例えば、たまには一人の時間が欲しいのに、頻繁に会いたがられる、とか、何回も連絡がきて、相手をするのに疲れてしまう、とか、パートナーとの間にちょっと温度差があるような感じです。それ以外にも、ネガティブな感情を頻繁にぶつけてこられたり、べったりと執着されることで、パートナーと一緒にいることをだんだんと苦痛に感じたことのある方もおられるかもしれません。
以前書いた記事に、依存する側の視点から書いたものがあります。
パートナーからすると自分が抱えている寂しさのようなものだったり、あなたに対する執着だったり、あるいは嫉妬だったり、心の中の弱いところから出てくる感情を自分で処理しきれないような時に、あなたに依存したい気持ちが出てきます。愛する人への助けを求めるメッセージのようなものかもしれません。
相手からの依存に対して、距離をとったり、拒否したくなったり、断るようなことをすることに、罪悪感のようなものを感じると、何か相手の期待に応えなきゃいけないような気分になってくるかもしれません。パートナーから依存をされた時に重たさを感じるのは、その期待に応えなきゃいけないような感じだったり、何か断りにくい感じだったり、罪悪感を感じるようなところからくる部分も、あるかもしれませんね。
恋愛関係の中では、様々な感情を感じながら僕たちは精神的に成長していきます。ネガティブな感情はできれば感じたくない感情で、それを厄介者のように思えることもあるかもしれませんが、ある意味では、そのネガティブな感情は、僕たちには今何か変えることが求められていますよ、ということを教えてくれているサインのようなもの、と言う見方をすることができます。
依存する側の反対側をあえて自立側というのなら、どちらかと言うと、恋愛関係の中で問題を起こすのは、依存側、のように自立側からは見えるかもしれません。もし、この記事の最初の方に書いたように、あなたがパートナーから依存されているような感じがしているのなら、あなたは自立側、と言ってもいいかもしれませんね。
自立側からすると、ネガティブな感情、、、、例えば、相手のことを鬱蒼しいと思ったり、めんどくさいと思ったのなら、変わらなきゃいけないのは相手の方だ、と思える部分もあるかもしれませんが、ここで視点を変えてみて、自分にもできることや変われるようなところはないだろうか?、って考えてみたら、何か思い当たるところはあるでしょうか?
僕たちはイライラするようなことがあった時、心の中で誰かを責める言葉を作るかもしれません。ただ、たいていの場合、その言葉は回り回って、自分自身にも思い当たるところがあるものだったりします。そういえば自分にも当てはまるかな、とライトに認めることができるものもあれば、その反対に、自分以外の誰かに指摘されたくはないような、耳の痛い言葉として自分に返ってくることもあるかもしれません。
依存してくるパートナーに対して、心の中で責めている言葉にはどんなものがあるでしょうか?
そして、その言葉の中で、全てとは言わないですが、その中でも自分にも当てはまるような、言葉はないでしょうか?
もし、思い当たるところがあるならラッキーです。それは、そのパートナーと一緒にいることであなたが受け取ることができる成長のチャンス、と言えるものです。
これはあくまで一例ですが、あなたは人に対して断るということが苦手、という課題を持っているかもしれません。依存側からいろんな要望や期待を受けたときに、断る代わりに何だか不機嫌になったり、あるいは相手を避けたり遠ざけたりしているうちに、そのことに対して依存側からまた新たな不満が出てきて、パートナーのことを煩わしいと思うこともあるかもしれません。
他にも、これもまた一例に過ぎないのですが、あなたはパートナーとネガティブな内容を深くコミュニケーションするということに課題を持っているかもしれません。パートナーシップを組んでいると、価値観がぶつかり合うところだったり、感情面で噛み合わないところだったり、やってほしいことや、やってほしくないことなど、コミュニケーションをして一緒に解決していくことが求められてくることというのは、ちょくちょく出てきます。その中には、必ずというわけではないですが、優しい言い方や、楽しい雰囲気や、ポジティブな言葉だけでは語れない内容が出てくることもあります。そういう時に、ネガティブな内容も含めて相手と向き合ってコミュニケーションすることができないと、こちらの言いたいことが相手に伝わらなかったり、相手の本音の部分をこちらが理解できなかったり、お互いに相手のことがわかってはいても壁のようなものを一緒に乗り越えることが上手くできなかったりします。
あなたが感じる自分の課題には、どんなものがあると思えますでしょうか?
基本的に、その答えは他の誰かに聞くのでもなく、自分が知っています。パートナーのことを心の中で責める前に、自分なりに気づいているその課題と向き合ってみてください。
あなたが一歩前に進んだ時、パートナーはその恩恵を受け取ることができます。パートナーの中に依存が見える時、ある意味では、パートナーはパートナーで依存に関したことで頑張らなければならないことはあるのかもしれません。ただ、あなたが一歩前に進んであげることで、パートナーもまた前に進みやすくなります。それを繰り返していくことで、あなたにとっても、このパートナーシップがより居心地の良いものとなっていきます。
パートナーからの依存を重たいと感じる時のことについて、書いてみました。課題は人によって様々だと思いますが、一歩前に進むといっても、やりたくない、という気持ちが上がってくることは多いかもしれません。感情面において、あなたが感じていることは、パートナーも同じように感じているという側面があります。もしかしたら、あなたが前に進みたくないと思っているように、パートナーも自分が抱えている依存に関しての課題をやりたくないって思っていて、お互いに、前に進むならどうぞそちらがお先に、って、譲り合っている状態かもしれません。ただ、どちらも前に進まなければ、あなたはパートナーの依存を重たいと感じたままで、パートナーはあなたがもっと自分の相手をするべきだと思ったままかもしれません。できることなら、変化を望むなら、自分から前に進んでみてくださいませ。