問題点がよく見える、というのは、長所であり、
状況を変えるために役立つものです。
問題がわかれば解決に向かうことができるようになります。
ただ、その反面、問題点を見つけるということに執着しすぎると、
あらさがしをしているだけで、一歩も前に進めない、ということにもなります。
その問題を本来取り組むべき誰かが解決しようとしない、
ということばかりを見ていても、状況は何も変わらないことになります。
問題点がよく見えるときは、そこから前に進むために、
それをヒントとして、自分がどうしていきたいか、
ということが大切になってきます。
問題によっては、解決することが難しいという場合もあります。
そのときは、例えば、完全に解決するのではなく、
一部取り組めることから対処したり、
ものの見方を変えいき、問題のとらえ方自体を変えることで、
別の角度から取り組めるようになると良いと思います。
問題に執着するのではなく、それはあくまでヒントとして、
自分にできることや、やりたいことに集中していくと、
流れを呼び込んでいくことができます。
ただ、流れに抗うようなことは避けたほうがいいかもしれません。
問題点が見えて、それを何とかしたい、と思うのはよいのですが、
何かそこに流れに抗うような部分があると、
流れが硬直して、悪い方向にいくことがあります。
例えば、問題から逃げることになってしまったり、
問題に執着しすぎて誰かを責めるばかりで
自分自身が一歩も前に進めなくなったり、などです。
その場合、今の状況を受け入れる、ということであったり、
今の状況から受け取る、といった部分が求められてきます。
それなしに、問題点だけを見ていると、一歩も前に進めないことがあります。
今の状況を受け入れたうえで、
自分がどうしていきたいのか、といったことや、
今できることはどんなことなのか、といったことを見つめていくと
前に進んでいくことができます。
問題点がよく見えるときは、その問題ばかりを見つめるのではなく、
そこから前に進むために、自分がどうしていきたいか、
というところに集中してみて下さい。
それが状況を変えていくための第一歩になっていきます。