怖れを感じているときには、
その部分のことを過剰に扱ってしまうことがあります。
その中に入っていくと、案外、怖れていた程ではなかった、
という体験をしたことがある人もいると思います。
もちろん、危険を回避する、ということも大切なことですが、
過剰に怖れを感じてしまうために、
何か行き詰まりが生まれたり、苦手意識が生まれている部分があったとしたら、
変えていくことが求められることもあるかもしれません。
ただ、怖れを感じている度合いが強いほど、
そこに近づいていくことには抵抗が生まれるかもしれませんが、
そこを変えていくためには、この怖れの中に入っていく、
ということが大切になってきます。
怖れに対して抵抗しているとき、というのは、
体の中に、エネルギーが回らない感じ、になります。
無気力な感じだったり、無感動な感じだったり、するかもしれません。
怖れを感じているのに、その怖れを感じないように
その怖れと同じ強さのエネルギーで抵抗をする分、
心の中に2つのエネルギーが強い力で引き合って、0にするような動きとなって、
何もしなくても、そこで疲弊してしまう感じ、になることもあります。
怖れの感情は、興奮しているときの感覚と似ている部分がありますが、
怖れに抵抗した時に、そこにつながっているこの興奮の部分だったり、
情熱といった部分も一緒に封印してしまう、ということがあります。
これは、ある意味では、怖れに対する抵抗が、興奮や情熱に対する抵抗も
生んでしまっている部分です。
怖れへの抵抗を手放して、この怖れの中に入っていったときに、
同時に自分の中にある、この興奮や情熱に対して抵抗している部分がないか、
見つめてみてください。怖れの中に踏み込んでみたときに、
自分の中にエネルギーが流れていくのが感じることができると思います。
今までそこに対して抵抗していたところから、
怖れの中に踏み込んでいったときに、
その中にある、情熱だったり興奮のエネルギーの部分を
受け取ることができるようになります。
行き詰まりや苦手意識、の部分について、
今までの自分が避けてきた部分、怖れを感じてきた部分があったりときには、
その怖れの中に入っていって、
自分の中にあるエネルギーの部分を感じて、それを受け取って見てください。
もしかしたら、それは自分が大人になるにつれて忘れてしまった、
そこから今まで忘れていた新鮮な感覚を受け取ることもあると思います。
怖れを感じているときには、そこにただ抵抗するのではなく、
その中に入っていく、ということにもチャレンジしてみてください。
そこで、自分の中に眠っていたエネルギーを感じていく、
という体験をぜひしてもらいたい、と思っています。