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家族

親からされたことを愛する人にしてしまう時

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子供の頃、親からされて嫌だったことをパートナーや自分の子供にしてしまって、後悔したようなことはあるでしょうか?
例えば、、、、よく聞く話としては、母親が自分の子供にひどいことを言ってしまい、
育児の中で自分のダメさを突きつけられている気持ちになる、というものです。
これは子供に限らず、親からされたことをパートナーにしてしまって、パートナーとの関係性がギクシャクした、と言う感じのパターンもあります。
批判していた親と同じことをしている自分に気づくと、なんとも言えない罪悪感のようなものを感じるものかもしれません。

子供の頃、親から責められたときに、自分自身も自分のダメな部分のことを責める、と言うことが心の中で起きることがあります。
自分のことを厳しく叱る鬼教官が自分の心の中に誕生するようなものです。
鬼教官は自分自身を監視し、ルールを破ると責めてきます。ある意味では、誰しも心の中に大なり小なり鬼教官を飼っているものかもしれませんが、
この鬼教官は、大抵の場合、相手が自分なので遠慮がなく、かなりひどいことを言います。

この心の中の鬼教官を、自分の心の中だけにそっとしまっておくことは難しく、大抵はちょろっと表に出てきます。
他人との関係性の中でこの鬼教官を出すと、相手の反感をかう可能性があることを私たちは知っていますので、
目上の人など、緊張感を持って接する必要がある相手に対して、この鬼教官が出てくることはほとんどありません。
ただ、自分が下にみている相手や、心理的な距離が近くて遠慮しなくていい相手など、緊張感が緩むような場合、
鬼教官の定めるルールを相手が破ったとあなたが判断した時に、あなたが鬼教官になります。

自分を心の中で責めるだけならいいけれど、それを人にそのまま出したらダメだ、とか思いたくなる人もいらっしゃるかもしれません。
ただ、心の中の鬼教官はそんなに都合よくON/OFFできません。自分に許可できないことは、人にも許可しにくいです。
心理的な距離が離れていれば感情的になることを抑えたり、割り切った気持ちで接することができるため、
鬼教官を一時的にOFFすることは可能です。
ただ、身近にいる愛する人に対しては感情が出やすいため、そのコントロールがすごく難しくなります。

鬼教官がいる。それが表に出てくる。そのせいで、パートナーや子供との関係性に悪影響が出てくる。
そのことを仕方ないと思えるか、それとも、なんとかできるなら、なんとかしたいと思うのか。
その答えは人によって様々かもしれません。

ただ、もし、できることならどうにかしたいと思えるのなら、少し試してみてもらいたいことがあります。

今心の中で、愛する人のことを想像してみてください。愛する人というのは、自分が攻撃してしまっているパートナーだったり、自分の子供のことなのですが、
ちょっと心の中で想像してみて、その人と出会えたことに、心の中で感謝をしてみてください。
あなたにとって、とっても身近に感じている人だと思います。

行動レベルでは、愛する人を攻撃したかもしれません。
愛する人が間違ったことをしたから、つい、きつい言葉が出たのかもしれません。
ただ、感情のレベルでは、自分の中の攻撃されるべきところを、その愛する人の中に見てしまった攻撃してしまっていた、
と言うことに注目してください。

心の中にすむ鬼教官。自分を責め、愛する人を責めるている部分。
ただ、それもまた、自分自身の心の一部。まずは、そんな部分が自分の心の中にあるのを感じてみてください。

鬼教官が心の中にいるかもしれませんが、それと同時に、
愛する人を責めている状態をできることならどうにかしたい、と思っている気持ちもまた自分の心の一部です。
本当はどうしてあげるのが良いと思えるでしょうか?
手段は色々あるかもしれませんね。
まずは、そんな「なんとかしたいと思っている」部分も自分の心の中にあるのを感じてみてください。

両方とも、あなた自身の姿です。その存在を認めることに抵抗感を感じることもあるかもしれませんが、まずは抵抗感は一旦置いといて、
両方とも自分の内側にあるのを感じてみてください。

鬼教官のやり方は間違っているかもしれません。ただ、その目的は間違ってないのではないでしょうか?
ダメなものをダメと言っている。相手のためにもならないし、自分もそれが良いとは思えないから、黙っていられない。
言い方はよくないかもしれません。度を越した部分もあるかもしれません。
ただ、その目的は、相手のためだったり、あるいは、より良い状態を維持したい、というのがあると思います。
鬼教官を拒絶するのではなく、鬼教官の中にある、その目的に向かうエネルギーをただ感じてみてください。
とてもパワフルなエネルギーだと思います。

心の中にいるもう片方の自分「なんとかしたいと思っている自分自身」の存在を感じてみてください。
パワフルではないかもしれません。ただ、優しい気持ちを持っている部分です。
今の関係性の中にある問題点に気づいているけれども、解決するだけの力は持っていない。
それでも、なんとかしたいなあ、って思っている自分です。
その暖かさを、ただ感じてみてください。優しくて暖かいエネルギーを感じてもらえるなら幸いです。

鬼教官が右手に、なんとかしたいと思っている自分が左手にいる、とイメージしてください。
右手に鬼教官がもつパワフルなエネルギーを感じてください。
左手になんとかしたいと思っている自分の優しくて暖かいエネルギーを感じてください。
そのエネルギーを感じながら、右手と左手を胸の前で合わせてください。
その2つのエネルギーが混ざり合い、統合されるイメージを持ってみてください。
パワフルさ、目的に向かう気持ちの強さ、優しさ、暖かさ、それらがエネルギーとして混ざり合っていることをイメージしながら。
その両手を自分の胸に当ててください。
2つのエネルギーが混ざり合って統合されて、自分の心の中に受け入れられていく感覚を感じてみてください。

次に、子供の頃、親からひどいことを言われて傷ついている自分の姿をイメージしてみてください。
パワフルさと優しさの両方のエネルギーが統合されている今のあなたが、その子供のイメージを抱きしめてあげてください。
何か言葉をかけてあげてください。
「ごめんね?辛かったよね?」
「頑張っているの知ってるよ?」
どんな言葉でもいいです。その子供は何をしてほしそうにしてるでしょうか?
その子供は自分自身なので、気持ちがわかると思います。十分に時間をとって、イメージの中で、
その子供がやってほしいと思っているであろうことを、あなたがやってあげてください。
どんな気持ちがするでしょうか?
どんな気分でしょうか?

傷ついた自分、弱い自分を守りたいとき、私たちは時にとても攻撃的になります。
自分の中の何かを守りたい時に、私たちは人を徹底的に責めることがあります。
鬼教官の中にも、そんな弱さの部分が見え隠れします。
誰かを無力化して徹底的に責めるとき、私たちはまるで弱い自分を超越したかのような気分になります。
それはただの誤解で、誰かを責めたところで、相変わらず心の中には弱い自分がいるだけなのですが。

傷ついた自分、それもまた自分の一部です。
鬼教官の部分と、なんとかしたい自分と、傷ついた自分、全てあなたです。
幼い頃の自分を抱きしめた時に、その全てが統合されていくのを感じてみてください。

この統合された感覚をあなたの親が持っていて、その上で、あなたに接することができていたのなら、もっと違う感じになっていたかもしれません。
ただ、親にはそれはできなかった。その過去を責めるのではなく、あなたが今愛する人に対してやってあげる番なんだなって、思ってみてください。

愛する人の中に、ダメな部分が見えた時、鬼教官の部分を出して相手を責め立てるのは、あくまで選択肢の一つだと思ってみてください。
その代わりに、愛する人の中に見えるダメな部分が見えた時に、他の選択肢がないか考えてみてください。
どうしてあげるのが良いか、と言うのは、その状況によって変わると思います。

自分が親にされたように厳しい言葉を言うことしかできないのではなく、
例えば、もう少し柔らかい言い方ができたかもしれません。
相手が理解しやすいように伝え方を工夫できたかもしれません。
厳しい言葉を言うけれども、相手側も言われて仕方ないと納得できるようなアプローチができたかもしれません。
相手を理解した上で、自分の考えに理解を求めるようなコミュニケーションもできたかもしれません。
一旦スルーして様子を見る、という選択が有効そうに思える時もあるかもしれません。
何かを相手に言うというより、自分が相手に手本を見せるようなアプローチの方が良いこともあるかもしれません。
選択肢が無数にあると思えるなら、一歩前進です。

親からされたことを愛する人にしてしまう時、と言うテーマを私なりに掘り下げて書いてみました。
ここに書いたことで何か一つでもお役に立つことがあるなら、幸いです。

 

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