夫婦関係というより、恋人同士の関係性の中での話なのですが、なんだか、恋人とは別に他の人にも自分の気持ちがいっちゃってしまっている時のお話です。
2股に近い状態になったりするようなパターンもあるかもしれませんが、恋人がいるのに他の人に気持ちが傾いていることから、罪悪感のようなものを感じることもあるかもしれません。人によっては、その人のことをこれ以上好きにならないように忘れようとしたり、距離を取ろうとしたり、なるべく意識しないようにしたとしても、それがうまくいかなくて、自分の気持ちがどうしても抑えられない、ということもあるかもしれません。
恋人とは違う意味での良い部分や魅力、そういったものをその好きな人は持っているのだと思います。別の言い方をすると、恋人に求められない要素や足りない要素、そういったものを、その人は持ち合わせているかもしれませんが、時としてその人に関することで強い感情を感じて、その感情に自分自身が振り回されるということもあるかもしれません。
好きな人への気持ちを手放して、恋人を心の中でもう一度選択する、とか、その反対に思い切って恋人と別れて、その好きな人を選択する、といった、心の中でどちらかを選択する、ということができていれば、このどっちつかずな状態にはならないとは思います。
ただ、そうなっていないのであれば、自分の心の中で、恋人にも満足していないし、その好きな人にも満足していない、あるいは、その好きな人を選択するということに何か怖れや抵抗感のようなものがあって、あえてそちらは選択していない、ということなのかもしれません。
少し変わった言い回しになるかもしれませんが、ある意味では、恋人のいいところと、好きな人のいいところの両方とも欲しいけど、両方を満たすような存在はいないから、仕方ないから心の中で、恋人とその好きな人のそれぞれから、欲しいものをちょっとずつつまみ食いしている、という見方もできる状態なのかもしれません。
ここで鍵になるのは、自分の中にある、満足していない、という部分です。
もし、この状態に陥った、もしくは、陥りそうなら、少し自分の心と向かい合って見て、自分が本当に欲しいものってなんだろう?って考えて見てください。自分自身を責めるのではなく、一旦、その自己攻撃は脇に置いて、今の自分の状態を自問自答して整理してみる感じです。
恋人の良い部分はどこでしょうか?
自分が恋人から欲しいものは何でしょうか?
恋人から欲しいけどもらえないもの、もしくは、その恋人に求めても無駄だと思っているものは何でしょうか?
あえて自分自身に問いかけてみる感じにはなりますが、今の恋人との関係性を維持しているのはなぜでしょうか?
その好きな人のどの部分に魅力を感じているでしょうか?
それは今の恋人に求めても無駄な部分でしょうか?
思い切って、その好きな人の方を選択しないのはなぜでしょうか?
もし、自分の気持ちを整理して見て、好きな人への気持ちを手放して、今の恋人をもう一度心の中で選択し直したい、と思えるなら、そうしてください。もし、整理して見た結果、好きな人への気持ちの方がどうしても大きくて、どうしてもその好きな人の方を自分の中では選択したいと思えるなら、今の恋人との関係性を見直してください。自分がどうしたいのか、という気持ちはとても大切です。
ただ、もし、気持ちを整理しようとして見ても、どちらも選べない、という結論が出ることもあるかと思います。その場合は、まずは自分の心の中にある、両方への執着を手放す、ということにトライして見てください。この場合、ある意味ではどちらにも満足していない、ということを示しています。どちらも自分が本当に望んでいる相手ではないのに、心から、この人がいい!って選べる相手でもないのに、中途半端な状態の立ち位置に自分が立っている、ということになります。
僕たちの心には、自分はこの程度、と自分自身に制限をつけるような部分が眠っています。恋愛でもこの部分があてはまることがあり、ある意味では無意識のうちに、自分自身の程度に合わせて恋愛対象を選んでいたりします。本当は望んでいない相手を選択していたり、その結果、パートナーとの関係性の中で全然満足できなかったり、不満をすごく抱えることになったりもします。
両方への執着を手放す、という時には、ただ手放すだけではなく、自分自身にどんな制限をつけているのか、というのも整理して見てください。
自分にはどんな相手がふさわしい、と思っているでしょうか?
恋愛相手に求めても仕方がないと思っているものがあるとしたら、それは何でしょうか?
今までに、好きだけど自分はこの相手にはふさわしくない、と思って諦めたような経験があったとしたら、それはどんなものだったでしょうか?
今の恋人とは別に他に好きな人がいる、という時に、その両方との関係性を中途半端に維持しようとする、というよりも、一旦、自分の心の中にある両方への執着を手放して、自分の気持ちを整理した方が良いです。その上で、両方の良い部分を持った、自分にとって最高といえるようなパートナーを受け取る、という選択を心の中でできた方が良いです。そのために、自分の心の中にある、そんなものは受け取れないとか、自分にはそんな最高の相手はふさわしくない、といった、自分自身の恋愛の可能性をブロックするような気持ちがある場合は、それこそ手放した方が良いです。
私は最高のパートナーを選ぶ、ということを心の中で宣言して、中途半端な関係性や、最高のパートナを受け取ることをブロックする感情を手放してください。
自分自身をブロックする感情を手放して、最高のパートナーを受け取るという選択をした時に、振り返って、今の自分の恋人との関係性と、好きな人との関係性を改めて見てみてください。
新たな選択をしたあなたにとって、今の状態を今後どうしていきたい、と思えるでしょうか?
現実の選択は、その気持ちの整理が終わってからでも遅くはありません。
ここでは、例えば、今の恋人に今まで言ってなかったことや、お願いしてこなかったこと、委ねてこなかったことなどがあった時に、それをもし相手が受け入れてくれるなら、今の相手が妥協ではなく、自分にとって最高のパートナーとなる、ということもあります。現実は、あなたが何を感じ、何を考え、どう判断しているかによって、受け取り方が大きく変わるものです。そのためにも、自分の気持ちの整理がとても大切です。
彼氏がいるのに他に好きな人がいる場合のことについて、私なりに書いてみました。自分自身の気持ちに制限をつけた場合は、その結果選択したパートナーに対しての妥協や打算が出てきます。ちょっと、嫌な言い方かもしれませんが、恋人をキープ君のような扱いにしてしまう感じになることもあります。そこでは、恋愛相手に全然満足できないので、他の相手にも心が動く、というパターンにはまりやすくなります。自分の気持ちに疑問を感じるようなことがあった場合、一度、自分の心の中を整理していく、ということに取り組んで見てくださいませ。