自分の父親や母親との間で、
整理できていない部分があった場合、
それが、両親との関係以外のところにも
問題として出てくることがあります。
これは、子供時代の自分にとって
父親、母親は、とても大きい存在で、
その関係で体験したことが、
自分の考え方や感じ方に大きな影響を与えているためです。
自分が誰かを責めているときに、
その責めている部分を深く掘り下げていくと、
両親の存在が出てくることがあります。
過去に、親に対して許せない、と思ったことについて、
同じようなことをほかの誰かがやった場合、
同じように、その相手を責めることになります。
両親の中で、受け入れられなかった部分、
嫌いな部分、というのも、同じように、
他の人や、自分自身にそれが当てはまります。
苦手な人が出てきたり、自己嫌悪が生まれてきたりします。
カウンセリングの中でも、
様々な問題のルーツになっている、
過去、もしくは、人によっては今も続いている、
両親との対立を整理していく、ということが
求められてくるケース、というのはとても多いです。
ここが整理できると、現実で受け取れる成果も、
とても大きなものとなるのですが、
おおもとの課題だけに、ここの部分に触れるのに、
抵抗は生まれやすいかもしれません。
ただ、両親に関して、今まで許せなかったところや、
受け入れられなかったところに関しては、
後回しにしても、それは、繰り返し、形を変えて、
自分の人生の途上に、課題として出てくる可能性が高いです。
それは、それだけ、自分の感じ方、考え方に
大きな影響を与えているからです。
だから、もし、心の準備ができるようなら、
ぜひ、取り組んでみてください。
そこから受け取れるものは、とても大きいですよ。