小さな幸せで満足できない

投稿日:2020年12月22日      更新日:

いまある幸せに目を向けられなくて、どうしても不満ばかりを感じてしまい、小さな幸せで満足できない、という感じになることはあるでしょうか?

自分が手に入れたものや、客観的にみたら良いと思えるようなものも、どこか当たり前になってしまって、何か粗探しをしたり、足りないものばかりに目がいってしまい、その結果、人がうらやましくなったり、どこか無いものねだりをしてしまうのだとしたら、他の人からみたら「何を贅沢な」と思われるような状態であっても、何をしても満たされない、という感じになるかもしれません。

例えば、前々から欲しかった生活を100%ではないにしても手に入れたとして、それで満足なはずなのに、いざ手に入るとそれがあるのが当たり前になってしまい、もっと上を望んでしまう、という方もおられるかもしれません。

そんな自分自身のことを、ネガティブに感じたりする方もおられるかもしれませんね。もっと、小さな幸せで満足するべきだ、なんて言葉で、自分のことを責めたくなることもあるかもしれません。

 

もし人と比較して不満がでてきているところがあるのなら、それをやめる、ということも大切かもしれません。上を見ればキリがないですし、誰かと比較してそれよりも下だからダメで、それよりも上だからOKという感じで、自分の幸せ度合いをジャッジしていると、実際に上にいけたとても、またそれよりもさらに上をみて不満を感じる、というサイクルに陥るかもしれません。誰かとの比較でどうこうというより、一旦比較することを手放して、自分にとって居心地のよい状態というのがどういう感じのものか、ということを意識した方がよいかもしれません。今自分が受け取っているものに感謝する、ということも大切かもしれませんね。

 

小さな幸せに満足できない、ということは、その小さな幸せがどこか当たり前になっちゃっているのかもしれません。普段の生活にあまり変化が無い場合、何かをするとしても、いつも通りのやり方を、いつも通りの環境の中でやることになるので、何が起こるか予想がつきやすいのですが、ある意味退屈だったり、当たり前すぎてその状態の良さを感じにくい、という一面があります。自分が受け身な立場で、何かやってもらうのが当たり前、という感じになると、受け取れているものがどれだけ良いものでも、自分が何かをして受け取っているわけではないので、ありがたみがあんまり無い感じになります。この、当たり前とか、いつも通り、という要素があると、それがどれだけ良いものであっても、まるで空気のような、特に何も思わない、という感じになります。それ以外のダメな要素をみて、そこに不満を感じる、という方に目が向いていくと、小さな幸せでは全然満足できない、という感じになります。

 

当たり前とか、いつも通り、というところから一歩踏み出すこと。不満がある場合には、自分が何かやるというより、他人や環境を変えたくなる気持ちがでてきますが、周りに何かしてもらって満足感を得ようとするというよりも、自分が主体的に動くこと。一歩踏み出すときには怖れの感情を感じやすいかもしれません。何かめんどくさい感じもするかもしれません。やったことがないことをするときには、リスクのようなものを感じることもあるかもしれませんが、怖れたまま何もしないでいると、いつも通り、当たり前、のなかに自分の身を置きつづけることになるので、満足感を受け取りにくくなります。

本当はやってみたいけれども、自分にはふさわしくない、とか、自分には無理、と決めつけているために、避けているようなことはあるでしょうか?
怖れがあったり、無価値観のようなものを感じて、あえてやらないようにしていることはあるでしょうか?
もしそういったものがあるのなら、そこに一歩踏み出すのもよいかもしれません。

いつもと同じことの繰り返しから抜け出す、ということについて、掘り下げた記事があります。変わり映えのしない日々を送っていて、小さな幸せのようなものがあったとしても、それがどこか当たり前になっているとしたら、心の中にある怖れの部分に触れていくということ。怖れの感情は、興奮やワクワク感を感じる感情と似ており、そこに触れていくことで、変化を呼び寄せていくことができます。そのあたりのことを書いていますので、一度覗いてみてくださいませ。

 

小さな幸せで満足できない、というのは、あなたにとって何か変化が求められているときかもしれません。感謝できることや、良いことというのが周囲にあったとしても、どこか変わり映えのしない日々を送っていて、当たり前のような感じになっているとしたら、その当たり前から一歩踏み出して、怖れを感じるようなことの中に入っていく、という部分を取り入れてみてくださいませ。

関連記事

屈辱的な思いを感じたとき

屈辱的な思いを感じた時、相手に対してネガティブな感情を感じるかもしれません。ただ、自分の心理を深く探ると少し違うものの見方もできます。それは、相手がどうであれ、自分が自分に×マークをつけることに同意し …

失敗にはまり込んだとき

  誰でも失敗はするものですが、失敗してしまったときには、そのことで落ち込んだり、失敗感をしばらく引きずったりすることもあると思います。失敗したことで心の中でネガティブな感情を引きずってしま …

人との比較をしてしまうときの対処法

人との比較をしてしまうときの対処法は、一言でいうと、選択と手放し、です。人との比較でもやもやしているときは、心の天秤が、人との比較を手放したくない理由の方に傾いているとき。心の中でしている選択を変えて …

無気力を手放す

  絶望に浸っていると、無気力になりやすくなります。特定の1つのことに対して無気力になるだけではなく、大部分のことに対して意欲的ではなくなる、という感じになりやすいです。 本当にほしいものを …

いい人をやめる

自分が我慢をしたら、丸く収まる、そんな状況があったとします。そんなとき我慢をしていい人を演じることでその場を切り抜ける、というやり方があります。これをやると周りから、本当にいい人だな、という風に思われ …

カテゴリ-心の悩み

執筆者:

おすすめ記事




イライラしてる人との接し方




雑に扱われていると感じたらーその対処法と人の心理




馬鹿にされてる気がするときの心理とその対処方法




人を試すようなことをしてしまう




体が言うことを聞かないときの心理とその対処法




責められてる気がするときの心理とその対処法




好きな人を忘れる方法




屈辱的な思いを感じたとき




一人で頑張ってしまいがちな人




人から評価されたくない




信じていた人に裏切られた時




特別な存在になりたい、という心理の扱い方




人から嫌われてるのが辛いとき




利用されたと感じた時




昔の嫌なことを思い出す心理とその対処法




依存的な人を遠ざけたくなる感情