恋愛の中で、嫉妬を感じるような状況の時、不安を感じたり、自分と誰かを比較して、胸が苦しくなるようなことはあるでしょうか?
相手からの愛情が手にはいらなかったらどうしよう、とか、誰かに奪われてしったらどうしよう、という風に未来を考えたら、不安が生まれてきますし、その愛情が自分には手に入らないかもしれないのに、他の誰かに取られるかもしれない、と思うと、自分とその相手を比較する感じにもなるかもしれません。
嫉妬には、こういった不安や比較が必ず出てきますが、その不安や比較を手放していくためのエクササイズを以下に書きました。
不安を手放すエクササイズ
①どんな不安があるかを理解する
自分が感じている不安には、どんなものがあるでしょうか?それを何かにメモして下さい。メモをするのは、紙でも、携帯やスマホでも、パソコンでも、後で自分が読み返せる状態なら、なんでもOKです。
②自分の中にある、どんな思考が不安を作り出しているかに気付く
自分がメモしたその不安の内容を見て、自分の中にある、どんな考え方やものの見方がその不安を作り出しているか、について、ゆっくり時間をとって、自分の中を見つめてみてください。
このとき、自分を見つめるときのコツが1つあります。それは、他人を見て、○○だなあ、と思ったことは、自分がやっていること、ということです。
例えば、彼を見て、私を不安にさせるのは、彼だ、と考えているとします。そしたら、ちょっと掘り下げて、具体的に、彼が○○をするから、私は不安になるのだ、と考えている、というところまで掘り下げてみてください。
○○をしているのは彼ではなく、私、だとしたら、私は誰に○○をしているだろうか?って考えてみてください。そして、なぜ私は○○をするのでしょうか?それも考えてみてください。
あなたが○○をする理由、その思考が、あなたの不安を作っている思考です。
ピンとこないかもしれませんので、これは、あなたの話、ではないのですが、一例として、こんな感じになる、というのを書いてみます。
まず、Aさんという女性がいて、彼が私から離れていくのではないか、という不安を抱えているとします。Aさんが不安を抱えているのは、精神的に辛い状況に追い込まれると、彼はそれに立ち向かうというより、逃げる、というところがあるからです。今、Aさんと彼との間は、ちょっとしたことがきっかけて、言い合いになり、お互いに殻に閉じこもっている感じになっているとします。そこで、彼の背後にほかの女性の影がちらほら見えて、Aさんが嫉妬と不安でいっぱいいっぱいになっている、と想像してください。
先ほどの話で、彼が○○をするから、私は不安になるのだ、というところまで掘り下げる、という話をしましたが、この○○のところに、Aさんは、「逃避」を入れたとします。彼が「逃避」をしようとするから、私は不安になるんだ、とAさんが考えた、ということです。
ここで「逃避」をしているのは彼ではなく、Aさん、だとしたら、Aさんは誰から「逃避」しているのでしょうか?そして、なぜ、Aさんは「逃避」しているのでしょうか?それに対してAさんが出した答えが、こうだったとします。
「私は、今、精神的に辛い状況に追い込まれているので、彼から逃げている。」
この気付きがAさんにとって、非常に価値がある、というのは、なんとなくわかってもらえますでしょうか?
Aさんにとって、この気付きは、非常に受け入れるのに勇気がいるものです。彼が逃げている、と責めている人が、実は逃げているのは自分だ、ということを受け入れるのは、非常に抵抗が強く出るものですし、私は精一杯やっているって、言い訳をしたくなるものです。ただ、自分のことは、自分が一番よくわかっています。この隠れている自分の思考「精神的に辛いので、今は彼から逃げていよう」に気付くことができると、Aさんは、不安に押しつぶされる代わりに、「彼から逃げない」という選択をすることができるようになります。
Aさんの例はあなたに当てはまるものではないかもしれませんが、大切なのは、その不安を作り出している思考は、自分の中にある、ということです。そして、それに気付くということは、あなたにとって、非常に価値があります。
③不安を作り出している思考を手放す
自分が気付いた思考について、「今、私はこの思考を手放します。」と心の中で宣言してください。そして、その代わりに、それよりも良い思考を自分なりに考えて、それを選択する、ということを心の中で宣言してください。
これで不安を手放すエクササイズは終了です。
比較を手放すエクササイズ
①どんな比較があるかを理解する
自分が感じている比較には、どんなものがあるでしょうか?それを何かにメモして下さい。メモをするのは、紙でも、携帯やスマホでも、パソコンでも、後で自分が読み返せる状態なら、なんでもOKです。
②自分の中にある、比較のもととなる判断基準を洗い出す
自分がメモしたその比較の内容を見て、自分の中にある、どんな考え方やものの見方がその比較を作り出しているか、について、ゆっくり時間をとって、自分の中を見つめてみてください。
比較がある、ということは、自分の中で、人について良し悪しの判断をしている、ということので、どういう判断基準があるのか、というのは、自分でもはっきりと自覚していると思いますが、それを洗い出して、メモしてください。
③比較を作り出している思考を手放す
メモした判断基準を手放すことが出来れば、比較も手放せます。「今、私はこの判断基準を手放します。」と心の中で宣言してください。そして、その代わりに、それよりも良い思考を自分なりに考えて、その判断基準を手放す代わりに、この思考を選択する、ということを心の中で宣言してください。
これで比較を手放すエクササイズは終了です。
最後に
不安の方は、②③が難しく、比較の方は、③が難しい、かもしれません。
どちらもエクササイズの最中に、自分の中で抵抗感が出てくるかもしれませんが、その抵抗を抜けれた分だけ、不安や比較を手放すことができ、楽さを受け取ることができるようになります。