過去の出来事がとても恥ずかしく思えるときー黒歴史の扱い方

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過去の出来事の記憶と癒着しているネガティブな感情を少し手放してあげること。それが、自分の黒歴史の記憶から少し心理的に距離を取れるようになるための鍵になります。

罪悪感があるとその出来事を思い返すことで自分自身を罰する、という状態に陥ることがありますが、過去から学びを受け取ったら、癒着している部分を手放して前に進んでいくことが大切かもしれません。

【目次】
黒歴史を思い出してしまうとき
恥ずかしい記憶に執着してしまう心理
学びを受け取って執着を手放す
自己肯定感が低い場合に感じやすいこと
過去の出来事がとても恥ずかしく思えるときーまとめと補足

 

 

黒歴史を思い出してしまうとき

今考えると、なんであんなことしたんだろう?
と恥ずかしく思えるようなことはあるでしょうか?
過去の出来事を思い出して恥ずかしく思えたとき、そのことで自己嫌悪したり、自分のことを情けなく思えたりするようなことはあるでしょうか?

黒歴史、なんていう言葉がありますが、誰しも恥ずかしい出来事というのは人それぞれあるものかもしれません。ただ、それをどれだけの頻度で思い出して、そこにどれだけネガティブな感情を感じるか、というのには個人差があるものかもしれません。

過去に自分がした失敗を忘れたいと思われる方もおられるかもしれませんし、そのときのことを何度も蒸し返している自分が嫌になる方もおられるかもしれません。フラッシュバックのように記憶が出てきて、とても辛い想いをされている方もおられるかもしれませんね。

思い出したくないのにふと出てくる黒歴史ですが、ここで目を向けてみても良いのは、繰り返し出てくる過去の失敗そのものというより、もし自分の心の中で強く執着していることがあるとしたら、それは何だろう?という部分かもしれません。

 

 

恥ずかしい記憶に執着してしまう心理

忘れたいと思っても、何度も思い返してしまうのであれば、何かその出来事に対しての執着のようなものがあるのかもしれません。執着があると、忘れられない、ではなく、忘れたくない、というのが自分の心の内側にあるような感じになることがあります。

その過去の出来事を、忘れられないというより、忘れてはいけない、という想いを潜在的な心理としてもっているようなパターンもあります。例えば罪悪感があるような場合、何度もその出来事を思い返すことを通して、自分自身を罰する、という状態になることがあります。

また、自己肯定感が低くて自分に価値がないように感じていると、その部分を補いたくなる心理が出てくることがありますが、本当は無価値な自分を何かで補いたい気持ちがあるのに、過去の黒歴史のことが思い出されてくると、強烈に恥ずかしさを感じるかもしれません。

ここで自分にできることとして、手放す、という選択肢があります。完全に忘れ去るわけではなく、その出来事と記憶から少し心理的に距離を取れるようになる、あるいは、そのことを深刻にとらえすぎたり、重要視しすぎないようにする、という選択です。

 

 

学びを受け取って執着を手放す

その出来事から学べたことはあるでしょうか?

ネガティブな感情を感じた時、私たちは変化を求められます。大切なのは過去の出来事から学びを受け取ることかもしれません。もし、学びを受け取れているのなら、深刻になるプロセスは終わりにして、前に進む準備を始めても良いかもしれません。

そのためには、自分が過去にとらわれすぎている部分を少し手放してあげること。私たちはみんなそれぞれ違う才能や性質を持っているので、人とは違う体験をします。その中には黒歴史といえるものもあれば、人それぞれに事情を抱えているもの。大切なのは、そこから前に進んでいくということかもしれません。

過去の出来事の記憶と癒着しているネガティブな感情を手放すということについて、掘り下げて書いた記事があります。こちら参考になればと思います。

 

 

自己肯定感が低い場合に感じやすいこと

学びを受け取れているのなら、そんな自分を少しでも肯定してあげること。

自己肯定感が低い人の場合、自分を肯定するといってもピンと来なかったり、自分のことを否定する気持ちのほうが入りやすいかもしれません。自分自身の価値のなさのようなものを、その過去の出来事を使って証明したいような気持ちの方がむしろ出てきやすいものかもしれません。

自分を否定したい気持ちが生まれやすい、ということの背景に、幼い頃の体験が生み出している心理、が隠れていることがあります。幼い頃、自分があまり大切にされていないように感じることがあったとき、自分には価値がないのではないか、という心理が形成されることがあります。

もちろんそれは誤解で、人には皆それぞれに価値や才能があります。ただ、その心理があるために自分自身のことを、とても価値が低いように感じてしまうというのも、ありがちなことかもしれません。

自己肯定感の低さからネガティブな感情を感じやすい場合について、掘り下げて書いた記事があります。もしよろしければ、こちらを参考にしてみてください。

 

 

過去の出来事がとても恥ずかしく思えるときーまとめと補足

過去の出来事が恥ずかしく思えるときの話を掘り下げて書きました。

過去の失敗、過ち、誰かに迷惑をかけたこと、あるいは、自分が情けなく思えたことなど、黒歴史と思えるものをふと思い出した時に、叫びたくなるような気持ちになることもあるかもしれません。

もし、自分がそこにとらわれすぎたり、どうしても過去を引きずっているようなところがあるのなら、まずは過去から学ぶことと、必要な学びを受け取ったら、前に進む選択をすること。そのための一つのやり方として、過去の出来事の記憶と癒着しているネガティブな感情を手放す、ということ。

 

一点補足することとして、過去の出来事を何度も振り返って、自分いじめが癖になってしまっているような方もおられるのではないかと思っています。そういったときのことを掘り下げた記事がありますので、何かしら当てはまりそうなところがあるのなら、こちらも参考にしてみて下さい。

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