こんなに好きなのに相手からはそこまで想われていない

投稿日:2020年1月21日      更新日:

 

 

恋愛は自立と依存の関係性になりやすいです。理想は相思相愛でお互いがお互いのことを同じくらい好き、なのですが、どちらか片方の気持ちが強くて、もう片方は少し落ち着いた気持ちでいると、気持ちが強い側が依存で、落ち着いてる側が自立、という感じになります。

このとき、依存側はとても感情を感じやすくなります。嬉しいことも楽しいことも相手以上に感じやすいですが、悲しいとか寂しいといったネガティブな感情も感じやすくなって、これが悩みのタネになります。

「私のこと本当に愛してくれてるのかな」
「もっと一緒にいたいのに、なんかそっけないな」
という感じですが、ここからちょっとこじれてくると
「他に好きな女がいるんじゃないの」
「忙しいって本当に?好きならもっと会おうとしてくれたり、LINE返してくれたりするんじゃないの」
とか思いやすくなります。

女性が依存側で、男性が自立側で書いてみましたが、逆のパターンももちろんあります。カウンセリングで悩み相談となると、女性依存側、のケースが圧倒的に多いかもしれません。

依存側にいるとき、ラブラブな状態なら良いのですが、ネガティブな感情があがってきやすくなって、楽しさというより苦しみの部分が大きくなっているのなら、相手をどうこうしようという部分というより、依存を手放して成長していく、という部分が大事です。

「いかに相手に自分を愛させるか」とか、
「いかに相手に惚れさせるか」ということに興味がいきやすいかもしれませんが、依存側のままだとあんまりその試みはうまくいきません。相手の気をひくために、頑張って相手のためになるようなことしてあげたとしても、相手の気持ちがなびく感じにはなるというよりも、空回りをしやすいです。

依存を手放すこと。相手を好きでいることをやめるとか、もういっそのこと別れてしまう、ということではなく、執着している部分を手放すということが大事です。

 

 

どんな執着があるか、というと、恋愛で相手に依存しているのであれば、相手にこうしてもらわないと私の気がすまない、とか、相手がこういう感じじゃないと、どうしてもネガティブな気持ちになってしまう、というものがあるはず。そういうのが執着となって、相手に期待という形で無言のプレッシャーを与えている状態になると、相手の気をひくというよりも、その真逆で、相手がそこから逃げ出したくなる感じになります。執着の部分をいかに手放していくのか、というのが鍵です。

強い依存があるときは、相手への期待や執着の部分が大きくなって、
いつも求めるのは自分からになったり、いつも自分から予定を決めにいったり、
いつも自分から連絡をしていたり、頑張るのはいつも自分、尽くすのはいつも自分、とか、
釣った魚に餌をやらない男にひっかかった女みたいになりがちです。そういう状態を生み出している期待や執着を手放すことができると、この関係性が変わります。

惚れられている状態、というのは自立側からすると、楽です。自分はなにもしなくても相手があれこれ動いてくれるので、都合の良い時には相手の動きに乗っかって、都合の悪い時には断ったり無視しておけばよく、自分が好き勝手やっても、相手は相変わらず自分に依存しているわけですから、相手にために何かを頑張る、というのはあんまりしなくなります。言い方は悪いですが、自立側というのは、どこか傲慢になりがちです。

ところが依存を手放されると「あれ?」と思う出来事が多くなります。そろそろ来るはずの連絡がこない。会っても媚びる感じがない。
いつもと違って、なんかちょろくない。
いつもと違って、自分から動かないと話が進まない。
いつもと違って、こっちの都合で予定を決めさせようとしてもうまくいかない。
結果的に、あれ?、と思わせることができ、自立側の傲慢さが切り崩されることになります。

といっても大したことをしている訳でもなく、恋愛のテクニック的な話でもなく、やることはただ単に、強い依存を手放すこと、です。強い依存の部分がある意味では、パートナーの悪い部分を引き出していた訳ですから、それをやめて、ごくごく自然な関係性に戻す、ということです。

 

 

良くない話も少し書いておくとするのなら、相手側に気持ちがなく、ただあなたをいいように利用したかっただけの場合、(つまり、ろくな男じゃなかった場合)、そのまま関係性がフェードアウトになることもあるかもしれません。相手は楽ができなくなるわけですから、それでもあなたと付き合おうと思うかどうかが相手に問われるわけで、それでめんどくさくなったり、他に代わりがいるようなら、相手はあなたに価値を感じなくなって、去っていきます。依存を手放せていると、ここで相手が去った時に「はい、さようなら」と思えます。ただ、強い依存をしている状態のままだと、相手のそういう良くない部分も見抜けなくなります。

依存を手放す方法は色々とあって、メルマガ版でも、1つ簡単なものを紹介していますが、このサイト内でも手放しのエクササイズは色々と書いてあるので、参考にしていただければと思います。

恋愛関係の中で、相手との温度差を感じた時の話を書きました。何かしらお役に立てるところがあるのなら、幸いです。

 

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