願望を持つと苦しくなる場合

投稿日:2015年7月19日      更新日:

欲しいものや、やりたいことのことを考えると、苦しさを感じたり、
自分が持っているその願望から目をそらしたくなったりすることがあります。

これは、自分がその願望を達成できないかもしれない、などの、
その願望に対して何らかのネガティブな思考をしていることから、
ネガティブな感情が出てきているために起こることなのですが、
そお思考をしていると、あることを引き寄せてしまいます。

それは、その願望が実際に達成しない、ということです。

思考は現実化します。ただし、100%ではなく、即反映される、わけでもないです。
なぜなら、人の思考は複数存在し、その思考とは反対の思考があったりするので、
様々な思考を積み重ねている状態のものが、現実化される、という感じになっているからです。

願望とその願望を否定する思考が拮抗するので、
ここでどちらの勢力が有力か、というのがありますが、
欲しい、ということを考えたときの感情や関心の度合いよりも、
否定するときに感じる感情の強さが勝っている場合は、
達成しないほうの勢力が強い状況です。
こういうとき、とても苦しい感覚を感じやすく、こんな感覚を感じるくらいなら、
最初から願望を持たない方がいい、なんて考え易くなったりします。

願望を持つから苦しい、のではなく、
その願望を否定する思考があるから苦しい、ということに気付くと、
ここに変化を招き入れることが出来ます。

願望を達成したい場合、その苦しさを生み出している思考が何か、
というのを見つけてみてください。
自分には、そんな良いことが起こる訳がない、なぜなら・・・・、の、
「・・・・」の部分です。これが、願望達成を阻害して、自分を苦しめている思考です。

ちょっと想像してみてほしいのですが、
出世して、社長になって、お金持ちになりたい、という願望を実は持っている人が、
自分のことを、「オレって本当に頭が悪くて、仕事ができない、不器用な人間だ。」って思っていたとします。
さらに「頭が悪くて、仕事ができない、不器用な人間は出世できない。」って思っていて、
自分を含めて、周囲の人たちのことも、そうやってダメ出しをしていたとします。
この人は、自分がそんな願望を持っている、ということを、職場の人たちには絶対言わないし、
また、自分がその願望のことを考えるときも、空想の中にとどめておく、ということは、なんとなく想像がつくと思います。

これは、その人が実際に仕事ができない、とか、不器用、ということが問題なわけでもなく、
ましてや、そういう願望を持っている、ということが問題なわけでもないです。
自分で自分の願望を否定するような思考をしていることが問題、です。

この人が、実際に願望を実現することがあるとしたら、
自分なりに競争に勝てる武器を自分の中から見つけるなりして、
自分が願望を達成する、ということを強く信じる、というのがそのスタートになります。
そのためには、自分の願望を否定する思考が、ものすごく邪魔になる、というのも、想像がつくと思います。

もう1つ例をあげるとしたら、例えば、
彼氏がほしい、という願望を持っている人が、
自分のことを、ブス、って思っていたとします。
さらに「ブスに彼氏はできない。」って思っていて、
自分のことを含めて、まわりにいる女性のことも、そうやってダメ出しをしていたとします。
この人には、なかなか彼氏ができないだろうなあ、ということは、なんとなく想像がつくと思います。

このケースも同じです。
自分の願望を否定するような思考をしていることが問題です。

自分の願望を否定する思考を手放したい、と思うことがその状況を変えていくために求められてきます。
そのためには色んな方法がありますが、方法よりもまずは、手放したい、という想いがとても大切です。

例えば、自分を変えようとするときに抵抗感が出てくることがあるのですが、
その、抵抗感を手放していくやり方について書いた記事があります。
これを試してみるのも、その思考を手放す、ということに役立ちます。

あと、実際に自分が持っている願望を達成している周囲の人たちの情報を見ていくことから、
自分も願望を達成できる、ということを受け入れていく、というやり方もあります。
これは、自分がその情報を見たときに、心が軽くなったり、ポジティブな気分になれるような情報を、
集める、ということが大切です。

願望を否定する思考には、自分には願望達成は無理なんじゃないかな、
という願望を手にすることに対する恐れのような感情が結びついていますので、
自分にもできるかもしれない、と思えるような情報を集めていく、ということで、
その怖れを軽くしていくことができます。

自分にもできるんじゃないか、と思える、ということが大切です。
周囲の人たちの中にある価値を見たり、直接はその人のことは知らなくても、
願望達成をしている人から学んでいく、ということは十分可能です。
そこから、自分にもできる、という思考を構築していくと同時に、
その入れ替えに、自分には願望を達成することはできない、という思考をデリートしていくことができます。

他にもやり方はあると思いますが、大切なのは、その自分の願望をブロックしている思考を手放す、という部分です。
願望を持つと苦しくなることがあった場合、ぜひ、試してみて下さい。

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