ただ、自分に自信がなかったりすると、そういうことを言われる自分が悪い、という風に思いがちになるかもしれません。自分が間違っているように思えたり、その人に嫌われないように犠牲的な振る舞いをすることもあるかもしれません。
言われたことに対して、ときとして言い返したり、怒りを表現したり、距離をとったりということをした方が良いこともあるかもしれません。ただ、至らない自分自身のことを心の中で責めるようなことをしたり、その人から嫌われたり怒られたりすることを怖れるような気持ちがあるような場合は、気持ちが内にこもりやすくなるものかもしれません。
人生において何を重要視して、何を重要視しないのか、というのは僕たちが人生から何を受け取って、何を感じるのか、ということに強い影響を与えます。例えばもし、自分のダメな部分や不出来な部分ばかりを重要視するような選択をしたとするのであれば、苦い味のする日々を積み重ねていくことになります。全く同じ出来事を体験したとしても、この選択次第でそこから感じ取られることには差異が生まれ、それは積み重なって行きます。
自分を否定する言葉を内に抱えていると、そこが直接関わってくることに関して自信を失いやすくなり、そこを突いてくる相手に対してネガティブな感情を感じやすくなります。ときとして、そういった態度をとってくる人を招き寄せてしまい易くもなります。
人は完璧ではないところをどこかしら抱えていたりするものかもしれません。苦手なところや、不出来な部分があったとしても全然構わないのですが、そこを重要視しすぎていたり、それがあるために自信を失っていたり、罪悪感を感じていたり、犠牲をしていたりするような部分があるのなら、少し意識を切り替えた方が良いかもしれません。
自信を失っているような感じがするのであれば、自信を取り戻せるようになった方が良いのですが、自分を信じたくても、どうしても自分を否定する言葉が自分の内側から出てきて、信じたくても信じられないといった葛藤が生まれてくることもあります。こういったときほど、信頼、が大切です。物事を前に進めていけるような信頼感を自分の心の中に呼び戻していくためのエクササイズがありますので、ここを切り替えていきたいと思う方は、ぜひ、試してみてください。
例えば、自分の至らないところをより良くしていこうと思う場合も、そこに取り組むこと自体は良いのですが、できていないところばかりを見て、自分自身にダメ出しをするような癖がある場合は、ダメなところを見るよりも、何かしら目標を決めて、意識としてはその目標地点を見ることに注力した方が良いです。その場合も、自分がそこに到達できるということに関して、信頼するということが何よりも自分自身の力になります。
マウンティングされたように感じることがちょくちょくあるような場合、そういったことをしてくる相手のことはさておいて、自分自身に対して否定的な感覚を抱いてしまっていないか、または、信頼という部分に関して揺らいでいる部分がないか、という部分をチェックしてみてください。そこでもし、気持ちを切り替えて言った方が良いと思えるところがあるなら、切り替えていった方が良いです。
あと、信頼という部分に関して、もう一点付け加えておきたきことがあります。
信頼がかけているところに人間関係の問題や、コミュニケーションの問題は出てきます。信頼がかけているのはどこだろうか、と考えた時に、直感的にどんなことが思いつくでしょうか?
自分の周りにいる人と自分との関係はどんな感じでしょうか?
信頼のあるところで人との繋がりを作っていくことができるなら、その人たちとの人間関係は重要視して大切に扱った方が良いものです。その関係性の中で受け取れるものは大きく、自分自身の心を豊かにしてくれます。
信頼関係が薄く、自分自身にネガティブな影響を多く与えてくるような人間関係の重要性は下げた方が良いです。そこから影響される度合いが大きいほどに、自分自身の本質を見失いやすくなり、自分自身を疑いたくなるような出来事を多く体験することになり、自分自身を疑いを感じたのと同じように、周囲に対しても疑いや不安や怖れをたくさん感じるようになっていきます。そこにとらわれた時に感じる罪悪感や、犠牲しなければならないような感覚や、自分自身を無価値に感じるような感覚は、手放していった方が良いものです。
マウンティングされたように感じた人と自分との関係性はどのようなものでしょうか?
その人と共有しているグループがあるなら、そのグループ内の他の人との関係性はどのようなものでしょうか?
重要視しなくても良い部分を、重要視してしまっていて、そのために人生に余計な重荷を自ら背負ってしまっているような部分はないでしょうか?
こういった問いかけを自分自身にした時に、何かしら気づくところがあるならば、もしくは、人間関係に関して少し見直した方が良いと思えるところがあるのならば、ぜひ取り入れてみてくださいませ。