パートナーに対しての不満

投稿日:2017年11月14日      更新日:

パートナーに不満や怒りを感じることがあるとしたら、どんな時でしょうか?
自分がネガティブな感情を感じるようなことを彼がしてくる場合、彼の中にどこか気遣いが足りないところだったり、未成熟な部分があったり、というところから、不満や怒りを感じるケースは多いように思っています。

女性に比べて男性はわりと感情面では鈍感だったり未成熟な人が多いかもしれません。そのため、彼に心無い言葉を言われたり、気持ちがわかっていないような反応をされることで、怒りを覚えることも女性側には多いかもしれません。全ての男性がそうだとは言わないのですが、割と男性は理屈でものを考えます。悩みや愚痴をただ聞いてもらうことや、共感してもらいたいだけなのに、理詰めでものを考えてアドバイスをしてきたり、それは君のここがダメだからだとお説教のようなことを言われたりすると、げんなりしてしまうものかもしれませんね。

それ以外にも、パートナーに不満を感じるようなケースは色々あるかと思いますが、ここで少し立ち止まって、不満がある状況を変えていくことはできないだろうか、っていう部分に注目してみたい、と思っています。

もし、不満を抱えているイマイチな状態から、もっといい状態へと変えていけるとしたら、誰かが主体的に動いて行くことが必要になります。彼がそれをやるべきだと思えるなら、より良い状態に変えることができるかどうか、の鍵を彼に委ねることになります。彼に不満を伝えて、彼がそこに耳を傾けて、変えていってくれるようなら苦労はないのですが、そうならなければ、やり方を変えることが求められてきます。

彼が悪いのに、なぜ彼は動かないの?
そんな風に考えると怒りが湧いてくるかもしれません。ただ、ここで一つチェックしてみてもらいたいことがあります。

自分が動いていない、という部分はないでしょうか?
これは何も、彼と自分の間の関係性に限った話ではないです。自分自身が自分の人生の状況をより良くするために、動いた方が良いのに動いていない、という部分はないか、といった問いかけです。

何か不満がある時というのは、自分が面白くないのを周りのせいにして、自分は何もしない、という罠にはまりやすいです。もちろん、彼に悪い部分があるから不満が出てきている、というのはあると思います。ただ、その状態は、自分が今よりも良いものを受け取って行く流れを作るためのキーとなる部分を、他の人に預けてしまっている状態です。その場合、不満がこのまま継続していくような道筋をたどりやすくなります。

今をより良くするために、自分にできることは何かないでしょうか?
私ができるのはここまで、と自分の限界を決めて自分はやらない代わりに、その部分を他の人にやってもらおうとしているような部分はないでしょうか?
本当はやった方がいいと思っているのに、後回しにしているようなことはないでしょうか?

やらないとは決めていたけれども、やらないおかげで受け取れないものに関してOKだと思えないのなら、その自分の甘さの部分と向かい合うことが求められてきます。少なくとも、自分のその甘さの部分をみて逃げたくなったのなら、彼がなぜ動かないのか、その理由に思い当たるところが出てくるかもしれません。

自分の中の甘さを手放してあげてください。弱い自分に力一杯鞭を打つのでなく、弱い自分を思い起こさせる彼を心の中で攻撃するのでもなく、甘さがあるために、自分はやらない、と自分の中で思いっきりブレーキを踏んでいるその力を緩めてあげてください。

心の中で踏んでいたブレーキは、自分を守るためのものだったかもしれません。成長するためにやらなければならないことや、挑戦することや、失敗することのリスクと向かい合わなくても良いように、ブレーキを踏んでいたのかもしれません。それらに対しての怖れのような感情があって、そこから自分の身を守るために、甘さの中に浸っていたのかもしれません。ただ、不満があるということは、ある意味では、もうその場所はただ甘いだけではなく、面白くない空間になっている、ということなのかもしれません。

やった方が良いと思えるし、やりたいとも思えることは何でしょうか?
不満がある状況を変えるために、自分がやった方が良いと思えることにエネルギーを注ごうとしてみてください。彼が変わるまで自分は動かない、ではなく、彼が動かないのはそのまま置いといて、自分は先に進む、という選択をすることができた時、その面白くない空間を主体的に自分が変えていくことができるようになります。

あなたが成長したいと願う時、それを止めることは誰にもできないです。成長することで受け取れるものがあるのなら、成長しようという強い意志を持った時に、それはあなたのもとに近づいてきます。あなたがそれを望み、意志を強くもつ限り、誰にもそれを止めることはできないです。

彼にも変わって欲しいところがあるのなら、彼を責めるというより、コミュニケーションをしようとしてみてください。ただ、コミュニケーションの場面でも、自分が一歩前に進む、という部分が重要です。彼をコントロールしようとするのではなく、彼が変化を受け取れるように、あなたがリードしてあげるような感じが良いです。相手の気持ちも汲み取りながら、自分の想いも伝えて、最終的にどうするのかは彼にゆだねる、という態度の方が良いですし、怒りや鞭を振るって彼をビシバシするばかりではなく、彼が自ら変化したいと思えるように、彼の価値をみて伝えてみたり、変化した後の良さを伝えてみたり、素直に助けを求めてみたり、なども良いかもしれません。

あなたが成長を受け取ることができたぶんだけ、パートナーに良い影響を与えることができます。彼がどうするのかは置いといて、まず自分が先に進めるぶんだけ進んで、成長を受け取って、そこで受け取れるよきものを受け取ってください。自らをその立ち位置に置いた時に、人生をより良い方向に動かしていく流れが生み出されていき、状況が改善されていく道筋をたどりやすくなります。

ただ、これをやっていく時に、自分ばっかり頑張っているような気がする、とか、何もしていない彼をみているとなんだかイライラして自分が損をしているような気がする、とか、なんだか、前に進むのをやめたくなるような気持ちが出てくるような場合は、ちょっとチェックしてもらいたいことがあります。

義務感や役割としてやっているような部分はないでしょうか?
大切なことは、自分がやりたいと思えることをやる、ということであり、彼にとって良いパートナーであろう、とするということではないです。良い子ちゃんになろうとするのは疲れます。やりたくてやっているのなら良いですが、そうしないとこの関係性がよくならないのなら、本当はやりたくないけど、仕方ないから自己犠牲してやる、という気持ちでやっていると、疲れます。その場合は、犠牲や義務感は一旦手放して、本当は自分はどうしたいのだろうか、という部分に一度立ち返った方が良いです。

成長しようとする時に、自分の怖れと向かい合うことが求められることはあります。そこに挑戦しようとする時に、感じる葛藤であったり、抵抗感と向かい合うことに疲れる、というのはあると思います。これは自己犠牲というより、自分が成長する時に直面する課題に取り組む時に求められる労力ですので、そこは、ある意味では頑張らないといけないところかもしれません。(ちなみに、抵抗感を手放せるようになると、その労力を減らすことができるようになります。)

ただ、本当はやりたくないけど、彼のためにやってあげている(本当は嫌だけど)、というところでの頑張りは、ちょっと見つめ直した方が良いかもしれません。本当は自分はどうしたいだろうか、という部分とマッチしないことを自分がやっていると、自分が受け取れるものが本当に少なくなります。振り返ってみて、それって自分が本当に望んでいること?、と考えた時に、ちょっと方向がずれているような気がするなら、本当に望んだいる方向に向かって自分が進んでいけるように、頑張りどころを変えた方が良いです。

パートナーに不満を感じている時に、自分ができること、というところに注目して今回は書いてみました。自分が主体的に状況を変えていく視点で物事をみたとき、不満があるところというのは、我慢が求められているところではなく、ただそこに課題があって改善をすることが求められているんだな、という捉え方をするところになります。彼が変わらないということに怒りを感じ続けるのに比べると、その視点で物事を見るのが当たり前になった方が、受け取れるものがあるぶん、ずっと楽です。自分の中に、不満が溜まってきているな、という気がする時に、ちょっと思い返して役立ててもらえるなら、幸いです。

 

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