ふと、こんなものでいいんだっけ、という疑問を持ったことはあるでしょうか?
ぬるま湯の中にいるような感覚。何かに情熱を感じることもなく、なんとなくやる気のないような感覚。
寝て起きてご飯食べる、義務(好きでもない仕事)をこなす、+暇つぶしに近いもの(だらだらした時間)、など同じことの繰り返しに、
なんとなく疑問を感じるという人もいると思いますし、まあそんなものかなあ、と特に気にならない人もいると思います。
人生ってこんなものでいいんだっけ?
といった疑問をもし抱くことがあるのなら、少し振り返ってみてもらいたいことがあります。
今まで、なんとなく抵抗感があって避けてきたこと、ってどんなことがあったでしょうか?
抵抗感というよりも、苦手意識だったり、恥ずかしくて避けてきたことだったり、
あるいは、怖くてみないようにしてきたことだったり、、、、などなど。
そう言った、これは自分にはふさわしくない、とか、
やったことはないけれど、多分自分には向いていないからやらないようにしてきた、と言った感じの理由で、
あえてその領域には入らないようにしてきた、というものには、どんなものがあったでしょうか?
子供の頃、私たちの周りには、知らないことがたくさんありました。
よく知らないことをやった(やらされた)結果、嫌だったことや、痛い目にあったこともたくさんあったかもしれません。
その反面、楽しかったことや、ドキドキしたことも、今よりは多かったかもしれません。
私たちは成長していくに従って、やったことのないことでもなんとなく予想がついたりするようになります。
多分うまくいかないだろう、と思えることや、頑張っても報われない感じがするものは、避けようと思えば、避けられるようになります。
精神的に自立していくに従って、誰かの言われた通りにやるのではなく、
自分なりのやり方を身につけ、うまくこなせるようになっていきます。
その中で、様々な知識や経験を通して、ここより向こう側にはいかないほうがいい、という線引きのようなものができていきます。
自分で作り上げたルールのようなものです。例を挙げるとこんな感じです。
・私にはXXXXは向いてない。XXXXができないと手に入らないことは、基本的に諦める。
・他人にXXXXの話をしてもきっとわかってもらえない。これは自分の胸にそっとしまっておく。
・人に助けを求めてはいけない。自分で全部やる。
この線引きのようなもののバリエーションは他にも色々あると思います。
この線引きが僕たちの人生の枠組みを決めます。
その枠組みの範囲内にあるものを味わい尽くしたら、最終的に僕たちはこう感じます。
「同じことをただ繰り返しているだけだ。つまらない。」
人生ってこんなものでいいんだっけ?
という疑問が湧いた時は、その枠組みを見直したほうが良いです。
何も感じられないものには僕たちは興味を持たないので、それを意識から取り除いていきますが、
本当はその価値や面白みをただ知らないだけ、あるいは、ただその感覚を受け取れていないだけ、なのかもしれません。
その意味合いや面白さや美しさのような価値の部分を感じられるようになると、
途端にそれが自分にとって価値のあるものに代わり、面白いと思えるようになることがあります。
こういうのも、知らず知らずにしてしまっている、自分が無意識のうちに決めている枠組み、のようなものかもしれません。
自分の心の中に、どんな線引きがあるのか、ある意味では自分で決めたルールのようなものにはどんなものがあるのかを、深く見つめてみてください。
今までは、その線引きのおかげで、自分の身を守ることができていたのかもしれません。
その線引きやルールのおかげで、痛い目にあうことを避けれたり、下手なまねをしないで済んでいたのかもしれません。
恥ずかしい目に合わなくて済んでいるのかもしれません。怖い想いをしなくて済んでいるのかもしれません。
線引きの向こう側にいくのには、勇気のようなものが入ります。怖れを強く感じることもあるかもしれません。
強い抵抗感を感じることも多いと思います。
ただ、その線引きの中には、本当は、やってみたいんだけれども、傷つくのが怖くて避けている、というものもあると思います。
夢物語のようで、なんだかバカバカしくて、現実感が全くなくて避けているものもあると思います。
本当は誰にも言えないけれども、本心ではすごく魅力を感じている、というものもあると思います。
その全ての線引きの向こう側にいく必要はないですが、自分が決めている線引きの中で、
その向こう側に行くことにチャレンジしてみても良いと思えるものが1つでもあるのなら、それはある意味ではチャンスです。
人生ってこんなものでいいんだっけ?と思えるとき。
それは、線引きの向こう側に冒険するためのきっかけがやってきているときです。
といっても、必ずしも冒険しなきゃいけないわけではないです。
行くか行かないか、行くならどこから攻めるのかを決めるのは自分自身。
これは自分の枠組みを広げるための、ある意味では、自分の器を広げるための、ただの、きっかけです。
自分の中にある線引きを見つめてみるだけでも、色々と気づけることがあります。
あ、自分、こんな風に思っていたんだ。
その気づきの向こう側に、なぜ、今同じことの繰り返しが生まれていのかに気づくための感情の流れが生まれていきます。
自己防衛のための線引きと、自分の人生に生まれている制限のようなものを天秤にかけて、
守りをとるか、あえて線引きの向こう側に足を踏み出して行くのかを決めることができるのは自分自身です。
自分の中にあるルールを見つめてみてください。
そして、そこにある線引きが自分の今感じている退屈さや閉塞感のようなものを生み出しているということ、
あるいは、今自分が考えていることと今自分が人生の中で受け取れていることが
密接に繋がっているという原則に触れてみてください。
人生ってこんなものでいいんだっけ?と思える時に覚えておいてほしいことを書きました。
まあ、そんなものかなぁ、とお気楽に考えてみたり、
気にはなるけど一旦保留にしてみたり、
思い切って誰かに相談してみたり、
まずはじっくりと腰を据えて今の自分を見つめてみたり、
いやいやもっといい感じにできるじゃないかな、などと考えて今までやったことのないことに挑戦するという冒険をしてみたり、
とりあえずどこかに旅に出てみたり(ある意味冒険)、取りうる選択肢は色々とありそうです。
その中で私のおすすめの一つである、じっくりと腰を据えて今の自分を見つめる、という選択肢にフォーカスして掘り下げて書いてみました。
ここに書いたことで何か1つでもお役に立つことがあれば、幸いです。