恋愛関係の中で、彼氏であればこうするべき、とか、
彼女であればこうするべき、
という役割が生まれてくることがあります。
そうしてもらえたときに嬉しい、と感じるのではなく、
やってもらって当たり前、という部分です。
自分自身も、相手に対して、愛しているから、というより、
義務感でやってしまっているような部分です。
自分の中に、すでに恋愛をするときのパターンがあって、
その中に、この役割の部分が組み込まれてしまっているケースでは、
付き合ってからわりと早い段階で、
この役割にはまっているような感覚が訪れることもあります。
この部分が大きくなってくると、恋愛関係の中で、
自然に愛し愛されるところから、豊かなものを受け取っていく、
という感じではなくなっていきます。
この感覚が出てきたときに、やることはとてもシンプルです。
それは、役割を手放す、ということです。
その役割が生まれた部分を見つめていったときに、
そこには、傷つきたくない自分がいる、ということに
気付くことができるかどうか、というのが、一つの鍵になります。
本当は、役割があるから愛する、とか、愛される、ではなく、
何もなくても愛されたり、愛する、というものがあったときに、
自分の心が満たされる、のですが、
役割があると、やってもらっても、やってあげても、
空虚な感じになってしまいます。
愛されていない、という部分から傷が生まれた分、
そういうことがないように生まれた役割の部分です。
ただ、それが多すぎると、愛されている、という部分が
受け取れなくなってしまいます。
役割を手放す、というときに、
この防衛の部分を一緒に手放してください。
傷つかないようにお互いをルールや役割で縛る、
という部分をどんどん手放してみてください。
役割やルールがなくなった時に、
相手が何もしてくれなくなるのではないか、とか、
そういう部分なしに、どうしたらいいのかわからない、とか、
そういう抵抗の部分が出てくることがあります。
それも、傷つきたくない、という気持ちから出てくる、
自己防衛の部分です。
その感覚が出てきても、否定せずに、自分が今傷つきたくないんだなあ、
ということを認めた上で、防衛を手放す、という選択をしてみてください。
役割やルールを手放せた分だけ、
恋愛関係に生き生きとした感覚と、
愛情を与え受け取れる流れが生まれていきます。
ぜひ、それを体験してみてください。