自分にとって嫌いだったり、苦手な感じが出てくる人、
というのがいる場合、その人そのもの、というより、
その人が自分に見せてくれる何か、に自分が反応している
という感じになっています。
例えば、怒り、という感情について自分が抑圧していると、
よく怒りを表現する人に対して、とても近づきにくい感じがしたり、
父親に対して反発心を持っていると、父親と似たような要素を持っている
職場の上司だったり、目上の立場の人で苦手な人がでてくることもあります。
嫌いな人や苦手な人は、自分の中の心を映し出してくれる
鏡、ということも言うことができます。
その人とのかかわりを極力避ける、というのも
間違いではないかもしれませんが、
そのひとそのもの、というより、その人が映し出してくれているものは
自分の心の中にあるので、そこを避けて通るのは難しいかもしれません。
もし、その人とのかかわりの中で、
その自分の心の中にある苦手な部分や、抑圧している部分を
クリアにしていくことができるなら、
その一見苦手と見える人の関係も、
自分にとってのチャンスに変えていくことができます。
そこでは選択が求められるところです。
ただ、ここでその人に向かって踏み出す、という選択ができたときに、
自分にとって、そこをクリアにしていくことで、
色んな恩恵を受け取れることができるようになります。
今まで苦手だった部分、というのが自分の心の内側にあるとして、
そこをクリアにしていく過程で、その苦手な部分も
自分の一部分として受け取ることができたときに、
今まで、そのために避けていたほかのことや、
逃していた人の縁を受け取れるようになります。
嫌いな人や苦手な人に近づいていくことで、
自分の中で抑圧していた部分をクリアにしていく、
ということにチャレンジしていくことで、
自分自身の枠が広がっていく、ということを
ぜひ、体験してもらいたいと思っています。
意外と、そんなに嫌な人じゃない、
という風に、自分の感じ方が変わっていくことを、
そこで実感してもらえれば、幸いです。