やりたいことに対する疑問や不安

投稿日:2018年5月8日      更新日:

自分がやりたいこと、というのがあって、そこに向けて何かしら頑張ったり、楽しんだりしていたとして、ある時にふと、そのやりたいこと、というのに疑問や不安感のようなものが出てきて、気持ちが揺らいだことはあるでしょうか?

やりたいことがあってそれを楽しめている時というのは、それ以外のことも楽しめたり、前向きだったり、充実感のようなものを受け取ることができたりもします。ただ、やりたいことに対する疑問や不安感が生まれたときに、その充実感のようなものが失われて、それ以外のことも含めて全てのことに対してのやる気のようなものがなくなって、日々が無味乾燥した感じになることがあります。

もし、疑問や不安が出てきて、やりたいことが停滞しているような感じがするのなら、思い切って、その部分と向き合ってみても良いかもしれません。

どんな疑問が湧いたでしょうか?
どんな不安を抱いたでしょうか?
気持ちが揺らいだとして、どうして気持ちが揺らいだと思えるでしょうか?

充実感があった日々のことを思い出して、なんとか、もう一度やりたいことに意識を向けたいと思っても、なかなか気持ちが乗らないというか、やる気が出ないというか、モヤモヤした気持ちがなかなか晴れないのだとしたら、心の内側に抱えている、その疑問感や不安感の部分を、少し見つめ直してみても良いかもしれません。

気合いで乗り切れるのなら、それも良いかもしれません。もう一度、本気でやりたいことに一生懸命になってみることで、今の時期を乗り切れるなら、それも良いと思います。ただ、それがうまくいかないようなら、自分の中でブレーキを踏んでいるその部分をじっくりと見つめて、何が自分の中で起こっているのか、理解することから始めてみても良いかもしれません。

疑問や不安といったネガティブな感情は、自分の思考や感情やものの見方などに、ちょっと変えた方が良いところがある時に、そのことを教えるかのように表層に出てくることがあります。この感情はある意味では、自分の内側から出てきたメッセージ、のようなものと言えるかもしれません。

ネガティブな気持ちにふたをするのではなく、その部分に耳を傾けてみるとしたら、どんなメッセージがそこに込められていると思えるでしょうか?

例えば、本当にしたいことじゃないのに、自分が本当に欲しいものとやりたいこととは直接繋がっているわけではないのに、やりたいことをやっているうちに何かがうまくいけば、欲しいものが手に入るという幻想に近いものを持っていて、その幻想が打ち砕かれるような情報を目にした時に、、、、
あれ? 欲しいものってこれだっけ?
これって本当にやりたいことだっけ?
という疑問が出てきたのかもしれません。その場合は、自分が本当に欲しいものってなんだろう、とか、本当にやりたいことってなんだろう、というところを見つめ直すことが求められてきます。

例えば、やりたいことに突っ走るあまりに、なおざりにしているようなものがあるのかもしれません。心の片隅にあった怖れや罪悪感のようなものを感じて、やりたいことをこのまま今のペースで続けるのはまずいかもしれない、という気づきがあったのかもしれません。この場合は、今やった方が良いことに自分でも気づいている、と思いますので、そこを見ないようにするのではなく、そこと向き合った方が良いのかもしれません。

例えば、やりたいことに行き詰まり感のようなものが出てきているのかもしれません。今までの延長上には、あまりよくないことが待ち構えているのは見えていて、それを避けるためにはどうしたら良いのかがわからない、ということから不安感や疑問が出てきているのかもしれません。その場合は、今までのやり方を変えたり、他の人のサポートを受け取った方が良さそうな状況がきている、ということに気づくことが求められているのかもしれません。

3つ例をあげましたが、疑問や不安感を感じる時は、大抵、こういうところを変えた方がいいものだ、というのがあるわけでもなく、本当にケース・バイ・ケース、だと思います。

気づきを受け取るためには、自分の内側にある抵抗感を手放すことが求められてきます。知りたくない、見たくない、わかりたくない、という気づきをブロックするような部分が自分にあると、今やって来ている軌道修正・方向修正のチャンスに対して心を閉ざすことになります。

とはいえ、、、、不安感や疑問の中に入っていくことで、自分が感じる感情に対して抵抗感を強く感じることはあると思います。根が深いものに関しては、そこに入っていくのに勇気がいることもあります。ただ、その抵抗感を手放すという選択ができるのは、自分自身だけです。

誰かに話を聞いてもらう、とか、頼れそうな人に相談する、というのも良いと思います。人からのサポートを受け取ることで、そこに入っていきやすくなる、ということもあります。カウンセリングを使うという選択をするのも一つの手かもしれません。ただ、大切なのは、抵抗感を手放して、その気づきを受け取る、という部分です。

ある意味では、どんな状況であっても私たちは、自分が受け取る必要のある答えのようなものを、誰かに聞く必要があるわけでもなく、自分で元から知っている、と言えるものかもしれません。答えは最初から自分の内側にあるのに、ただ、そのことに気づいていなかったり、答えを受け取ることに抵抗しているだけなのかもしれません。

やりたいことに対して疑問や不安感が出てきて、停滞感が出て来ている時というのは、まさにその部分が問われている時と言えるかもしれません。今まさにその状態だったり、将来そんな状況が来たという時には、自分のその部分を見つめることで、人生を前に進める時のきっかけにしていただければ幸いです。

 

関連記事

ダメ出し

    口にはしないものの、自分以外の誰かのことを、心の中でダメ出しする、というのをしたことはあるでしょうか? 私も経験ありますし、今でもやっちゃうことがありますが、心の中で誰かに …

自己否定を手放す

自己否定が強くて辛い方の場合、自分自身を縛っているその自己否定の裏に、執着心が隠れているというケースが多々あります。その自己否定への執着を手放すことが、自己否定を和らげていくための鍵になってきます。 …

いじめられた記憶について

いじめられた経験がある人もいれば、ない人もいるとは思いますが、いじめの内容や、どのくらい続いたかなど、その経験には個人差が大きいかもしれません。ただ、あまりにも過酷な体験だったために、そのときの記憶が …

誰にもわかってもらえないという心理を癒やす方法

誰にもわかってもらえないと思える時、本当に欲しいのは完璧に自分を理解してもらうことではなく、人から共感されて、誰かと心でつながりたかった、ということかもしれません。この部分を癒やすためには、自分の内側 …

馬鹿にされてる気がするときの心理とその対処方法

馬鹿にされてる気がするとき、心理状態としては自分が誰かを馬鹿にしているのが別の形で返ってきている、もしくは、心の中で自分自身の尊厳に自分で傷をつけている部分を他の人からつつかれている、という2つの可能 …

カテゴリ-心の悩み

執筆者:

おすすめ記事




イライラしてる人との接し方




雑に扱われていると感じたらーその対処法と人の心理




馬鹿にされてる気がするときの心理とその対処方法




人を試すようなことをしてしまう




体が言うことを聞かないときの心理とその対処法




責められてる気がするときの心理とその対処法




好きな人を忘れる方法




屈辱的な思いを感じたとき




一人で頑張ってしまいがちな人




人から評価されたくない




信じていた人に裏切られた時




特別な存在になりたい、という心理の扱い方




人から嫌われてるのが辛いとき




誰にもわかってもらえないという心理を癒やす方法




昔の嫌なことを思い出す心理とその対処法




地雷を踏まれてムカついた時