人の心は、意識的に自覚しているよりも、
無意識の領域の方が圧倒的に広く、
そこに眠っている力を引き出されると、
とても大きな力を発揮することができます。
無意識の領域には、たくさんの才能が眠っているのですが、
過去に受けた傷を封印していたり、
力を発揮する前に、自分で自分に制限をかけているようなところがあると、
この部分の力を引き出すことが難しくなくなってしまいます。
私の行っているカウンセリングの基本的な考え方に、
問題の裏に才能がある、というものがあります。
私は、相談に来てくれた人の話を聞く中で、
その人の抱えている問題を解決するために、
まだ無意識の中に眠っている才能があるとしたら、それはなんだろう、
と思いながら話を聞かせてもらったりしています。
その人と話していて、その部分に気付くのですが、
ただ、よくあるのは、自分にはそんな力はない、とか、
そんな素晴らしい人間ではない、という風に
その才能があるのに、自分を否定して認めないことで、
その力が発揮されないまま、封印されてしまっている、というケースです。
だから、その才能を発揮していくためには、
その封印している部分を解きほぐしていく、
ということが求められてくることがあります。
自己否定を手放したり、傷や怖れにこだわるよりも、
自分のその才能の部分を受け取っていく、ということを
選択したり、ということがそのためのきっかけとなっていくのですが、
なかなかそこに抵抗が生まれることも、多いです。
ここで鍵になってくるのは、その問題を乗り越えていく、
ということに本気になる、ということです。
例えば、特に物事に全力で打ち込んだときに、
自分が思った以上に力を発揮できたり、
成果が出たり、ということを経験されたことはないでしょうか?
これは、自分で自覚している以上の力が
自分にあるためですが、全力で本気で打ち込む、
ということで、その眠っている才能を起こすことができます。
無意識の中にあるものなので、
なかなか自分では自覚しにくい部分ではあるのですが、
そこに気付くヒントがあるとしたら、
それは、自分が体験している問題の中にヒントがあります。
才能があるからこそ、今、この問題を体験しているとしたら、
どんな才能が眠っているんだろうって、考えてみてください。
そして、何より大切なのは、その問題をクリアにする、
ということに本気で取り組む、ということです。
それが、その才能を発揮していくための、きっかけになっていきます。