カウンセリングで話を聞かせてもらった時に、
深く掘り下げて話を聞いていくと、今起こっている悩みの種、については、
実は似たようなことで、過去にも同じようなことがあって、
そのときのことを何らかの形で引きずっている、ということがあります。
これは、昔クリアできなかった、その人にとっての課題のようなものが心の中に残っていて、
今、まさに同じような問題が繰り返される、ということがあるためなのですが、
ここに関して、一歩前に進むというときに、とても強い抵抗感が出てくることがあります。
クリアできていない、というのは、その人の中でも、
過去にその問題に関して逃げてきた部分、とも言えます。
その問題と向かい合って、成長できていれば、今体験することも
変わってきているものが、向かい合えなかった分だけ、
今回同じようなことがおきても、逃げたくなるような気持ちが出てきます。
こういったケースでは、その人にとって、慢性的になっていて、何かいつもこうなる、
というようなパターンのようなものが出来上がっていることが多いです。
恋愛に関して、いつも同じような感じで彼氏や彼女ともめる、とか、
別れることになる、とか、問題となるようなことをされて被害者のようになってしまう、
といったことがある場合、その人の中に、慢性的になっていて、変えたいと思っていても、
なかなか成長することが出来ないようになっている部分が隠れていることがあります。
周りから見ると、どうして同じことばかりしているんだろう、と見えることでも、
その人にとっては、乗り越えることにとても強い抵抗を感じるような部分です。
そこには、強い執着があったり、怖れがあったり、嫉妬心があったり、
いろんな感情のしこりのような部分があります。
前に進むために、ひとつのきっかけ作りとなるのが、
そのしこりになっている感情を感じきる、ということです。
感情を感じることを恐れるあまり、そこに入らないように自己防衛するために、
問題と向き合うことから逃げるようになってしまうことがあるのですが、
その抵抗を感じている感情の部分にも入っていくことで、
過去に行き詰っていた部分や、封印してきた部分を扱えるようになります。
自力でやるのは難しいですが、カウンセリングを使ってもらえると、
ここを扱うことができます。
他にも、自分のその慢性的になってしまっているパターンを作り上げている、
自分の思考を変える、という方法があります。
慢性的になっているパターンの裏側には、自分が思い込んでいる、誤解した思考、がありますので、
なぜ、自分はこの問題が起こることを当たり前のように感じているのか、
ということを、疑問に思ってみて下さい。
私はいつもこういう目にあう、というときに、
私はこういう目に合うものなんだ、と、それを当たり前のこととして受け入れてしまうのではなく、
どうして、私はこれが自分にふさわしい、と思っているんだろう、っていう見方をすることで、
より良い自分自身の扱い方を受け入れることができる余地を心の中に作ってみてください。
問題や不幸がやってくるのは、当たり前ではないです。
その当たり前ではないことが、自分の中で当たり前になってしまっているのだとしたら、
それは、自分の中に、何か誤解がある、って思ってください。
幸せであったり、平穏無事で心が満たされている時間がある、ということの方が当たり前です。
そっちの当たり前を受け取るためには、自分の思考を変えることが必要です。