イライラするよりも、できれば、日々穏やかにいきたいものですが、
どうしても、イライラしてしまうとき、ということはあると思います。
イライラしているとき、誰かに対する批判や攻撃が
自分の内側にあるとしたら、
普段は、その誰かのせいで自分がイライラしている、
という風に考えると思います。
誰かに対する批判や攻撃を形作っているものとして、
自分の中にある、正しさ、というものがあると思います。
視点を変えると、この正しさの部分があるために、
イライラが生まれている、ということになります。
相手を変えることはとても難しいです。
イライラを感じながら、正しさを相手に説いて
相手を変えさせることができて、うまく回っているならいいのですが、
いくら自分の正しさを説いても、うまくいかないことはあります。
仕事上では、上司や先輩が後輩に指導する、というときには、
この正しさを伝える、という部分が求められる状況は多いかもしれません。
ただ、恋愛関係や、友人関係では、相手に自分の正しさを説く、
ということがうまくいかないというより、
逆効果になるケースも多いと思います。
正しさやイライラを相手にぶつけることにより、
対立が生まれることもあるかもしれません。
ここで、自分にとって、そんな対立を望んでいるか、
という視点を持っておくと、違う選択をすることができるようになります。
それは、自分の正しさを選択するか、
それとも、そこで自分のやり方を変えていく方を選択するか、
というものです。
正しさを使って相手を変えようとするのではなく、
自分が変わっていけるところがあるとしたら、どんな風に変わっていきたいか、
という選択ができるようになると、
ただ、イライラの中にいたところから、違うとらえ方ができるようになります。
もし、自分を変える、という選択ができるなら、
一つの視点として、自分の中にそのイライラを生み出しているものがあるとしたら、
それは何か、ということを深く見ていくと、
自分の中に痛みがある、ということに気付くことができます。
イライラや正しさがあるのであれば、
その根っこには、罪悪感が隠れている、というところまで気付くことができれば、
それを自分を変えていくためのチャンスにできます。
例えば、罪悪感があって、自分が悪い、という感覚があると、
それがあまりにも辛いために、その防衛として、
自分は正しい、というものを作り上げていきます。
そして、その作り上げた正しさ、を使って、
自分の身を守るために、怒りを生み出す、といった心のメカニズムがあります。
イライラの下にあるものをじっくり掘り下げていくときは、この順序を逆にたどって、
根っこにある罪悪感を見つけて、それを解消することができれば、
罪悪感と一緒に、頑なな正しさや、イライラの部分も
全部まとめて解消することができるようになります。
もし、イライラがあるときに、その条項を変えていきたいという想いがあれば、
正しさではなく、自分が変わっていく、という選択肢を取ってみてください。
それは、停滞していた状況を前に進めるきっかけになります。