恋人という役割

投稿日:2015年3月22日      更新日:

恋愛関係の中で、彼氏であればこうするべき、とか、
彼女であればこうするべき、
という役割が生まれてくることがあります。

そうしてもらえたときに嬉しい、と感じるのではなく、
やってもらって当たり前、という部分です。
自分自身も、相手に対して、愛しているから、というより、
義務感でやってしまっているような部分です。

自分の中に、すでに恋愛をするときのパターンがあって、
その中に、この役割の部分が組み込まれてしまっているケースでは、
付き合ってからわりと早い段階で、
この役割にはまっているような感覚が訪れることもあります。

この部分が大きくなってくると、恋愛関係の中で、
自然に愛し愛されるところから、豊かなものを受け取っていく、
という感じではなくなっていきます。

この感覚が出てきたときに、やることはとてもシンプルです。
それは、役割を手放す、ということです。

その役割が生まれた部分を見つめていったときに、
そこには、傷つきたくない自分がいる、ということに
気付くことができるかどうか、というのが、一つの鍵になります。

本当は、役割があるから愛する、とか、愛される、ではなく、
何もなくても愛されたり、愛する、というものがあったときに、
自分の心が満たされる、のですが、
役割があると、やってもらっても、やってあげても、
空虚な感じになってしまいます。

愛されていない、という部分から傷が生まれた分、
そういうことがないように生まれた役割の部分です。
ただ、それが多すぎると、愛されている、という部分が
受け取れなくなってしまいます。

役割を手放す、というときに、
この防衛の部分を一緒に手放してください。
傷つかないようにお互いをルールや役割で縛る、
という部分をどんどん手放してみてください。

役割やルールがなくなった時に、
相手が何もしてくれなくなるのではないか、とか、
そういう部分なしに、どうしたらいいのかわからない、とか、
そういう抵抗の部分が出てくることがあります。

それも、傷つきたくない、という気持ちから出てくる、
自己防衛の部分です。
その感覚が出てきても、否定せずに、自分が今傷つきたくないんだなあ、
ということを認めた上で、防衛を手放す、という選択をしてみてください。

役割やルールを手放せた分だけ、
恋愛関係に生き生きとした感覚と、
愛情を与え受け取れる流れが生まれていきます。

ぜひ、それを体験してみてください。

関連記事

小さな幸せで満足できない

いまある幸せに目を向けられなくて、どうしても不満ばかりを感じてしまい、小さな幸せで満足できない、という感じになることはあるでしょうか? 自分が手に入れたものや、客観的にみたら良いと思えるようなものも、 …

自己否定を手放す

自己否定が強くて辛い方の場合、自分自身を縛っているその自己否定の裏に、執着心が隠れているというケースが多々あります。その自己否定への執着を手放すことが、自己否定を和らげていくための鍵になってきます。 …

理不尽なことを言われて嫌な気分になったときの感情の扱い方

理不尽なことを言ってくる人、周りにいらっしゃるでしょうか?職場にいたり、家庭内にいたり、ときに周りみんな全部そんな人ばかり、なんていう過酷な状況もあるかもしれません。言われた後もしばらくその嫌な感情を …

悪く考えすぎるときの心理とその対処法

悪く考えすぎることで辛さを感じるときは、まず、今できることに集中すること。考えすぎを手放し、考えすぎの裏にある怖れを統合すること。怖れを統合するためには、自分のマインドの内側にある対立する2つのエネル …

休日の無気力

休日はどんな過ごし方をされているでしょうか? 家族や恋人や友人との時間を大切にされていたり、特定の趣味や打ち込んでいるものに費やしたり、その大切な時間の使い方は人によって様々だと思います。平日は仕事で …

カテゴリ-心の悩み

執筆者:

おすすめ記事




イライラしてる人との接し方




雑に扱われていると感じたらーその対処法と人の心理




馬鹿にされてる気がするときの心理とその対処方法




人を試すようなことをしてしまう




体が言うことを聞かないときの心理とその対処法




責められてる気がするときの心理とその対処法




好きな人を忘れる方法




屈辱的な思いを感じたとき




一人で頑張ってしまいがちな人




人から評価されたくない




信じていた人に裏切られた時




特別な存在になりたい、という心理の扱い方




人から嫌われてるのが辛いとき




利用されたと感じた時




昔の嫌なことを思い出す心理とその対処法




依存的な人を遠ざけたくなる感情