不安があって考えすぎてしまう

投稿日:2021年2月2日      更新日:

必要以上に悩み事についてあれこれと考え過ぎてしまう、ということはあるでしょうか?
同じことがぐるぐると頭の中で回り続けるだけで全然考えがまとまらなかったり、考えても仕方ないことを延々と考え続けていたり、いやな感じがしたときのことを何度も頭の中で思い出してしまう、といったようなことはあるでしょうか?

特に何か不安を感じるようなことがあったとき、未来に何が起こるかは推測して対策のようなものを考えることができたとしても、実際に何が起こるかはその時にならないとわからないので、ある程度結論が出たら、それ以上は考え過ぎても仕方がないものかもしれません。ただ、そうとはわかっていても、なかなか割り切ることができずに、いつまでも不安を感じることを考え過ぎてしまう、なんていうこともあるかもしれませんね。

すごく先のことで、今そのことを考えても仕方ないようなことまで考えてしまうタイプの人であれば、本当にもう悩み事がつきない、という感じになるかもしれません。望んでそうしているつもりはなくても、まるで暇さえあれば不安を感じることについて、ずっと考え事をしてしまう、なんていう感じになることもあるかもしれません。

 

不安があって考え過ぎてしまうとき、どうなることを怖れているか、にちょっと目を向けて見てください。怖れというのは、その正体が見えない時ほど、余計に強く感じやすくなります。何を怖れているのかを言葉にしてみてください。まずは、自分が何を怖れているのかを、自分の認識として明確にすること。

不安があるといっても、何に不安を感じているのかが明確でなくて、何か漠然とした感じのものであるなら、こちらの記事が参考になるかもしれません。

未来に目をむけると怖れを感じやすくなり、今現在に目を向けると怖れというより、目の前のことに意識を集中しやすくなります。不安があって考え過ぎてしまうときというのは、今現在というより、未来に目が向いている状態かと思います。未来に目を向けて怖れを感じるために、考え過ぎている状態になっているとしたら、目の向き先を未来から、今現在の方に持ってきた方がよいかもしれません。

 

今できることは何でしょうか?
不安があると、自分ではどうにもできないことにも余計に意識を向けて考え過ぎてしまったりします。そこで心配と思考にエネルギーを使い過ぎて、結局行動としてはほとんど何もしていないのに疲れてしまう、なんていうこともあります。それよりも、今自分にできることに集中すること。心配で余計なことに気を回しすぎたり、ネガティブな思考にのめり込み過ぎるのではなく、今自分にできることにベストを尽くす、ということ。

頭ではある程度割り切りのようなものがあったほうがいいとわかっていても、それでも考え過ぎてしまう、なんていうこともあるかもしれません。怖れがある時、ロジカルに物事を考えることで、怖れから目を背けることができる、という一面があって、怖れの感情への抵抗として考え事をする、なんていうのもありますが、そこで今自分がベストを尽くす、ということとは関係のないことを延々と考え込んでしまって、苦しい思いをしているということもあるかもしれません。もしそうだとしたら、ベストを尽くしたら、あとは物事の流れに身を委ねる、ということ。

心配事を天に委ねる、といったことを心の中に思い描くことで、考え過ぎを少し手放すためのエクササイズを用意しました。なかなか気持ちに割り切りができない時に、一度、試してもらえればと思います。

 

考え過ぎを手放すエクササイズ

  1. お腹に手を当てる
    不安や怖れはお腹にあらわれます。緊張するとお腹が痛くなることがあったりしますが、不安や怖れがあって考え過ぎている時、ちょっと想像力を使って、その不安や怖れのエネルギーがお腹に溜まっているというイメージを持ちながら、少しお腹をあたたるような感じでお腹に手を当てながら、少し時間をとってそのエネルギーを感じようとしてみてください。感じられたら、この怖れがあって、考え過ぎていたところがあったのを認めてあげてみてください。
  2. 不安や怖れのエネルギーを手のひらの上に取り出す
    お腹に溜まっている不安や怖れのエネルギーを手のひらの上に取り出すイメージを持ってみてください。手のひらの上にそのエネルギーがあるのを感じてみてください。
  3. エネルギーが天に昇っていくイメージを持つ
    心の中で「この怖れを天にゆだねます」とつぶやいてください。そして、手のひらをそっと上にあげて、エネルギーがそっと手放されて、天に昇っていくイメージを思い描いてみてください。そして、天に昇った怖れのエネルギーが浄化されていくところをイメージしてみてください。

これでエクササイズは終了です。一つ一つのステップの中でイメージを思い描くものがあります。それぞれゆっくりと時間をとって、そのイメージを心の中で形作ってあげてみてください。

 

不安があって考え過ぎてしまうときのことを記事にしました。大切なのは、今できることが何で、そのできることにベストを尽くす、ということ。ただ、それでも不安感が残る部分はあると思いますので、対処法の一つとして、天に委ねる、というのを紹介しました。(他にもいろんなやり方はあると思います。)ここに書いたことで、何かしらお役に立つところがあるのなら、幸いです。

関連記事

上手くいかないかもしれないと思ったときの為の心のエクササイズ

絶対ではないものに、物事の成否をゆだねなければならない状況ほど、 心の中に疑いや怖れは発生しやすくなります。 より良い結果につなげていきたいという気持ちがあっても、この怖れや疑いが強いと、 心の中に葛 …

漠然とした不安の対処方法

心の中に漠然とした不安のようなものがあり、それがなかなか拭い去れない、というケースがあります。本人の中でも、なぜそこまで不安を感じているのか、よくわからないような感じ、です。 未来に目を向けると怖れを …

誰かに相談したいけど怖くてできない時

誰かに相談したいけど怖くてできない時、まずは、自分の気持ちを自分なりに整理してみるのがおすすめです。整理する時はなるべく言語化すること。言語化すると、自分の内側でモヤモヤしていたものが目に見える形にで …

誰にでもできる執着を手放すイメージワークのやり方

執着というのは人の心理に根づきやすいもの。手放したくても、やり方がわからない、という方は多いかもしれません。ここに書いたものは、誰でも簡単にその執着をそっと外してあげられるイメージワークです。いちど試 …

内なる自分との対話

  自分ではこうしたい、とか、こうするべき、と思っていても行動できなかったり、やる気がおきなかったり、ということはあるでしょうか? 気合で乗り切れるときはいいのですが、ただ、気合いを入れよう …

過去に経験した嫌な記憶の扱い方

普段は忘れているけれども、ふとしたときに思い出す過去の嫌な記憶。疲れているときに限って、そういったことを思い出しやすい、という人もいたり、人によっては、普段忘れているというより、いつも思い出す、という …

カテゴリ-心の悩み
タグ-

執筆者:

おすすめ記事




イライラしてる人との接し方




雑に扱われていると感じたらーその対処法と人の心理




馬鹿にされてる気がするときの心理とその対処方法




人を試すようなことをしてしまう




体が言うことを聞かないときの心理とその対処法




責められてる気がするときの心理とその対処法




好きな人を忘れる方法




屈辱的な思いを感じたとき




一人で頑張ってしまいがちな人




人から評価されたくない




信じていた人に裏切られた時




特別な存在になりたい、という心理の扱い方




人から嫌われてるのが辛いとき




誰にもわかってもらえないという心理を癒やす方法




昔の嫌なことを思い出す心理とその対処法




地雷を踏まれてムカついた時