行き詰まりと停滞感があるとき

投稿日:2023年2月18日      更新日:

仕事、恋愛、結婚、人生にはいろんな場面がありますが、上手く行かなくて行き詰まることも、ときとしてあるものかもしれません。

仕事の場合、義務感だけでこなしていて不満やストレスが多かったり、やりがいや楽しさや成長が感じられるような部分がないと、停滞感を感じるかもしれません。

結婚がしてくても婚活が上手く進んでいなくて、行き詰まりを感じるというパターンもあるかもしれませんし、結婚していても日々の生活に変化がなくて、停滞感を感じるといったパターンもあるかもしれません。

停滞感を打ち破るために何かするというのにもやる気がイマイチ出なかったり、状況を変えるための良い手が思いつかなかったりしたりして、行き詰まりを感じる、というのもあるものかもしれません。

 

行き詰まりや停滞感があるときというのは、環境的な要因も大きいと思いますし、現実的な課題や問題も色々あると思います。タイミング待つ、ということが求められることもあるかもしれません。

ただ、こちらは心理学のブログなので、行き詰まりや停滞感があるときの心理的な側面を少し深ぼっていきます。

行き詰まりや停滞感を乗り越えていくためには、行動、が求められてきたり、自分自身の内面の変化、であったり、やりたいことを明確にする、ということであったり、やりたいことが明確ならそこにコミットする、といったことが求められたりしますが、心理的にはそこに、抵抗、を感じたりすることもあるかもしれません。

コンフォートゾーンという言葉があります。自分にとってセーフティーエリアといえるような場所から抜け出ることへの抵抗感のようなものがあると、新しいことや、リスクのあることに挑戦するようなことを避ける気持ちがでてきて、行き詰まりや停滞感が生まれてくる、といったことがあります。

行き詰まりや停滞感を解消していくためには、変化を作り出していくことが求められてきます。ただ、心理的にリスクがあることを避けたい気持ちがあると、今の状態を維持しようとするマインドが出てきて、結果、何も変化が生まれない、という罠に陥りやすくなります。

 

自分にとってどんな状態が望ましいでしょうか?

どうありたいでしょうか?

行き詰まりがあるということは、望んでいる状況に対して現実とギャップがあるように感じこともあるかもしれませんが、行き詰まりがあるとき、まずは、どうしたいのか、が大切かもしれません。

ただ、何か願望を思い描いたとしても、そこに信頼がかけている場合、妄想の中に逃げ込むだけになったり、行動にするとなると急に怖れが出てきて腰がひけてしまうこともあるかもしれません。だから、行き詰まりや停滞感があるとき心理面で鍵になってくるのは、信頼、かもしれません。

より良い状態を望む気持ちと、うまくいかなくなることへの怖れの両方が心のなかにあって、心のなかにあるこの2つのエネルギーがお互いを潰し合って身動きができなくなると、心理的な硬直状態が生まれて、それが現実に反映される結果、行き詰まりや停滞感が生まれていくような構造になっていたとしたら、心のなかにあるこの2つのエネルギーを統合していくこと。

 

「エネルギーを統合していくこと」を体感できるように、セルフでできる簡単なエクササイズを用意しました。2ステップあります。
①2つのエネルギーをイメージする
②エネルギーを統合する
以下の内容を読んでみて、一通りのことができる、誰にも邪魔されない時間を用意してみてください。

①2つのエネルギーをイメージする

・座る。深呼吸して、気持ちを落ち着けて、リラックス。

・目を閉じる。軽く瞑想をするように、そのまま少しゆっくりする。

・自分の心の中にある、より良い状態を望む気持ちが心のなかにあるということをイメージ。そのエネルギーを感じようとしてみる。ゆっくり時間をとる。

・自分の心の中にある、うまくいかなくなることへの怖れが心のなかにあるということをイメージ。そのエネルギーを感じようとしてみる。ゆっくり時間をとる。

・右手を右膝の上に、左手を左膝の上に置く。両手をひっくり返す。手の甲が下で、手の裏側が上を向いている状態にする。

・より良い状態を望む気持ちが心のなかにあるということをイメージ。そのエネルギーが右手の上にある様子をイメージ。そのエネルギーを右手に感じようとしてみる。ゆっくり時間をとる。

・うまくいかなくなることへの怖れが心のなかにあるということをイメージ。そのエネルギーが左手の上にある様子をイメージ。そのエネルギーを左手に感じようとしてみる。ゆっくり時間をとる。

・両手に、自分の中にいる2つのエネルギーがある、ということをイメージする。それがイメージできたら次のステップに進む。

②エネルギーを統合する

・両手に、自分の中にいる2つのエネルギーがある、ということをイメージしたまま、両手を胸の前で合わせる。

・手の温かみを感じる。

・手の温かみを感じながら、両手を合わせたまま、2つのエネルギーが手の中で1つになっているのをイメージする。

・より良い状態を望むエネルギーも、うまくいかなくなることを怖るエネルギーも、両方とも自分を大切にするためのエネルギー。2つのエネルギーが自分を幸せにためのエネルギーとして統合されていくのをイメージする。ゆっくり時間をとる。

・「私は、2つのエネルギーを統合し、自分自身が幸せになることを選択します。」と宣言する。

・宣言したら手を楽にする。今、どんな感覚を感じているのか、自分自身を俯瞰してみる。これでエクササイズ終了。

 

統合したエネルギーを使って、どんなことをしたいでしょうか?

行き詰まりや停滞感を感じているときに求められていることは変化。もし、変化を押し留めようとしている抵抗感があるのなら、抵抗感を手放すために大切なのは、信頼。もし、信頼がかけているのなら、そのときに大切なのは心のなかで分離しているエネルギーを統合すること。今、統合したエネルギーが心のなかに感じられるなら、そのエネルギーを使って何がしたいでしょうか?
直感で思いつくことを、行動にしてみてください。

 

 

ただ、絶望感が強い場合は、何も思いつかない、といったこともあるかもしれません。ときに、人生をリセットしたい、なんて思えることもあるかもしれません。その場合、以下の記事を参考にしてもらうのもよいかもしれません。

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カテゴリ-心の悩み

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