パートナーに対して依存的な人の場合、相手がその依存に応えられないときに、重たい、と思われることになります。
もっと自分に気持ちを持ってほしい、とか、もっと愛してほしい、とか、もっと時間を作ってほしい、という気持ちは、好きであれば出てくるものかもしれませんが、相手にとって、それが重荷になっている場合は、ネガティブな反応が返ってくることになります。
ネガティブな反応が返ってきたときは、依存的な部分を手放すとき、なのですが、ここで、依存的な部分を手放すことができないでいると、我慢する、という感じになりますので、どこかのタイミングで爆発したり、そこでさらに相手からネガティブな反応が返ってくる、という悪循環が起こったりします。
もしかしたら、気持ちに応えてくれない相手にも何か問題があるのかもしれませんが、ここで大切なのは、自分の依存的な部分に関して、ある程度手放して成長させることができると、今後、パートナーとの関係性の中で、自分が受け取ることが出来る部分も変えていくことができる、ということです。
同じことを繰り返して、相手が変わることを期待したとしても、自分の行動や思考にほとんど変わる部分がないのであれば、基本的には、同じ結果が返ってくるだけです。自分を変えることで違う結果を受け取る、という方向に切り替えていくことができた方が、依存側にとっても、依存される側にとっても、お互いにとってプラスになります。
自分を変えるために、依存的な部分を手放すこと。手放すといっても、別れましょう、といっているわけでもなく、欲しい気持ちを押し殺して耐える、というのはいつか爆発するので、耐えるのではなく、その欲しい気持ちの方を軽くしてあげることで、自分自身が楽になる、といった変化を受け取ろう、といった感じです。
自分が相手に期待しているもの、とくに、自分が執着しているものは何か、というのを探してみてください。例えばそれは、相手に触れられること、かもしれませんし、優しい言葉をかけてもらうこと、かもしれません。ここは人によって色々でてくるかもしれませんが、何がないと辛いのか、ということを探ってみると答えは見つけやすいかもしれません。自分が執着しているものが何なのか、というのを探してみてください。
執着を手放すときには、その代わりに別のものを受け取る、という部分が求められてきます。自分を変えて、新しい自分になれるとしたら、どんな自分を受け取りたいでしょうか?
それが執着を手放した後で、大切になってきます。
執着しているものが何かがわかったら、それを手放す、ということにトライしていきます。まずは、その執着しているものを心の中でイメージしてみてください。できるだけ強く、できるだけ鮮明で具体的にイメージしてください。
そして、心の中で宣言してみてください。(実際に口にするのも良いと思います。)
「私はXXへの執着を手放します。」
宣言したら、その心の中でイメージしたものから、一歩離れてください。執着が強いほど、離れることに抵抗感を強く感じますし、やりたくない、と思うかもしれませんが、ここは勝負どころです。一歩離れてみて、そこで自分が感じる感情を感じてあげてみてください。
そして、一歩離れることができたら、そのまま、そのイメージからずっと遠くなるまで離れてみてください。どんどん離れていって、最後には、そのイメージが遠すぎて見えなくなるくらいまで、離れてください。離れたときに、自分の中にいろんな感情があがってくることがありますが、ただ、その感情のままに、感じてみてください。
手放した後、心の中にぽっかりと空間ができたような感覚があがってくるかもしれませんが、そこにできた隙間は、今までは相手に依存することで埋められていた部分ですので、このまま放置すると、そこにまた同じように、相手に依存する部分が戻ってきやすくなります。だからその代わりに、別のものを入れておいたほうがベターです。
依存的な部分を手放した、新しい自分、を受け取るためのパーツが入ることになります。自分なりになりたい自分、というのを想像して、もし、今の自分が、その新しい自分になるとしたら、どんなパーツがあったらいいだろうか、って考えてみてください。そして、それがどんなものなのか、というのをできるだけ具体的にイメージしてください。
そして、心の中で宣言してみてください。(実際に口にするのも良いと思います。)
「私はXXへの執着を手放す代わりに、○○を受け取ります。」
その○○を受け取るためには、自分なりに目標を何か決めておく、というのも効果的です。
相手に依存的になりすぎている状態だと、相手がどれだけ愛情を与えようとしても、自分が満足するレベルまで受け取ることができない、という感じになります。受け取ることが出来ないと、まるで自分が愛されていないかのように感じることになってしまいますので、過剰な依存は、できるだけ手放した方が良いです。
恋愛の中で、いつもここでひっかかる、という人は、ぜひ一度試してみて下さいませ。