ネガティブな感情は感じきることができます。
意図的にその感情をぶり返すように
自分でコントロールしなければ、
自然とその感情は静まっていきます。
心の中にはもともと備わっている治癒力があって、
痛みがある部分も、その力で自然といい方向に
向かっていくことができるのですが、
ここで、自分で感情を感じないようにコントロールしようとすると、
感情を感じきれずに、痛みが長引くことがあります。
感情に抵抗することで、別の感情や、
痛みを強化するものの見方が作られてしまうことがあります。
本当は淋しいって言いたいだけなのに、
相手を非難することで、怒りの感情を作って、
その淋しさにふたをしてしまう、とか。
本当は自分のことを責めていて、
自分が間違っているって思っているのに、
その罪悪感を感じることがあまりにつらいあまりに、
誰かが間違っている、っていう理屈を作り出したり、とか。
一時的には誤魔化せているような感じになるかもしれません。
ただ、根っこの感情は心の中でくすぶっているので、
痛みの部分をずっと抱えたまま、という感じになってしまいます。
感情に抵抗せず、自分が感じているそのままを受け入れて
自然と癒されていく、ということを信頼してみることで、
痛みを手放していくことができます。
感情をコントロールせずに、痛みの中に入っていく、
というときに、色んな怖れが出てくることがあるかもしれません。
例えば、その感情に自分が振り回されてしまうのではないか、とか。
今よりも状況が悪くなるのではないか、とか。
ただ、そこで出てくる怖れを手放して、感情の中に入っていく、
ということにチャレンジする準備ができたら、
感情の中に入っていく、ということを試してみてください。
感情を感じて受け入れていくことで、
ネガティブな感情がクリアになっていく、ということを、
ぜひ、そこで体験してみてもらいたい、と思っています。