自分の中で傷ついている部分は、人の痛みを理解したり
共感したりすることができることから、
優しさが生まれてくる部分でもありますが、
そのためには、傷の部分に対して、
受け入れていく、ということが求められてきます。
その傷を見ないようにしたり、封印したりすることで、
傷に抵抗することはできるかもしれません。
ただ、そうすると、その痛みの部分がなかなか癒されなかったり、
本当は傷を受け入れていくことで、
もっと心をオープンにしていける部分がでてくるのに、
それを制限されてしまう形になってしまいます。
傷を受け入れていく、ということは、
その痛みの中に入っていく、ということですので、
そこには怖れを感じることがあるかもしれません。
ただ、傷の中にある痛みを感じていくと、
その痛みは、際限なく続くものではなく、
通り抜けていくことで、その痛みの下にある、
自分自身の優しさや愛情深い部分に触れることができるということに
気付くことができます。
あと、その傷に執着している部分があると、
優しさというより、被害者の意識の部分だったり、
心の中でそれを使って誰かを攻撃していたりする部分が
出てくることがあります。
このときは、その傷の中にある、執着している部分を
手放していくことが大切になっていきます。
自分の中に傷があるときには、その痛みに抵抗せず、
傷の中に入って癒していくことで、
その部分を優しさに変えていく、ということに
チャレンジしてみてください。
そうなったときに、ただ傷ついた、ということではなく、
その痛みから、新たな学びを得て、
今よりもステップアップした自分になることができます。