怒りを感じるときには、その怒りが自分の本心、というより、
例えば、怖れだったり、悲しみだったり、
何か別の感情があって、そっちのほうが自分にとって、
本当の気持ち、といえる部分だったりします。
怒りを感じている相手とコミュニケーションを取ろうとしても、
ケンカや対立するような感じになってしまうかもしれませんが、
ここで、その奥にある、自分の感情の部分について、
コミュニケーションをとっていくと、
ただ怒りを相手にぶつけるのとは
全く違った結果を生み出すことができます。
怒りを感じたときに生まれている、
その防衛的な仮面の裏側にある、
自分の中の、痛みだったり、弱い部分を見ていくことで、
その感情に気付くことができます。
例えば、恋愛関係だと、相手から大切にされていない感じがして、
そこで自分がちっぽけに感じてしまったり、
淋しさを感じてしまっている部分があるようなときに、
それを表現する代わりに、怒りが出ているようなことがあります。
相手に対する批判ではなく、自分がそこで感じている痛みの部分
を見ていく感じです。それによって、自分が感じているのは
怒り、と部分もあるが、それを作り出している元の感情は、
その痛みの部分なんだ、ということを知ることができます。
自分の中のその部分に気付くことができたら、
怒りを表現する代わりに、そこの部分について
コミュニケーションをしていくことができるようになります。
怒りをぶつけられた場合、相手は自分の身を守るために、
とても防衛的な態度をとることが多いと思います。
どっちが正しいとか、間違っているとか、
または、相手がそこから無言になって、
壁を作られてしまうようなこともあると思います。
相手を批判する、のではなく、
自分が本当に感じている感情の部分を
コミュニケーションすることで、相手の防衛的な部分ではなく、
相手の中の優しさだったり、助けてあげたいという想いの部分に
呼びかけていくことができるようになります。
怒りを感じているときは、その怒りを生み出している
自分の感情は何か、という部分を一度見つめてみてください。
そこで気付くことで、怒りを使って状況をコントロールしようと
していた部分について、別のアプローチができるようになります。
その違うアプローチをとることで、変えていける部分がある、ということを
ぜひ体験して知ってもらいたい、と思っています。