親しい人との間で、どちらが正しいのか、という議論になったときに、
お互いがお互いのことを間違っている、という言い合いになると
収集がつかなくなったりしますが、
人はそれぞれ、異なる正しさ、を持っているので、
どちらが正しいのか、というのを求めていっても正解が出てこないです。
正しいことにこだわりすぎると、
失ってしまうものがあります。
例えば、寛容さ、柔軟性、楽しさ、などなど。
正しさの裏側には、正しくない誰かを責める、
という気持ちが隠れていることがあります。
そして、人を責める、ということの先には、自分自身を激しく責めたり、
または、誰かのことを許せなくなる、ということにもつながってきます。
正しさを手放すことができると、
その分、人を責めなくてよくなります。
自分自身も、周囲の人たちも。
そこから受け取れることが出てきます。
正しさを手放せた分だけ、人を許すことが出来るので、
自分の心の中にある罪悪感も手放すことができます。
今まで壁となっていた感情が取り払われることで、
自分自身の魅力が増えたり、今まで近づいてこなかった人、
縁のなかった人との間にも、つながりがでてくる可能性も出てきます。
逆に正しさにこだわりすぎると、人の縁が狭くなります。
許せない人を、どんどん切っていくことになるからです。
もちろん、その正しさには理由があると思います。
正しい状態の方が、望ましいことも多々あると思います。
ただ、そこにこだわりすぎることで、
逃げていく幸せや喜びや楽しさがあります。
その正しさは、絶対的なものではなく、一つの目安、程度の扱いが出来たほうが、
自分自身も、周囲も楽になるものがたくさんあります。