自分の中に、何かを怖れるような気持ちがあると、
それが起こらないようにするために、
状況をコントロールしたくなります。
人間関係の中で、それが出てきたときに、
そこで不和や対立が生まれることがあります。
コントロールを感じると、そこから反発心が生まれたり、
不信感が生まれることもあります。
恋愛関係でも、相手をコントロールしようとする部分、
というのは出てきます。
それによって、たとえ自分が思うようにコントロールできたとしても、
その関係に溝が生まれることもあります。
コントロールすることによって生まれている溝を解消していくためには、
自分がやってしまっているコントロールの部分を
手放していくことが求められてきます。
コントロールは気付けば手放すことができます。
誰かを自分の思うように支配したい、という部分を手放して、
自然と相手とつながれたり、コントロールしなくても、
上手く状況が回っていくようになれば、その方がいい、
というのは、自分でも知っている部分だと思います。
ただ、コントロールを手放した方がいいとわかっていても、
なかなかそれが難しいことがあります。
コントロールの裏に、怖れがあるために、
コントロールを手放したら、その怖れが実現してしまう、
というところから、コントロールを手放せなくなってしまう、
という部分です。
例えば、恋愛関係で、相手をコントロールしないと、
相手が自分から離れていってしまう、という怖れを持った時に、
相手をコントロールしたくなる欲求がでてくることがあります。
ここでは相手に対する執着もあると思います。
執着があると、相手はそこから逃げたくなるので、
それが強ければ強いほど、コントロールが逆効果になって、
相手が自分から離れていくような感じになることも多いです。
怖れやコントロールを手放して、
代わりに信頼を選択しようとしてみてください。
コントロールしようとすればするほど、
怖れが現実になる方向に動きやすくなりますが、
信頼を選択していくことで、
その関係をコントロールがない、より自然な状態に戻していくことができます。
誰かをコントロールしたくなるときは、
自分の中に、どんな怖れがあるか、
一度、自分の心の中を見てみてください。
そして、もし、手放す準備ができたなら、
誰かへのコントロールを手放すことで、
人間関係をより自然な状態にしていく、
ということにチャレンジしてみてください。