自分の周りに嫉妬深い人がいて、その人にどう接するのがいいかわからない、という人はいらっしゃるでしょうか?
嫉妬心から、周囲にネガティブな感情をぶつける人が身近にいる場合、特に、自分の彼や彼女が、この状態に陥っていて、自分がそれをぶつけられる側にいる場合、扱いに困る、ということも時としてあるかもしれません。
嫉妬深い相手への対処方法を、以下、3つのステップにして書きました。
これは、相手が自分にとって彼や彼女だったり、何か大切な人だったときに、その人の成長に自分が関わっていく、というやり方となります。
1. 罠を回避する
2. 信頼を送る
3. 自分自身の課題をクリアする
嫉妬を形作っているのは、怖れの感情です。嫉妬深い相手が陥っている、この怖れの部分に対して、信頼を送っていくことで、そこから相手が抜け出していけるようにサポートをしていく、ということが大切です。
上記とはちょっと事情が違って、サポートしたいというより、どちらかというと嫉妬深い知り合いや友人の攻撃性に巻き込まれないようにしたい、という感じでなのであれば、以下の記事が参考になるかと思います。
罠を回避する
彼や彼女が嫉妬深い人、だとしたら、あなたの彼や彼女は、あなたから愛される、ということに関してとても強い怖れを持っている可能性が高いです。
愛されると思っていたら愛されなかった、だと傷ついてしまいますので、自分の身を守るために、どうせ愛されないんだろうな、と思うことで、実際に愛されなかったときのダメージを減らそう、という気持ちを少し想像してみてほしいのですが、怖れが強くなると、その傾向がより強くなる感じになります。
その怖れが強い場合、口にはしなくても、どうせ浮気される、とか、どうせ最終的には捨てられる、とか、監視しないと愛を失う、といった形の、思い込みが相手の心の中にできやすいです。
もし、あなたからして、
「振られたいの?」
「嫌われたいの?」
「浮気してほしいの?」
「いっそのことそうしてやろうか?」
という風に思いたくなるようなことを相手がしてきたりするとしたら、相手の中にそういった思い込みがある可能性が高いです。
これは相手が無意識のうちに、あなたに仕掛けている罠、のようなものです。嫉妬深い人、というのは、あなたから愛されない、という現実を作り出すことで、「ほ〜ら、やっぱり自分は愛されない。」とか「現実はそんなに甘くない」といった、自分の思い込みを証明しようとする、ということを無意識のうちにやってしまうことが多いです。
こういう場合、その相手が無意識のうちに仕掛けてしまった罠に、あなたがはまらないようにする、ということがとても大切です。
相手は別に嫌われたいわけではなく、振られたいわけでもなく、ただ、信じられないのです。
信じられない人が、信じられるようにするためにはどうすればいいか、というのは、この記事の前半に書いてある、嫉妬しない方法、に書いているのですが、そのためには、自分の中にある弱さや見たくないような部分と、本気で向き合うことが求められてきます。自分の心の中にある、根深くて、慢性的な嫉妬を乗り越えていく、というのは、結構大変です。
心の中でこういったことをやらずに、現実の中で嫉妬を乗り越えていく、ということをやろうとした場合、恋愛の中で、何度も何度も、それで苦しい想いをしたり、学びを得たりしながら、乗り越えていく必要がありますので、嫉妬深い人にとって、パートナーからのサポートがあるのとないのとでは、とても大きな違いがあります。
とはいえ、相手をするあなたにとっては、負担が大きいかもしれません。
嫉妬深い人にとって必要なのは、相手に自分を愛させないように仕掛けている罠に、あなたがはまらない、ということです。相手が何か嫉妬にかられて、あることないこと言ってきても、「その手には乗らないよ」って思いながら、相手に接してあげてください。
あなたに何か問題があっても、何も問題がなくても、それに関係なく、相手はあることないこと言ってきます。もう、そういう罠に自分で自分をはめてしまっているからです。
ただ、ネガティブな感情をぶつけられても、ゆさぶりをかけられても、あなたが動じなければ、相手はそのうち、不思議そうにあなたのことを見るようになります。
「あれ?この人は私を捨てないぞ。」
「あれ?この人は私から離れていかないぞ。」
この感覚を相手に持ってもらう、ということが大切です。相手が仕掛けてくる手の込んだ罠にはまらない、ということを意識してください。
信頼を送る
恋愛関係の中では、お互いがお互いに影響しあいます。良い影響も、悪い影響もお互いに与え合います。
罠にはまらないようにする、という話を書きましたが、これは、相手の良くない思考に、あなたが影響をされないようにする、ということです。
相手の中にある「私は愛されない」という思考にあなたも引っ張られかけることもあるかもしれませんが、その相手の思考にあなたが動じない、ということが大切です。
これを継続していくと、あなたのその動じない態度をみて、今度は「私は愛されない」という、相手の思考が揺らぐ、という結果が引き寄せられます。ここでは、相手の嫉妬深さを解除していく流れが生まれていきます。
あなたが信頼できた分だけ、あなたの信頼の力に相手は引っ張られます。嫉妬深い相手は「私は愛されない」ということをどこか信じているところがあり、信頼の力に対しての抵抗はあるかもしれませんが、あなたが信頼することをずっと継続していると、それは相手に伝染して、「大丈夫かも」と相手も思うようになってきます。
これが出来るようになると、相手の嫉妬深さをあなたが怖れなくて済むようになります。
自分自身の課題をクリアする
自分には問題がなくて、嫉妬深い相手の方にだけ問題がある、という風に単純にいかないのが恋愛関係です。
自分に全く身に覚えのないことだけを相手が言うのであれば、動じないのは簡単ですし、「大丈夫だよ」って平然と思っていられますが、相手も手強いもので、あなたにとって非常に痛いところをついてくることがあります。
これは相手が悪い訳ではなく、あなたのパートナーというのは、あなたにとっての課題を見せてくれる存在でもあるためです。
理屈ではなく、あなたの感情レベルでの課題を見せてくれる存在ですので、そこをつつかれると、あなたは感情レベルでのダメージを受ける感覚を味わいます。腹も立ちますし、自分と相手の両方を責めたくなったりします。
そっとしておいて欲しいところや、前々から問題だと気付いていたけど、なかなか解決できなかったところや、本心では悪いとは思っていたけど、それに取り組むのがあまりにも辛いので、何が悪いって開き直っているようなところ、などなど、あなたにとっての弱点を、相手は指摘してきます。
それも、相手が嫉妬にはまって、あることないこと言ってくるようなタイミングで、色んなものと混ぜこぜにして言ってきたりすることもあります。「それは今関係ない。」と返しても無駄です。疲れていて眠いとき、何か他のことがあって精神的に追い詰められているようなとき、そういうのに関係なく、つっついて来ることもあります。相手は、そこがあなたの弱点だ、ということを知っていますので、逃げられないです。
非常に苦しいですが、そのときに感じる感情を、相手のせいにするのではなく、自分事として受け止めてください。
なぜなら、それはあなたの問題だからです。
嫉妬深い相手、というのは、ある意味では感情面がとても豊かですので、あなたの中の、感情面の問題を指摘するのが、とても上手いことがあります。それも、あなたにとって、まさに必要なタイミングで指摘してくる、ということを、無意識のうちに行ってきます。
恋愛関係が続いていくと、自分自身の問題をクリアすることが求められてくることがありますが、パートナーから指摘されるときは、それがまさに求められてくるときです。
そこからあなたが逃げた分だけ、あなたが相手のネガティブな思考に動じない、ということが難しくなりますし、相手の嫉妬深さに対応することに、あなたの方がだんだん疲れてきます。最悪、恋愛関係が終焉に向かっていくこともあります。だから、ここが勝負どころです。
ここを乗り越えた分だけ、あなたも成長することが出来ます。このとき、「大丈夫だよ」という言葉が本当に必要なのは、あなた自身です。相手が嫉妬深さを乗り越えるのと一緒に、あなたも成長していって下さい。