両親との関係の中で、許せていないぶぶんや、
心の中に痛みがまだ残っていると、
それが、それ以外の場面で出てくることがあります。
恋愛関係の中や、職場の人間関係で、
痛みを感じるような出来事についても、
掘り下げていくと、それが、過去の痛みの部分とつながっていて、
そこが癒されていないためにでてくる感じになります。
本人にとっては、新しい痛み、のように感じるかもしれませんが、
掘り下げていくと、それはすでにその人の中にあった痛み、
ということに気付くことができます。
自分が体験した痛みを受け入れて理解していくと、
どうして、その体験で自分の心が反応したのか、ということや、
その下にはどんな感情があるのか、ということを知ることができます。
家族の中で体験したことで、傷ついた内なる子供の部分に、
触れることができる場合も多いと思います。
小さな頃にその傷を抱えたまま、大きくなった自分がいるときに、
その傷が癒されるために、いま別の形で出てきた、
ということに気付くこともできると思います。
そこでその感情の部分に触れて、
ずっと長い間、その小さな子供の部分が抱えてきた傷を、
今感じてあげることで、その痛みは解放してあげることができます。
その傷ついた子供と対話したり、心の中で抱きしめてあげることで、
その傷の部分が癒されていくことを感じることができると思います。
大切なのは、その傷を拒絶したり見ないようにすることではなく、
理解して受け入れてあげることです。
今、傷ついたような体験をしたり、苦しさを感じる状況にいる場合に、
それが、家族との間で完了できていないことにつながっていないか、
一度、想いを巡らせてみてください。
そこで、自分の心の中で、まだ痛みが残っているような部分と、
今体験していることの間につながりを見つけることができたなら、
過去の癒されていない傷と一緒に、その部分を癒すということに、
取り組んでみてください。
その傷は、癒されるために出てきた、
という見方をすることもできると思います。
それは、自分自身が成長できるチャンスです。
ぜひ、生かして自分の人生をより発展させるための、
きっかけにしてみてください。