恋愛関係など、ごく親しい人に対して、
怒りをぶつけてしまうようなときに、
その怒りを作り出しているものの一つとして、
例えば、満たされていない欲求、というものがあると思います。
相手に対して自分が求めている部分が
満たされなかったときに、怒りが出てくる、
という感じです。
もしかしたら、これはよくあること、かもしれませんが、
ここで、この欲求があるから怒りが生まれる、
というところに悪循環がでてくることがありますので、
今回は、そこのあたりを少し掘り下げていこうと思います。
欲求が満たされなかったようなときに、
処理の仕方、というのは色々ありますが、
この怒りを相手にぶつけることによって処理しようとしたとき、
相手を遠ざけてしまう、ということがあります
相手が遠ざかることによって、
その欲求が満たされなくなるのではないか、という怖れが生まれて、
その怖れから、欲求がより強まってしまい、
よけいに相手に怒りをぶつけやすくなってしまう、
という悪循環が生まれることがあります。
ここで鍵になってくるのは、自分の中にある、その欲求の部分です。
その欲求が満たされない限り、
自分は決して満足できない、というところから、
どうしても相手に対して攻撃的になってしまっている部分です。
怒りには、相手をコントロールしようとする、というところがありますが、
本当はコントロールではなく、コミュニケーションすることができれば、
怒りを使って相手にやらせる、というより、
相手が与えてくれるものを受け取る、という、より自然な形にすることができます。
欲求を手放す、という部分も大切です。
諦めるというより、欲求が満たされても満たされなくても、
私はOK、という感じになるほど、
相手とコミュニケーションするときに、自然とコントロールが少なくなっていきます。
怒りを使って自分の欲求を満たそうというパターンが
恋愛関係や親しい人との間でよく出ているな、という感じがする人は、
怒りを使って欲求を満たそうとする、という以外の方法として、
このコミュニケーションの部分を取り入れてみてください。
相手にやらせる、というより、相手が自分からやってくれることで、
受け取れるものが違ってくる、ということを、
ぜひ体験してもらいたい、と思っています。