家族や恋人や友人との時間を大切にされていたり、特定の趣味や打ち込んでいるものに費やしたり、その大切な時間の使い方は人によって様々だと思います。平日は仕事で疲れ切っているので、体を休めることを重視される方もおられるかと思いますが、休日に本当はやりたいことがあったとしても、いざ、休みになると無気力になってしまって、そこに全然集中できない、という方もおられるかな、と思っています。今回はそんな時のことを書いていこうと思います。
休みの日にやりたいことすら何もない、というケースもありますが、その場合は、本当にやりたいことはあるのだけれども、そこに対して絶望のようなものがあって、やりたいことは何もない、という感じになっていることがあります。絶望のあるところに無気力になるのは、ある意味では当たり前と言えるかもしれませんが、この、絶望に浸っていると無気力になりやすくなる、といったケースを取り上げた内容で以前書いた記事がありますので、その辺りに興味がある方はこちらを参考にしてもらえれば、と思います。
平日の疲れがどっと出ているような場合は、まずはゆっくり体と心に休養を与えてあげる、ということも大切かと思います。ただ、いつもだらだらとしてしまって、やりたいことがあっても何か気分が乗らなかったり、やりたいことに集中ができなくて無気力な休日を繰り返しているような感覚があるとしたら、ちょっと勿体無いことをしているような気分になるかもしれません。
やりたいことに気持ちを集中できるようになるためにはどうしてくのが良いと思えるでしょうか?
そんなものは気合いだ、と思っていて、実際それでうまく行っている方も、もちろんおられると思います。ただ、気合いという自分への言い聞かせだけでうまくいかないようであれば、気合いで吹き飛ばせていない何かブロックのようなものが、自分の意識の中にあるのかもしれません。
集中しない方がメリットがあるとしたら、どんなものがあるでしょうか?
集中することにデメリットがあるとしたら、どんなものがあるでしょうか?
意識の裏側に隠れている自分の足を引っ張る思考として、実は無気力なままでいる方が自分にとって都合が良いというのは、このメリットとデメリットの部分を掘り下げていくことで気付いていくことができます。
もしかしたら最初はあまり思いつかないかもしれませんが、じっくり時間をとってメリットとデメリットをそれぞれ複数あげようとしてみてください。休日に無気力な状態でいる方がメリットがあるから、もしくは、休日に無気力じゃない状態になってしまうことにデメリットがあるから、休日は無気力なままでいる、としたら、そのメリットとデメリットには、具体的にどんなものがあるかということを、じっくり自分の中で掘り下げてみてください。
1つ出すだけでは気づかなかったことも、複数あげていくうちに、自分の中に眠っていた思考にびっくりさせられることも時にあります。いくら気合いを入れようとしても、どうしても気持ちが入らなかったその理由に気づくことが、今の状況を変えていくための大きなヒントになることもあります。
見つけ出したメリットとデメリットは、両方とも休日の無気力を生み出す思考です。もし準備ができたら、それらを手放すことを心の中で選択してください。以下の3種類のものを順番に自分に問いかける、というのが手放す時にとても効果的です。問いかけに対して即答をすることが大切です。問いかけに対して考え込むと手放しにくくなります。1回だけではなく何回か繰り返してみてください。
・手放すことができますか?→はい、いいえで答える。
・手放しますか?→はい、いいえで答える。
・いつ手放しますか?→いつ手放すかを答える。
これを見つけたメリットとデメリットについて、一つ一つ丁寧にやっていきます。メリットとデメリットがたくさん出てきた場合は、ちと時間がかかるかもしれません。ただ、メリットとデメリットがそれだけたくさん出せているということは、悪いことではないです。基本的に可視化できていないものは手を打ちにくく、可視化できているものは手を打ちやすいです。何が自分の足を引っ張っているのかについて、メリットとデメリットとして見えている部分だけでも手放せた度合いだけ、その状況を変えていきやすくなります。
次に心の中の熱意のエネルギーの掘り起こしをしていきます。以下の手順で行うイメージを使った心のエクササイズのようなものなのですが、試してみて効果があると幸いです。
①座った状態、もしくは寝た状態で右手を胸の上に当ててください。熱意を持つことに対して抵抗している部分を感じながら、その抵抗する力が右手に集まるようなイメージを持ってみてください。
②左手をお腹の上に当ててください。無気力さを感じながら、その無気力な怠惰なエネルギーが左手に集まるようなイメージを持ってみてください。
③右手と左手を体から離して、体の前に持ってきてください。その時に、右手に抵抗する力、左手に無気力なエネルギーが集まっている状態を維持します。
④抵抗感が体から吸い上げられて右手にどんどん集まるイメージを持ってください。無気力な感覚が体から吸い上げられて左手にどんどん集まるイメージを持ってください。右手と左手にそれぞれエネルギーが集まっていくイメージを持ってください。
⑤手を叩いて、パンッ!っと音を立ててください。それと同時に右手と左手に宿した2つのエネルギーが弾けるイメージを持ってください。手を叩いた後、右手を左手の感覚を拳3個分くらい開けて、その間に光り輝くエネルギーが浮かんでいるイメージを持ってください。
⑥熱意を持つことに対して抵抗している力が体から吸い上げられて、その光り輝くエネルギーに吸収されていくイメージを持ってください。無気力な感覚が体から吸い上げられて、その光り輝くエネルギーに吸収されていくイメージを持ってください。光り輝くエネルギーに、どんどんエネルギーが集まっていくイメージを持ってください。
⑦その光り輝くエネルギーを両手で抱えて、胸の前に持ってきてください。そして、両手でそれを胸の中に押し込んで、光り輝くエネルギーを胸の中に取り込むイメージを持ってください。
⑧両手を胸の上に当てて、胸の中にある光り輝くエネルギーの存在を感じようとしながら、何度も「熱意」と心の中で繰り返し唱えてください。唱える時間は30秒程度。
⑨右手は胸の上のまま、左手はお腹の上に当ててください。胸の中にある光り輝くエネルギーが分散して、身体中を駆け巡るイメージを持ってください。その状態で、何度も「熱意」と心の中で繰り返し唱えてください。唱える時間は30秒程度。
手順は多いですが、それぞれのステップにかける時間は30秒程度です。すぐにイメージできるなら⑧⑨以外は10秒程度でもいいです。トータルで5分もかからないです。やりたいことはエネルギーの変換です。熱意に対する抵抗感と無気力なエネルギーを統合して純粋なエネルギーに変えた後、それを熱意に変換して体で感じる、というものです。一通りやってみて、身体中にエネルギーが溢れている感覚を少しでも持ってもらえるとありがたいです。
最後に重要なのは、行動してみる、ということです。休日に無気力な時間を過ごす、というのは、習慣化している部分が少なからずあり、習慣化すると、そうするのが当たり前で、そうするのが一番楽、という感じになっていきます。やりたいと思っていることを実際に行動に移す、というのは、この習慣を崩していく、というのが狙いです。無気力な時間を過ごす習慣を崩して、やりたいことをやるのに時間を使う、というのが当たり前になるように習慣化するところまで継続できれば、やりたいことをやっているのが一番楽で当たり前、という感じになっていきます。ただ、行動することに関して、やらない方がメリットがあったり、やることによるデメリットがある場合は、それが強い抑止力となって、いずれ継続することが非常に困難になって来ることがありますので、途中でなんだかうまくいかないような感覚がある場合は、再度、手放す、というステップを踏むということを試していただければ、と思います。
※セドナメソッドについて
「手放せますか?→はい/いいえで答える。手放しますか?→はい/いいえで答える。いつ手放しますか?→答える。」の部分はセドナメソッドを使っています。セドナメソッドについては本も出版されておりますので、興味のある方は読んでみて下さい。
セドナメソッドの公式ホームページは以下のものです。
The Sedona Method | Heal Yourself by Letting Go | Official Site