絶望に浸っていると、無気力になりやすくなります。特定の1つのことに対して無気力になるだけではなく、大部分のことに対して意欲的ではなくなる、という感じになりやすいです。
本当にほしいものをあきらめた時、代替品で満足しようとしても、あんまり満足できないために、代替品に対して意欲的になれないとしたら、本当に欲しいものに対しての絶望が深まるほどに、無気力もまた深まっていくものかもしれません。
上の記事の中で書いていることでもあるのですが、絶望を感じているときには、それを乗り越えていくための知恵と才能の部分を発揮していくことに対して、自分の中に抵抗感があるということを認める、ということと、その抵抗感を手放していく、ということが大切になってきます。
絶望を乗り越えていきたいときに、自分の中の無気力さに悩まされることがあります。自分の気持ちを整理して、前に向かって進んでいこうと決めたのに、気持ちが乗らなかったり、なんだか心の中でぐずぐずしているような感覚がある場合は、無気力さを手放すことが求められてきます。
絶望を乗り越えたいと思えるのであれば、情熱であったり、何かをしてみたいという意欲のようなものが、心の中にあることを意味しています。ただ、無気力が心を占めていると、情熱や意欲に蓋をされているような感じになります。
無気力に心が支配されているときは、自分の内側からエネルギーが全く出てこないような感覚を感じるかもしれません。無気力もある意味ではエネルギーです。そのエネルギーは自分の中の意欲や情熱を封じ込めるような形で使われているので、心の中で無気力と意欲がぶつかって、ぜんぜん力はでてこないんだけれども、その葛藤にエネルギーが大量に浪費されるような感じになっています。
無気力を手放せば、その度合いだけ、意欲や情熱が心の中からあふれてきます。絶望を乗り越えていくときに、無気力になってしまって、物事を前に進めにくいときは、意欲に蓋をしているこの無気力さを手放していく、ということが求められてきます。
この無気力さを手放せるなら手放したい、という自分の部分に意識を向けようとしてみてください。無気力は手放すことができるもので、それを手放して情熱や意欲を代わりに選択していくことで、今心の中で体験していることを変えていくことができるものです。
・無気力を手放すエクササイズ
①気持ちの確認
目を閉じて、右手を開いて自分のみぞおちに当ててください。自分の右手がみぞおちに触れているということを意識的に感じてみてください。自分の心の中にある無気力さが右手に触れられているみぞおちの部分に集まってくるようなイメージをもってみて下さい。そこで、こう自分に問いかけてください。
「無気力を手放せますか?」
はい、もしくは、いいえで即答してください。
②手放す準備
目を閉じたまま、右手を握りしめながら、右手をみぞおちから少し離して、胸の前に持ってきてください。そのときに、みぞおちの部分に集まっていた無気力なエネルギーが右手に移っていくようなイメージをもってみてください。そこで、こう自分に問いかけてください。
「無気力を手放しますか?」
はい、もしくは、いいえで即答してください。
③実行
目を開いて、右手を見てください。ここに自分の無気力なエネルギーが宿っている、というイメージをもってみてください。そこで、こう自分に問いかけてください。
「いつ手放しますか?」
今、と即答すると同時に、自分の右手を開きながら、上に向かって振り上げてください。自分の右手に集まっていた無気力なエネルギーを天に向かって放つような感じです。そこで、無気力さが天に放たれていくイメージをもってみてください。
重要なのは、自分への問いかけをしたときに、即答で答える、というところです。右手の部分は、左手でも良いですし、右手左手交互にやってもらっても、何回やってもらっても大丈夫です。私のおすすめは、右手・左手交互に5回ずつ、合計10回、です。
エクササイズをした最後に、こう宣言してください。
「私は無気力を手放す代わりに、情熱と意欲を受け取ります。」
読むだけではなく、実際にやって効果があるかチェックしてみてもらえると嬉しいです。1回やっただけではピンとこなくても、おすすめの右左合計10回やってみて、やる前との違いを感じてもらえると幸いです。無気力でおおわれていた視界がちょっと晴れるのを感じたり、体が軽くなるような感覚があったら素晴らしいです。
手放しても、何かのきっかけで、無気力が戻ってくることがあったとしても、もう一度このエクササイズをやることで、戻ってきた無気力は手放すことができます。手のアクションや、イメージを持つのが面倒だったり、やりにくいときは、3つの自分への問いかけ、
「無気力を手放せますか?」
「無気力を手放しますか?」
「いつ手放しますか?」
をやるだけでも良いです。自分の心の中に無気力な感覚がわいてきても、手放そうと思えばいつでも手放せる、なんて思えたら最高です。
無気力は手放せるものです。無気力を手放したら、情熱や意欲を受け取るということを心の中で選択することができます。ただ、情熱や意欲を向ける対象がない、という場合は、自分が本当にやりたいことは何か、ということを見つめてみるのも、おすすめです。無気力を手放して、自分が何かをするためのパワーが戻ってくるとしたら、それを向ける先はあったほうが良いですし、そういったものがないなら、それを見つける、ということにエネルギーを向けるものありです。
ここに書いたことを実際に使ってみて、役立ててもらえると幸いです。
※セドナメソッドについて
「手放せますか?→はい/いいえで答える。手放しますか?→はい/いいえで答える。いつ手放しますか?→答える。」の部分はセドナメソッドを使っています。セドナメソッドについては本も出版されておりますので、興味のある方は読んでみて下さい。
セドナメソッドの公式ホームページは以下のものです。
The Sedona Method | Heal Yourself by Letting Go | Official Site