人生をリセットしたいときに何から始めたらいいか

投稿日:2016年11月29日      更新日:

人生のリセットボタンを押したいと思ったことはあるでしょうか?
いろんなものが行き詰って、夢も希望もないと思えるようなタイミングがあるとそういうことを考えたくなることもあるかもしれません。

行き詰まりがあると、そこで絶望を感じることもあります。自分ができることは全部やったし、仮にやれることがあったとしても、もう気力がないという状態であれば、絶望を感じて、もうどうしようもないと思えることもあるかもしれません。

人生には流れのようなものがあります。今体験していることの延長線上に次の体験があり、相互に関連してつながっています。自分が望んでいることがその流れの延長線上にあるように感じられなければ、今の流れとは全然異なる別の人生の中に、飛び込めるなら飛び込みたいと思うかもしれません。ただ、それはファンタジーな世界の出来事であり、それを現実にしたいと願うなら、やり方としては、まずは自分の思考に手をつけるところから始めるのがおすすめです。

人生の流れを形作っているのは、自分の中にある思考の積み重ねです。ここで言う思考というのは、普段頭の中で考えていることですが、意識的にしているもの以外に、無意識的にしているもの、も含みます。例えば、ものの見方、感情の感じ方、物事に対する自分の反応の仕方や態度、といったものです。

自分の中にある膨大なこれらの思考の積み重ねが、自分の人生を形成しています。量が多いので、その全体像が急に変わることはないのですが、様々な体験や選択を通して、それは少しずつ変わっていき、自分の人生の流れに変化を生み出していきます。

自分が成長することで、自分自身が体験することが変わったということを経験したことがある方はおられるでしょうか?成長することで、自分の思考が変わると自分が人生から受け取る流れも変わります。

今いる環境が嫌になって、環境を変えたけれども、自分自身が体験することは結局それほど変わらなかったといったようなことを経験したことがある方はおられるでしょうか?
環境が変わったことから、自分自身がより良い影響を受けて、自分自身も何か変化するような部分があると、人生から受け取る流れも変わるのですが、そういったことがないと、環境だけ変わって、自分が人生から受け取る流れは大して変わらないといったことが起きます。

思考を変えると、人生の流れが変わります。とはいっても、表面的な思考を1つ変えても、大きな流れにはあんまり影響は出ないです。その代わり、いろんな思考のルーツになっているような根っこの部分を変えると、それが他の思考に連鎖的に影響を与えるので、自分自身を大きく成長させるきっかけを作ることができます。

特に、自分の絶望に関係しているものが心の底にある場合、それをより良く変化させることができると、自分が人生から受け取る流れは大きく変化します。ただ、心の底に根付いているものを変化させることは、心理的に強い抵抗を感じやすいものです。カウンセリングの場でも、「それだけはイヤ!」、という部分こそが、絶望しているときに最も変化を求められている部分、ということがあります。

この抵抗感は、自分の中の変わることを求められている部分はどこなのか、というのを自己分析するときのヒントになります。自分が今まで嫌で避けてきたことの中に、自分自身の思考を変えることが求められている部分があり、それが今の人生の流れを変えていくときのカギになってきます。

もし、今絶望している以上に嫌なことがあるとしたら、何でしょうか?
そんなこと考えたくないし、そんな部分は見たくもない、という感覚がもしあるなら、それはとても重要なサインです。抵抗感があるということは、自分は、今何をしたらいいのか本当は知っている、ということを意味しているからです。

絶望している人の心の中には、知恵と才能があります。知恵というのは、自分が何をするべきか知っている部分です。ただ、それを見るのがすごくイヤなのです。なんでイヤなのかは、、、人によってそれぞれ様々な理由があると思いますが、ここで知っておいてほしいのは、自分にはそこに気付くための知恵が備わっている、ということです。その知恵にアクセスするかしないかは、自分で選ぶことができます。

次に、、才能というのは、成長する力のことです。思考は変えることができ、変化させたときに才能が華開いていきます。ただ、僕たちは成長することに怖れを感じます。

残念ながら、成長するということは良いこどづくめではないです。例えば、以下の2つの質問を自分にしてみてください。
①成長しないことで得られるメリットはないでしょうか?何か成長しない方が自分にとって都合がいいことはないでしょうか?
②成長してしまうことで出てくるデメリットはないでしょうか?成長してしまうと自分にとって都合の悪いことはないでしょうか?

これらを自問自答すると、結構意外なものが出てくることもあります。自分でも気づいていなかった成長することに対する抵抗感を見つけることができます。

僕たちはこういった抵抗感を使って、ある意味では、無意識的に日常的に、自分で自分の才能に制限をかけていることがあります。手持ちの知恵と才能に関して強く抵抗してリミッターのようなものをかけていることで、物事が行き詰まって絶望を体験する、という人生の流れがやってきているのだとしたら、そのリミッターはできるだけ解除した方が良いです。

絶望を体験して、人生をリセットしたいと思えるようなときは、自分の中にある知恵と才能に向かい合うことが求められているときです。これは誰かに言われても、絶対にやりたくない部分だと思うことが多いものですし、今まで避けてきた部分かもしれません。ただ、抵抗感を手放すという選択ができるのは、自分だけです。

前に進もうという選択をしたいときに、誰かのサポートがほしい場合には、人に頼るのもありです。絶望があるときというのは、結構、一人では解決できないようなものを一人で抱え込んでいるようなこともあります。人とのつながりというのは、この絶望を解除していく状況下で、とてもパワフルに作用します。ただ、そのためには、自分自身が成長するために、一歩踏み出す、ということがとても大切です。それなしに人に頼ろうとしても、上手くいかないです。なぜなら、自分が変化することなしに、状況だけ変えようとしても人生の流れは変わらないからです。

人生をリセットしたいと思ったときというのは、ある意味ではとても追いつめられていて、感情的にも本当に辛いときだと思います。そこからスタートするとしたら、まずは自分の思考から手をつけるということを、覚えておいていただければ幸いです。

 

関連記事

後悔を乗り越えていくための4つのステップ

心の中に後悔があると、自分でもよくないと思っていても、後悔していることにどうしても意識が持っていかれてしまって、気持ち的に前を向きにくくなったり、目の前のことに対して気持ちが向かなかったりすることがあ …

過去の恋愛が次の恋愛の足をひっぱるパターン

過去の恋愛で経験したことが心に傷のようなものを作り、それが次の恋愛で自分の足を引っ張る、といったケースがあります。次の恋愛のチャンスと思えるような出会いがあって、好きな人との距離感が徐々に縮まってきた …

過去に経験した嫌な記憶の扱い方

普段は忘れているけれども、ふとしたときに思い出す過去の嫌な記憶。疲れているときに限って、そういったことを思い出しやすい、という人もいたり、人によっては、普段忘れているというより、いつも思い出す、という …

ダメな自分が受け入れられないとき

自分のダメな部分を意識したとき「私は私のままでいい」なんて思えないときもあると思います。そんなときは、まず「ああ、私ってダメな自分が受け入れられないんだな」ということをただ受け入れてみること。この記事 …

自分を好きになりたい

自分を好きになりたくてもなれなくて、自分を卑下してしまうようなことはあるでしょうか?頑張って誰かに認めてもらおうとしてもうまくいかず、何か努力したとしても、自分に自信がつくわけでも、自分のことが好きに …

特別な存在になりたい、という心理の扱い方

特別な存在になりたい、というとき、心理的には、強い承認欲求のようなものがあったり、何か特別さをもっていないと自分には価値がないと感じてしまったりすることで、状況によってはストレスや辛さを感じることもあ …

承認欲求にしばられてしまう

承認欲求が強いと、他人の評価や認められることを気にするあまりに、精神的に不安定になりやすく、ストレスを溜めやすくなることがあります。他人からどう思われるか、というのは、完全にはコントロールできないもの …

過去のパートナーを責める気持ち

今まで付き合ったことのある人のことを、心の中で責める、ということはあるでしょうか? 過去のパートナーのことなんて、もう思い出すこともほとんどない、という人もいれば、中には、あいつだけは許せない、と思え …

カテゴリ-心の悩み
タグ-,

執筆者:

おすすめ記事




イライラしてる人との接し方




雑に扱われていると感じたらーその対処法と人の心理




馬鹿にされてる気がするときの心理とその対処方法




人を試すようなことをしてしまう




体が言うことを聞かないときの心理とその対処法




責められてる気がするときの心理とその対処法




好きな人を忘れる方法




屈辱的な思いを感じたとき




一人で頑張ってしまいがちな人




人から評価されたくない




信じていた人に裏切られた時




特別な存在になりたい、という心理の扱い方




人から嫌われてるのが辛いとき




誰にもわかってもらえないという心理を癒やす方法




昔の嫌なことを思い出す心理とその対処法




地雷を踏まれてムカついた時