下に見られるとき

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下に見られるという体験はとても不快なもの。ただ、あなたがそこに同調する必要はなく、大切なのはあなた自身が自分のことを価値のある存在だと認識するということ。

【目次】
下に見られていると感じるとき
そのときの状況を落ち着いてチェックしてみる
視点を変えて自分自身を見つめてみる
自分の価値を受け取る
下に見られるときーまとめと補足

 

 

下に見られていると感じるとき

人から下に見られていると感じるようなことはあるでしょうか?

何となく会話すると下に見られている感じがしたり、遠回しに見下すようなことを言ってこられたり、ちょっとした嫌味を言われたりする中で、「もしかして、これって下に見られているんだろうか?」と思えてくるような体験です。

ときに下に見られることを苦痛に感じたり、下に見てくる相手に対して神経を使いすぎることで心理的に疲れてしまうというパターンもあると思います。

職場にそういう人がいる場合、仕事の関係上どうしても話さなくてはならず、それがすごくストレスになったりするようなケースもあります。その人に迷惑がかかるようなことを何もしていないのにそういうことをされると本当にうんざりしてしまうこともあるかと思います。

そういう振る舞いをしてくる相手とどう付き合っていけばいいのかわからない、という悩みを持っている方もおられるかもしれませんし、そういったことをしてくる人と会うことを考えるだけで憂鬱な気持ちになる、という方もおられるかもしれませんね。

ときとして、見下し認定されるような原因が自分にあるのではないだろうか?
ということがふと気になる気持ちが出てくるようなことも、あるものかもしれませんね。

 

 

そのときの状況を落ち着いてチェックしてみる

下に見られたとき、どんな感情を感じたでしょうか?
モヤモヤした気持ちだったり、あるいは、ちょっとイライラするような気持ちかもしれませんが、その感情のもととなる「下に見られた」という解釈は本当に合ってる?というのは、ちょっと一旦落ち着いてチェックしてみても良いかもしれません。

人は自己防衛のために、ネガティブな態度や攻撃的な振る舞いを周囲の人に対して行うことがあります。嫉妬や妬みから、相手をこき下ろすようなことをあえて言ったりすることもあります。仕事上で割り切って作業をしていく中で機械的に発言したことが、気遣いや配慮の足りないものになることもあります。

ちょっと癖のある人と接したとき、単純にその相手と合わないために、あなたからすると違和感のある振る舞いを相手がした、というパターンもあります。

「これってちょっとどうなのかな?私のことを下に見てるのかな?」
と思えるようなことも、あえて客観的に見ようとしたら、また違った解釈ができることもあるかもしれません。

 

 

視点を変えて自分自身を見つめてみる

ちょっと視点を変えるための質問ですが、自分自身にこんなことを問いかけてみてください。
「下に見られるということを許容している部分はないだろうか?」

それでいい、と思っていたり、その扱いが自分にはふさわしい、と思っているようなところがないか、ということを自分自身に問いかけてみてください。

自分自身のことを他の人よりも下のように扱っていて、自分を変えていかないとダメ、と思っていると、心の中で自分を追い込みつつ、自分にダメ出しをしているような感じになります。その場合も、どこか自分で自分のことを下に見ているわけですから下に見られたとき、そのことをスルーできない心理がでてきます。

自分のことを価値がないと思っていると、周囲からもそういう扱われ方をしてしまう、ということがあります。必ずしもそうなるわけではないのですが、そういう体験を引き寄せやすくなります。もし、何か当てはまりそうなところがあるのなら「自分を無価値だと感じてしまう心理と向き合う」を参考にしてもらうのも良いかもしれません。

 

 

自分の価値を受け取る

人から下に見られるということが、相手なりの軸であなたのことを悪いように判断している、ということを意味するのであれば、そこにあなたが同調する必要はないです。相手には相手なりの考え方や価値観がありますが、それはあなた自身も持っているもの。

人には良いところもあれば悪いところもあって多面性があるもの。相手があなたを下に見たということが、あなたのなかの一部分だけを切り取って相手の基準で下に評価した発言をしたのであれば、状況次第ではありますが、ある意味ではそれは失礼な態度と言えるものかもしれません。

誰しも人というのはとても奥が深いもの。人のある一面だけを切り取ってこの人には価値がないと判断するのは極端で短絡的です。独断と偏見、なんていう言葉がありますが、下に見てくる人が持つ軸にあなたが合わせるというのは、とてもストレスを感じる体験になります。

物事を判断する物差しがあるとして、あなたを下に見た人の物差しはあなたの尊厳を脅かすもの。その物差しはあなたの目から見て価値のあるものでしょうか?
もし、価値をあまり感じないのなら、あなたの尊厳を脅かすような物差しやそのネガティブな発言を重要視するのはやめてあげてください。

自分の価値を受け取ること。人から下に見られたと思えたときほど、自分の価値の部分を見ること。自分の中の良いところ、得意なこと、才能の部分を見ること。

人から下に見られたと思えたとき、ネガティブな感情に自分の心の柔らかい部分が刺されるような気持ちになるかもしれません。強い自己嫌悪や自己否定を抱えている人であれば、自分の弱い部分をすごく刺激されるかもしれません。そんなときほど、自己否定を手放してあげること。

自己肯定感が低いと、人から下に見られたようなことがあったときに、受け流したり、言い返したり、なんらかの対処をすることが難しくて、その人とのやりとりにとても強いストレスを感じるかもしれません。そんなときほど、自分の中にある自己肯定感が低い部分と向き合ってみること。

自分の中で人をランク付けするような思考がある場合、自分が誰かを下に見ているから、誰かから下に見られるという投影のようなものが起きることがあります。そんなときは、人をランク付けしてるような思考を手放してあげること。

 

 

下に見られるときーまとめと補足

人から下に見られたときのことを掘り下げて書きました。

下に見られるという体験は、とても不快なものだと思います。ただ、そこで感じた感情や自分のものの見方を掘り下げてみると「下に見られる」という解釈が実はずれていた、ということに気づけることがあります。

また、仮に下に見られたのが事実だとしても、あなたがそこに同調する必要はなく、大切なのはあなた自身が自分のことを価値のある存在だと認識するということ。

ここに書いたことで何かしら気づけるところがあるのなら、幸いです。

 

少し補足することとして、下に見られるようなことがちょくちょくあって、スルーしたいのだけれども、それがなかなか上手くできないということもあるかと思います。スルースキルを使いたいときのことをこちらの記事に書いていますので、参考にしてもらえればと思います。

もう一点補足することとして、下に見られるだけではなく、こちらを馬鹿にするようなことを相手が言ってくる、ということもあるかと思います。馬鹿にされてる気がするときの心理とその対処方法について掘り下げた記事がありますので、もしよろしけれな、こちらも参考にしてもらえればと思います。

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カテゴリ-心の悩み

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