誰にでもできる執着を手放すイメージワークのやり方

投稿日:2019年6月25日      更新日:

執着というのは人の心理に根づきやすいもの。手放したくても、やり方がわからない、という方は多いかもしれません。ここに書いたものは、誰でも簡単にその執着をそっと外してあげられるイメージワークです。いちど試して役立てていただけると幸いです。

【目次】
はじめに
① 執着しているもののリストを作る
② 感謝の言葉
③ 執着を手放す代わりに受け取るもの
④ リラックス
⑤ イメージワーク
⑥ 振り返り
最後に

 

 

はじめに

自分の中で何か行き詰りのようなものを感じているときに、自分の心の中にある執着を手放す、というのはとても効果的です。

例えばよくあるケースとしては、失恋から立ち直りたいときに、相手に対してまだ残っている執着の部分を手放す、というのものがあります。

恋愛に限らず、何か行き詰まりを感じているときには、何かに対しての執着が残っているがために前に進むことができなくなってしまっている、なんていうことが良くあります。

そんなとき、自分が何に執着しているのかに気付いてそれを手放す、ということができると、行き詰まりを解消していくためのプロセスを、よりスムーズにスタートできるようになります。

ただ、執着を手放したくても、なかなかうまくいかない、とか、ピンとこない、とか、やり方がわからない、と思われる方もおられるのではないかな、と思っています。

以下に、誰でもできる執着を手放すイメージワークのやり方、を書きました。執着を手放すということに、わずかにでもモチベーションを感じていただけるのであれば、ぜひ一度トライしてみてもらえれば、なんて思っています。

 

 

①執着しているもののリストを作る

まず、執着しているものの一覧を作ります。

メモをするのは、紙でもスマホでもパソコンでも、後で自分が読み返せる状態なら、なんでもOKです。

ただし、頭の中、というのは、お勧めできないです。いざ、執着を手放すというときに、強い抵抗感が出ると、手放したいものがなんだったのか本気で忘れてしまうこともありますので、必ずメモしてください。

一覧を作る、と書きましたが、いっぱい書かないといけない、という訳ではないです。

リストに書くものは1つだけでも全然構わないです。執着を手放すのにもすごくエネルギーや時間がかかることもあります。1つだったとしても、その1つを手放すということにとても意味があります。

1つの場合は、その1つだけをメモにしてください。

 

 

②感謝の言葉

執着しているもの。それはある意味では、自分にとってとても必要だったもの、かもしれません。

それがあるおかげで助かった、とか、有り難かった部分もあると思います。そうでなければ、そもそも執着なんてしなかったかもしれません。

だから、執着しているものに対して、探せば何かしら感謝できるところがあると思います。

執着しているものに対して、感謝の言葉を1つずつ作ってみてください。手放したい執着は1つだけの場合は、感謝の言葉を1つを作って下さい。

もちろん思いつくものがたくさんあるのなら、たくさん作ってもらっても全然構わないです。

それを、執着しているもののリストに追記してください。これも必ずメモして下さい。

 

 

③執着を手放す代わりに受け取るもの

やってみるとわかるのですが、執着を手放すと、手放した分だけ心の中にちょっとした余裕というか、余白のようなものが生まれます。

空いたスペースにはそのうち何かが入っていきますが、放っておくとせっかく手放したものがまた舞い戻ってくる、なんていうこともあります。

だから、そうなる前に、代わりにもっとより良いものを受け取れるように、あらかじめ手放した代わりに何を受け取るのかを、自分で決めておいた方が良いです。

自分の成長につながるようなことで、執着を手放すかわりに受け取りたいものを、何か1つ以上あげてみてください(1個だけでも構わないです)。これも同じようにメモしてください。

 

 

④リラックス

①〜③ができたら、いよいよ執着を手放すイメージワークをやっていくことになるのですが、その前に、軽くリラックスする時間を取ってみてください。

お風呂に入る、とかでもいいですし、飲み物を飲むのでも、トイレに行くのでもいいです。

準備段階の①〜③を作るためにあれこれ考えたり、ちょっと脇にそれて落ち込んだり、昔のことを思い出して嫌な気分になったりすることもあるかもしれません。

そこでちょこっとお疲れになられるような方もおられるのではないかな、と思っています。

一旦仕切り直して、気持ちをリセットしてみてください。

※これが特に必要ない、と思えるなら、次にそのまま行ってください。

 

 

⑤イメージワーク

執着しているもののリストから、1つ選択してください。

心の中でその選択したものを強く思い描いてみてください。そして、心の中でこう宣言してください。

「私はXXへの執着を手放します。」

宣言したら、その心の中で思い描いたものから、一歩離れてください。離れたときに、自分の中にいろんな感情があがってくることがあるかもしれませんが、その感情をそのまま感じてみてください。

次に、感謝の言葉を心の中で読み上げてください。準備段階で作った、執着しているものに対しての感謝の言葉です。内容を忘れていたのなら、メモを読み返してください。

もし、執着を手放す対象が人なら、その人の目を見てその感謝の言葉を伝えてみてください。その感謝を伝えたら、相手はどんな反応をするか自由に思い描いてみてください。

感謝の言葉を心の中で読み上げたら、その心の中で思い描いたものから、さらに一歩離れてください。

次に、準備段階で作った、執着を手放す代わりに受け取るものを、心の中で読み上げてください。

「私は、XXへの執着を手放す代わりに、○○○を受け取ります。」

宣言したら、その心の中で思い描いたものから、ぐ〜んと離れて距離をとってください。どんどん離れて、もうイメージが見えなくなるまで離れてください。

これで1つ終わりです。

執着しているものリストに複数項目を書いている場合は、その数だけ上記の内容を繰り返してください。

 

 

⑥振り返り

①〜⑤をやってみて、どんな感じがするか振り返ってみてください。

やる前と比べてみて心が軽くなった、とか、ちょっとすっきりした感覚があったら一歩前進です。自分がちょっとでも良くなった部分として、どんなものがあるか心の中を探ってみてください。

振り返りが終わったら、これで執着を手放すイメージワークは終了です。

 

 

 

最後に

執着は一度手放しても、また、執着が自分の心の中に戻ってくることがありますが、その場合は、もう一度手放す、というだけです。

例えば、もう一度このイメージワークをやることで、執着を手放すという感覚をもう一度思い出してもらうこともできます。

その場合、2度目の方が1度目よりもより簡単にできるようになっていると思います。繰り返し手放していくことで、より執着にとらわれにくくなっていきます。

執着を手放すやり方はいくつもありますが、ここに書いたのはあくまでその1つです。

手段・方法はなんでもよく、誤解を怖れずにものすごく簡単にいうと「執着を手放す」と自分の心の中で決めればよいだけですが、その感覚がなかなか掴めないこともあるのではないかな、なんて思っています。

そんなとき、ここに書いたイメージワークを役立てていただければ、と思います。

 

好きだった人のことがなかなか忘れられなくて執着を手放したい、という場合には、ここに書いた内容以外に「今を楽しむ」「成長する」という部分も大切になってきます。そのあたりも含めて深堀りした記事があります。以下のものです。

記事の中では、好きな人を忘れたいときの執着の手放しに関して、「好きな人を忘れる」という恋愛感情に部分に特化した形でエクササイズの内容をアレンジしていますので、参考にしてもらえればと思います。

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