か行き詰まりを感じているような部分がある場合には、心の中に何か自分の成長をブロックしている部分がある可能性が高いです。

心の中にあるそのブロックは、実は自分自身が作り上げたものですので、気付いて手放すことができれば、成長がブロックされていたことで、行き詰まりを感じていた部分に、変化を起こすことが出来ます。

ブロックしている部分を手放すやり方を以下の3つのステップにして書きました。

①自分の成長をブロックしている思考を見つける
②思考を書き換える
③新しい習慣を身に着ける

 

①自分の成長をブロックしている思考を見つける

まず、普段生活している中で、自分が誰かを心の中で責めることがあったら、ちょっとそれを気に留めておいてください。そして、ゆっくりと自分の時間がとれるタイミングで、その感じた部分について、思い出してほしいことがあります。

どんなことでその人を責めたでしょうか?
自分がその人のことを心の中で責めたときの言葉を思い出してみてください。

そして、ここからが重要な部分なのですが、もし、その心の中で責めているのが、その人ではなく、自分自身、だとしたら、身に覚えはあるでしょうか?

ない、と言いたくなるかもしれませんが、ここで一歩踏み込んで、そういうこともあるかもしれない、という風に考えてみてください。というのも、そこに、自分の成長をブロックしている思考に関してのヒントがあるからです。

例えば、誰かから、わがままなこと、を言われたとして、そのことに不快感を感じて、そのことで、その誰かを心の中で責めたとします。

上記のやり方をここに当てはめると、、、、
「自分自身の中に、わがまま、はないだろうか?」
自分自身の中にある、わがままな部分や、わがままな思考を探してみてください。そして、それは、自分の成長をブロックしている思考、だったりします。

誰かを責める、というときには、実は、自分自身のダメな部分を相手に映し出して、それを責める、ということが心の中で起こっていることがあります。そのとき、何かしら、自分にとっても、それが課題だ、と心の中で感じています。その中に、自分を成長させるヒント、というのはたくさん眠っています。

あなたにとって、行き詰まりを感じている何か、に関して、誰かを責めるという体験があったとしたらチャンスです。

どんなことで人を責めたでしょうか?
それが自分にも当てはまるとしたら、それはどんな部分でしょうか?

自分の成長をブロックしている思考に気付くことが出来たら、それを何かにメモして下さい。メモをするのは、紙でも、携帯やスマホでも、パソコンでも、後で自分が読み返せる状態なら、なんでもOKです。

ただ、ここで、人を責めていた内容が、自分にも当てはまる、ということに関して、そこに、罪悪感、という感情を感じることがあります。

そういったことがない場合は、②に進んでもらえればいいのですが、何か自分の中で、自分のことを責めている部分があって、それが昔から抱えている、自分にとっても課題と思える部分であるなら、②に進む前に、罪悪感に関して、向き合ってもらうためにも、以下の「①−A.罪悪感を手放す」をトライしてみてください。

 

①−A.罪悪感を手放す

例えば、自分自身が、周囲の人たちの役に立っていない、ということでとても自分のことを責めている人がいたとします。

どれだけ周囲に貢献しようとしても、できたことよりも、できていないことの方に目が行って、いつも自分を責めている、という感じ、だったとします。周りからは完璧主義、とか、すごく仕事が出来る、と言われたり、すごくいい奥さん、と言われても、自分では全然そんなことはない、と思っている、という感じです。

職場で、さぼってばかりで、全然周囲に貢献していない人を、この人が見たとしたら、たぶん、この人は、そのさぼってばかりの人のことを許せない、と思います。

そしてこの罪悪感の部分があるために、何か人間関係や、恋愛関係、仕事関係、などに関して行き詰まりを感じていて、今までは、この自分に対してどこか厳しさを持っていたことで上手くいっていた部分もあったけれども、今は、この部分が自分の成長をブロックしている、と、この人が気付いた、とします。

ここでは、この人にとって、「自分自身が周囲の人たちの役に立っていない」という罪悪感を手放す、ということが求められてきます。

といっても、罪悪感を手放すだけで、周囲に貢献しようと思う、その心は手放さなくてよいので、罪悪感を手放しても、その人の良い部分までが失われるわけではないのですが、それでも、長年培ってきた罪悪感を手放すのには抵抗感が出てくる、かもしれません。

そのためにも、まず、あなたにとって、どんな罪悪感が心の中にあって、自分自身の成長をブロックしているか、心の中を探ってみてください。

そして、その自分自身を責めるのと同じくらい、心の中で責めている人のことを思い浮かべてみてください。それは誰でしょうか?
過去に何があって、その人のことを許せない、と思ったのでしょうか?

罪悪感を感じていることに関して、自分が過去に許せない、と思った人たちに、意識を向けてみたときに、ちょっと思い出してもらってほしいのですが、その人のことを許せない、と思ったのは、どんな状況だったでしょうか?
時間をとって、思い出してみてください。

そして、その過去のその状況が思い出されたら、その状況を別の見方で見ることを、自分の中で許可してもらってもいいでしょうか?

例えば、被害者の視点で見た場合、その状況には、いろんな感情があるかもしれません。苦痛や悲しみ、傷、犠牲、怖れ、などの痛みしかないかもしれませんが、一つ上の視点から見てみる、ということをしていくと、その被害者の視点で見ていたのとは異なる解釈で状況が見えてきます。

例えば、あなたを傷つけた人の中にも痛みがあって、あなたのことをわかってあげられなかったり、助けてあげるだけの余裕がなかったり、あなたが傷ついているということに気付けなかったような成熟できていない部分があるために、あなたが傷つくことになった、という視点で見た場合、その状況は全然違ってくるかもしれません。

もしかしたら、あなたの目から見て、その誰かには、まるで悪意があったように見えたかもしれません。ただ、それはその人が今まで誰かから愛情深く接してもらったことがなかったために、自分の身を守るために、無神経にふるまうことが当たり前になっていたり、自分も傷ついてきた度合いだけ、周囲の人たちのことを乱暴に扱っていたためであり、その誰かも、誰かにとっても被害者、だったとしたら、この状況は、全然見え方が違ってくるかもしれません。

罪悪感を手放す、ということは、許せないという思いを手放すことです。そして、その誰かを許すことは、自分自身を解放する、ということにつながってきます。行き詰って身動きのできない状況を、解き放つということや、周囲の人々を自由にする、ということにもつながっていきます。

でも、もし、これを許してしまったら、余計ひどい目にあって、かえって犠牲的な立場から抜け出せなくなるように、感じるかもしれませんが、あらゆる問題は、すべて私たちが変化を怖れ、避けようとするために起こってきます。

そして、その怖れは罪悪感に隠されていることがあります。許しは、こうした罪悪感と怖れの外へと、あなたを連れ出してくれる強力な癒しです。

どんな状況もそのまま認め、相手を許したとき、癒しが起こります。癒しとは、見方・認識の仕方を変えて、状況を新しい光のもとで見ることです。

罪悪感を手放して、その誰かと、自分を許す、という選択をしてみてください。その誰かの為ではなく、自分のために。

 

②思考を書き換える

自分の成長をブロックしている思考を、何かにメモしていたと思うのですが、そのメモをもう一度、読み返してみてください。

自分の成長をブロックしている思考を手放すためには、その思考を自分の成長に役立つような内容に書き換えることが求められてくるのですが、ここで、そのメモしてある自分の思考を書き換えるとしたら、どんな風に直すのがいいか、ちょっと考えてみてください。

もともとの思考よりも、自分がうなずけるような内容で、等身大の自分にあった思考であるほうが、自分自身が受け入れやすいので、書き換えがスムーズにいきます。また、否定系「〜しない」よりも、「〜する」という言葉を選ぶ方が良いですし、ネガティブな言葉は使わない方が良いです。

どんな風に修正するかが、自分の中で決まったら、それを、先ほどのメモに追加して下さい。

そして、心の中で、宣言してください。

「私は、XXXX、という思考を手放し、代わりに、XXXX、という思考を選択します。」

最初のXXXXには、自分の成長をブロックしている思考を、最後のXXXXには、修正後の思考を口にしてください。

 

③新しい習慣を身に着ける

思考の書き換えのためには、新しい習慣を自分の生活に取り入れる、ということが大切です。

もともと自分が持っていた思考は、自分の心の中のいろんなところに根を張っていますので、新しい思考を持ってきても、また、同じような思考が出てきて、もとの自分の思考パターンに戻りがちになることがあるのですが、ここに新しい習慣を身に着ける、ということをやっていくことで、新しい思考を、古い思考の代わりに、自分の心の中のいたるところに根付かせる、ということができます。

普段の自分の生活にどんな習慣を取り入れれば効果的でしょうか?
ちょっと考えてみてください。

新しい習慣を作るときのポイントは、思考が書き換わったということを、自分自身が実感できるまで、毎日やる、ということです。

例えば、朝起きたときに、自分の新しい思考を強化するために、何かできることはないでしょうか?
夜寝る前に、何かできることはないでしょうか?
通勤中に、あるいは、普段の生活の中で、新しい思考を身に着けた自分にふさわしい、何か新しい習慣を取り入れるとしたら、何がありますでしょうか?

継続していくことで、そして、その新しい思考をその習慣の中で意識していくことで、自分自身の思考は修正されていき、今まで自分の成長をブロックしていた古い思考は手放され、新しい思考へとリサイクルされていきます。

関連記事

甘ったれな自分

自分の中の精神的に幼い部分を見て、自分は甘ったれだ、なんてと思うようなことはありますでしょうか?誰しも探せば、どこかしら精神的に未成熟なところを抱えているものかもしれませんが、そこに自己嫌悪のようなも …

孤独感が辛いとき

孤独感が辛いときは、自分の内側にある人を遠ざけている部分を手放すことと、人とのつながりを求めていくこと。そこで良い関係性ができそうな人がいるなら、そこにエネルギーを注いで、良い感情(楽しさ、喜び、充実 …

時間がないと感じる

  日々の生活の中で、時間が足りないって思うことはあるでしょうか? 毎日忙しいけれども、それは充実しているというより、ただ時間に追われている感じになっているとしたら、日々の生活に満足感という …

価値観の押しつけをされたときの対処方法

あなたはこうするべきだ、という価値観のようなものを、 押し付けられているように感じたことはあるでしょうか? 自分自身もそうすべきだと思っていることを、相手から言われた場合は、 あっちゃー、言われてしま …

衰えを感じたとき

私自身が何か衰えを感じた時にどんなことをしているのか、というのを今回は書いてみようと思っています。いつもの記事に書いているような、心理学的にどう、というのとはちょっと違っていて、みなさんに提案したいと …

カテゴリ-心の悩み

執筆者:

おすすめ記事




イライラしてる人との接し方




雑に扱われていると感じたらーその対処法と人の心理




馬鹿にされてる気がするときの心理とその対処方法




人を試すようなことをしてしまう




体が言うことを聞かないときの心理とその対処法




責められてる気がするときの心理とその対処法




好きな人を忘れる方法




屈辱的な思いを感じたとき




一人で頑張ってしまいがちな人




人から評価されたくない




信じていた人に裏切られた時




特別な存在になりたい、という心理の扱い方




人から嫌われてるのが辛いとき




誰にもわかってもらえないという心理を癒やす方法




昔の嫌なことを思い出す心理とその対処法




地雷を踏まれてムカついた時