上手くいかないかもしれないと思ったときの為の心のエクササイズ

投稿日:2016年9月29日      更新日:

絶対ではないものに、物事の成否をゆだねなければならない状況ほど、
心の中に疑いや怖れは発生しやすくなります。
より良い結果につなげていきたいという気持ちがあっても、この怖れや疑いが強いと、
心の中に葛藤が生まれて、一歩も前に進めなくなります。

こういった葛藤があるときに重要なのは、
前に進んでいこうとする部分と、怖れや疑いにとらわれてしまっている部分の
2つに分かれてしまっている心を、1つに統合することです。

前に進んでいこうとする意欲と、それを止めようとする恐れの2つを統合すると、
現在の状況がよりよくなっていくということに対する信頼感が心の中に生まれ、
物事を前に進めていくための力があふれてくるのを感じられるようになります。

その流れを生み出すことを目的としたもので、
心の中で行うエクササイズのようなもの、を以下に書きました。
私自身でも使っていたり、カウンセリングの場でクライアントさんに
提供したこともあったりするもので、それなりに効果のあるものです。

自分の心の中に葛藤がある状況を改善したいと思う方は、ぜひ、試してみてください。

───────────────────────────────────────────

①2つに割れたハートをイメージする
エクササイズの内容をさらっと読んでみて、一通りのことができる、
誰にも邪魔されない時間を用意してください。

用意が出来たら、まず、落ち着いて深呼吸して、リラックスして下さい。

そして、目を閉じて、信じたい自分と、疑いの気持ちがある自分の両方が、
自分の心の中にいる、ということをイメージしてください。

信じたい自分はどんな表情をしているでしょうか?
疑いの気持ちがある自分は、どんな表情をしているでしょうか?
それぞれの自分は、イメージの中で、どんな姿をしているでしょうか?

充分にイメージが出来たと感じたら、
右手を右膝の上に、左手を左膝の上において下さい。
そして、両手をひっくり返してください。
手の甲が下で、手の裏側が上を向いている状態です。

そして、右手の上に、信じたい自分がいる、というイメージを持ってください。
左手の上に、疑いの気持ちがある自分がいる、というイメージを持ってください。

両手に、自分の中にいる2つのハートの部分をイメージできたら、
次に進みます。

②2つに割れたハートを統合する
右手に、信じたい自分を、
左手に、疑いのある自分をイメージしたまま、
両手を、前の前で合わせてください。

そして、両手を合わせたときに感じる、手の温かみを感じてみてください。

両手を合わせたまま、2つに割れたハートが、
1つになっているのをイメージしてください。
そして、そのハートが1つになったことで生まれる温かみを感じてみてください。

どんな感覚がするでしょうか?

疑いの気持ちのある自分は、慎重になっている自分です。
もう傷つかなくて済むように、一生懸命になっている自分です。
疑いたいわけではなく、安心した状態を受け取ってから、
信じたい、というハートです。
つまり、このハートの目的は、信頼する、ということです。

信じたい自分は、自分の中にある、素直に望んでいるものが実現すると思っている自分です。
自分の中にある問題を乗り越えるために、一生懸命になっている自分です。
このハートの目的も、信頼する、ということです。

2つのハートが1つのハートになっている状態をイメージして下さい。
その統合されたハートの目的は、信頼すること、です。
統合されたハートから、力があふれ出ていくことをイメージしてください。

次に、あなたが望んでいる状況をイメージしてください。
そこにあなたの統合されたハートからあふれ出た力が、
シャワーのように降り注ぐところをイメージしてください。

その分断されたハートは、統合されることで力を発揮されるようになります。
そのパワーを感じてみてください。

そして、心の中で、こう宣言してください。
「私は、2つのハートを統合し、信頼することを選択します。」

宣言した時に、どんな感じがするでしょうか?

そのハートが統合された状態が、あなたの本来のハートの状態です。
たくさんの出来事があって、分断されかもしれませんが、
もう一度、その本来のあなたに戻った感覚を、今、味わってみてください。

これでエクササイズは終了です。

───────────────────────────────────────────

このエクササイズの本質は、思い出す、ということです。

2つにハートが分断された状態が、本来の状態ではなく、
統合された状態が本来の状態であり、それを思い出すための、
きっかけづくりをするのが、このエクササイズの目的です。

分断された2つのパーツを統合して、本来の自分を思い出すことで、
自分のハートの中に、信頼の力が発揮され、
困難な状況も乗り越えていくことが出来るようになります。

 

関連記事

内なる自分との対話

  自分ではこうしたい、とか、こうするべき、と思っていても行動できなかったり、やる気がおきなかったり、ということはあるでしょうか? 気合で乗り切れるときはいいのですが、ただ、気合いを入れよう …

過去に経験した嫌な記憶の扱い方

普段は忘れているけれども、ふとしたときに思い出す過去の嫌な記憶。疲れているときに限って、そういったことを思い出しやすい、という人もいたり、人によっては、普段忘れているというより、いつも思い出す、という …

漠然とした不安の対処方法

心の中に漠然とした不安のようなものがあり、それがなかなか拭い去れない、というケースがあります。本人の中でも、なぜそこまで不安を感じているのか、よくわからないような感じ、です。 未来に目を向けると怖れを …

誰にでもできる執着を手放すイメージワークのやり方

執着というのは人の心理に根づきやすいもの。手放したくても、やり方がわからない、という方は多いかもしれません。ここに書いたものは、誰でも簡単にその執着をそっと外してあげられるイメージワークです。いちど試 …

不安があって考えすぎてしまう

必要以上に悩み事についてあれこれと考え過ぎてしまう、ということはあるでしょうか?同じことがぐるぐると頭の中で回り続けるだけで全然考えがまとまらなかったり、考えても仕方ないことを延々と考え続けていたり、 …

誰かに相談したいけど怖くてできない時

誰かに相談したいけど怖くてできない時、まずは、自分の気持ちを自分なりに整理してみるのがおすすめです。整理する時はなるべく言語化すること。言語化すると、自分の内側でモヤモヤしていたものが目に見える形にで …

カテゴリ-心の悩み
タグ-

執筆者:

おすすめ記事




イライラしてる人との接し方




雑に扱われていると感じたらーその対処法と人の心理




馬鹿にされてる気がするときの心理とその対処方法




人を試すようなことをしてしまう




体が言うことを聞かないときの心理とその対処法




責められてる気がするときの心理とその対処法




好きな人を忘れる方法




屈辱的な思いを感じたとき




一人で頑張ってしまいがちな人




人から評価されたくない




信じていた人に裏切られた時




特別な存在になりたい、という心理の扱い方




人から嫌われてるのが辛いとき




誰にもわかってもらえないという心理を癒やす方法




昔の嫌なことを思い出す心理とその対処法




地雷を踏まれてムカついた時