彼や彼女との間が、ちょっと上手くいっていないようなときに、何かちょっとしたきっかけで、相手を疑ってしまうような気持ちが出てきたり、やっぱり相手のことを信じたい、という気持ちもその反対にあったりで、心の中に葛藤を抱えているような状態になると、相手との関係がよけいにギクシャクしてしまうものかもしれません。
特に心の中に嫉妬があるような状況だと、この相手を信じたいけれども、疑いの気持ちもある、という葛藤は生まれやすいです。
葛藤があるとき、重要なのは、その2つに割れたハートを1つに統合して、信頼する、ということです。そのためのエクササイズを以下に書きました。
相手を信頼したいときのエクササイズ
①2つに割れたハートをイメージする
エクササイズの内容をさらっと読んでみて、一通りのことができる、誰にも邪魔されない時間を用意してください。
用意が出来たら、まず、落ち着いて深呼吸して、リラックスして下さい。
そして、目を閉じて、相手を信じたい自分と、疑いの気持ちがある自分の両方が、自分の心の中にいる、ということをイメージしてください。
相手を信じたい自分はどんな表情をしているでしょうか?
疑いの気持ちがある自分は、どんな表情をしているでしょうか?
それぞれの自分は、イメージの中で、どんな姿をしているでしょうか?
充分にイメージが出来たと感じたら、右手を右膝の上に、左手を左膝の上において下さい。そして、両手をひっくり返してください。手の甲が下で、手の裏側が上を向いている状態です。
そして、右手の上に、相手を信じたい自分がいる、というイメージを持ってください。左手の上に、疑いの気持ちがある自分がいる、というイメージを持ってください。
両手に、自分の中にいる2つのハートの部分をイメージできたら、次に進みます。
②2つに割れたハートを統合する
右手に、相手を信じたい自分を、左手に、疑いのある自分をイメージしたまま、両手を、胸の前で合わせてください。
そして、両手を合わせたときに感じる、手の温かみを感じてみてください。
両手を合わせたまま、2つに割れたハートが、1つになっているのをイメージしてください。そして、そのハートが1つになったことで生まれる温かみを感じてみてください。
どんな感覚がするでしょうか?
疑いの気持ちのある自分は、慎重になっている自分です。もう傷つかなくて済むように、一生懸命になっている自分です。相手を疑いたいわけではなく、安心した状態を受け取ってから、相手を愛したい、というハートです。つまり、このハートの目的は、相手を愛する、ということです。
相手を信じたい自分は、自分の中にある、素直に相手を好きだと思っている自分です。自分の中にある問題を乗り越えるために、一生懸命になっている自分です。このハートの目的も、相手を愛する、ということです。
2つのハートが1つのハートになっている状態をイメージして下さい。その統合されたハートの目的も、相手を愛すること、です。統合されたハートから、相手への愛があふれ出ていくことをイメージしてください。
次に、あなたが愛する人と、自分自身の2人が一緒にいるところをイメージしてください。そして、その2人、あなたの統合されたハートからあふれ出た愛が、シャワーのように降り注ぐところをイメージしてください。
その分断されたハートは、統合されることで、誰かを愛する、ということに集中して、力を発揮されるようになります。そのパワーを感じてみてください。
そして、心の中で、こう宣言してください。
「私は、2つのハートを統合し、相手と自分自身を愛することを選択します。」
宣言した時に、どんな感じがするでしょうか?
そのハートが統合された状態が、あなたの本来のハートの状態です。たくさんの出来事があって、分断されかもしれませんが、もう一度、その本来のあなたに戻った感覚を、今、味わってみてください。
これでエクササイズは終了です。
最後に
このエクササイズの本質は、思い出す、ということです。
2つにハートが分断された状態が、本来の状態ではなく、統合された状態が、本来の状態であり、それを思い出すための、きっかけづくりをするのが、このエクササイズの目的です。
ハートを統合して、本来の自分を思い出すことで、自分のハートの中に、信頼の力が発揮され、嫉妬を乗り越えていくことが出来ます。