嫉妬しない方法

投稿日:2022年5月25日      更新日:

嫉妬しない方法

嫉妬は、恋愛関係のいろんな状況の中で出てきます。自分と他人を比較して、自分が手に入れていないものを、他人が手に入れているのを見て嫉妬する、とか、恋愛関係の中で、自分が好きな相手が自分以外の方に目が向いているように感じて腹が立つ、など色んなパターンがありますが、嫉妬をできれば感じたくない、という人はいらっしゃるでしょうか?

嫉妬が強くなると、他のことが考えられなくなったり、全然、今の現状に満足できなくなったりしますので、ここを手放したい、という方は多いかもしれません。

 

嫉妬の仕組み

嫉妬の仕組み

まず、嫉妬の仕組みとして、恋愛に関して、何か嫉妬があるとしたら、好きな人(例えば彼や彼女)からの愛が手に入らないかもしれない、というところから、嫉妬が生まれています。嫉妬の裏側には、この自分の欲しいものが手に入らないかもしれない、という怖れがあります。

自分が持っていない部分を持っている人をみたときに、自分にはああいう風になることはできないのだろうなあ、と考えて、自分が本当に満足できる状態を手に入れることはできないのかもしれない、とか、今のある程度満たされている状態を、誰かから奪われるかもしれない、といった怖れが生まれると、ここから嫉妬が出てきます。

手にはいらなかったらどうしよう、とか、失ってしまったらどうしよう、という風に未来を考えたら、不安が生まれてきますし、自分には手に入らないかもしれないのに、他の誰かが手に入れるかもしれない、と思うと、自分とその相手を比較する感じにもなります。

嫉妬には、このいった不安や比較が必ず出てきます。

不安と比較が強い度合いだけ、嫉妬は強化されます。その反対に、その不安と比較が手放されていくと、嫉妬も弱くなります。

不安や比較が手放されていっても、その嫉妬のルーツとなっている怖れが残りますが、ここで、大切になってくるのが、信頼です。嫉妬がある人の心の中には、怖れと信頼の両方がありますが、ここで信頼の方が選択されていく、と、嫉妬は解消されていきます。

 

嫉妬しない方法

嫉妬しない方法

恋愛において、嫉妬しない方法を、以下、3つのステップにして書きました。

1. 不安と比較を手放す
2. コミュニケーションする
3. 信頼する

嫉妬を強化している、不安と比較の部分から手放していく、ということが、最初のステップになります。

 

不安と比較を手放す

不安と比較を手放す

不安と比較には、それを形作っている自分の思考があります。

例えば、不安を感じている場合には、自分にはこういう結果がやってくる可能性が高い、とか、自分にはこういう不幸がふさわしい、といった思い込みが心の中にあることがあります。この思い込みが、不安を作り出す思考です。不安を手放すためには、この思い込みの部分を手放すことが求められてきます。

例えば、自分と他の人を比べて、ネガティブな気分になる場合には、人に優劣をつける判断基準のようなものが、心の中に根付いています。この判断基準が、比較を作り出す思考です。比較を手放すためには、この判断基準の部分を手放すことが求められてきます。

ここで書いている、手放す、というのは、その考えを心の中から消してしまう、という意味では書いてないです。無理に消そうとするのではなく、その考え方からちょっと距離を置くことで、今ほど意識せずにすむようになっていく、という感じです。

不安や比較があって、しんどさを感じている場合は、不安や比較を作り出している、思い込みや判断基準が、自分の頭の中で重要視されているときです。

視点としては、そういったものもある、という風に思えるくらいでも良いのかもしれませんが、自分の頭がその思考にとらわれてしまうと、他のものが見えなくなります。

自分が好きな人が、いくら自分を愛そうとしても、その不安や比較が強いと、愛を感じられないです。嫉妬が強いときほど、それらを重要視せずに、その考え方から距離をとる、ということが大切です。

不安や比較を手放したい、という方向けのエクササイズがありますので、ぜひ試してみてください。どちらも、同じような感じのエクササイズにしていますので、片方ができれば、もう片方も、同じように進めることが出来ます。

 

コミュニケーションする

コミュニケーションする

嫉妬を手放していくために、とってもプラスになるのは、本音のコミュニケーションをする、ということです。

本音のコミュニケーション、というのは、例えば、自分には嫉妬の気持ちがある、ということや、それ以外にも自分が感じていることについて、本音の部分を相手に話す、ということであったり、普段聞きにくい、相手がこちらに感じている不満の部分やネガティブな部分も聞いてみる、といったコミュニケーションをしていく、といったことになります。

これは、自分の気持ちを話してすっきりする、ということにも意味はあるのですが、それだけではなく、相手のことをさらに理解していく、ということがとても大切です。

嫉妬の裏側に怖れがある、ということを最初に書きましたが、その怖れを作るものが、相手のことがよくわからない、というものです。

例えば、私のことをどう思っているのかわからない、という感じだと、嫉妬は強くなります。自分のことをどう思っているのかよくわからない相手を信じようとする、というのは、すごく不安、ですし、嫉妬を感じているような状況でそれがあると、相手を信頼する、ということはとっても難しくなります。ここでは、相手をさらに理解すること、がとっても大切です。

コミュニケーションを通して、相手のことを理解すればするほど、相手からの愛情が受け取りやすくなり、怖れよりも愛を、嫉妬よりも信頼を、心の中で選択しやすくなります。

本音のコミュニ—ケーションをすると、相手のダメなところも良く見えてくるかもしれません。それが見えた分だけ、普段のやり取りの中でも、あ〜、今どうせこんなこと考えてるんだろうなあ、とか、次こう来るぞ、とか、今までよりも、良くわかるようになるかもしれません。

ただ、ここで相手の駄目なところをネガティブに見るだけではなく、ポジティブに見る見方もできる、というところまで、理解を進めることが大切です。

相手の中にある、とっても愛情深い部分や、優しい部分、まだ華開いていない可能性の部分も見てあげることができるようになると、より、相手を理解出来るようになっていきます。

特に相手のことで気付きにくいのが、相手の中にある痛みの部分です。この部分に気付いて相手への理解を深めることがとても大切です。

相手がこちらに対して、愛のない態度や行動をとるときには、相手の中にある心の痛みの部分が隠れているケースは、本当に多いです。

そのことを何も知らなかったら、相手がそういう風にしてきたときに、自分自身、傷つくだけです。私のことを愛してないから、そんな風にするんだって思っちゃいます。だって、相手の中に痛みがあるから、本当に愛する人にこそ、そういうぶつけかたをする、なんて思えないからです。

ただ、ここで相手の痛みを知っていると、受け取り方を変えることが出来ます。こういうポイントを乗り越えた分だけ、絆は深まります。嫉妬や不安に押しつぶされそうなときほど、まず相手を理解することが、何より大切です。

 

信頼する

信頼する

相手のことを信じたくても、どうしても、相手への疑いが消えない、という状態だとしたら、自分の心の中が、その信じたい気持ちと疑いの気持ちの2つに割れている状態、になっています。

嫉妬を手放していくためには、このハートが2つに割れている状態を手当てしていくことが求められてきます。

心の中が2つに割れている状態、というのは、とても辛い状態ですが、その2つに割れた心の中を統合していくことで、楽さを手にすることもできていくようになり、信頼を受け取ることが出来るようになります。

まず、信じたい気持ち、というのは、自分の中で、相手のポジティブなところを見ている部分です。相手の好きなところや、良いところをあげるなら、色々出てくると思いますが、信じたい気持ち、というのは、その相手の中にあるその良い部分を知っているからこそ、出てきている気持ち、だと思います。それは嫉妬を乗り越えていくための、大切な気持ちです。

その反対に、疑いの気持ち、というのは、自分の中で、相手のネガティブなところをみている部分です。相手の嫌いなところや、受け入れられないところをあげるなら、こちらも色々と出てくると思いますが、そこから目を背けても、嫉妬は消えないと思います。これはこれで、良い面ばかりではない、相手のそういったところも見えている、という言い方ができるかもしれません。

ちょっと、想像してみてほしいのですが、相手の悪い部分から目をそむけて、無垢に、無条件に相手のことを信じて、これから先、上手くいく、と思えるでしょうか?
それはそれで、ちょっと、と思えるなら、相手のことを信じる、といっても、その相手のネガティブな部分が見えている自分のハートも、相手を愛するうえで、置き去りにはできない部分、になってきます。

その疑いの気持ちは、相手を信じたいからこそ、でてきている気持ち、です。もっとうまくいく結果を手にしたいからこそ、相手のネガティブな部分からも目を背けられないのだと思います。

相手を疑いながら、その相手を疑ってしまう自分を責めたくなる気持ちがでてくることがありますが、これはこれで否定してしまうのではなく、自分にはそういう部分があるんだなあ、という風に、自分の中で受容してみてください。なぜなら、そのハートも、自分の一部であり、相手を信頼するために必要となってくる大切なパーツ、だからです。

どうして相手を信じたいと思っているのか、どうして相手を疑っているのか、その両方を自分の中で掘り下げて、この2つの気持ちが別々ではなく、どちらもその目的は同じだということに、気付くということがとっても大切です。

そして、その2つを自分の中で、1つに統合して、ポジティブなところだけを見て、相手を盲目的に信じるのではなく、ネガティブなところを攻撃して、相手を疑うというのでもなく、本来の目的に集中するという選択をすることで、自分の内側から出てくるのが、信頼、です。

相手のポジティブなところも、ネガティブなところも両方理解したうえで、信頼する、という選択をしたときに、とても大きなパワーが生まれ、それが嫉妬を取り越えていくことにつながっていきます。

実際にそれを試してみたい人のために作ったエクササイズがありますので、ぜひ活用してみてください。

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