パートナーが自分のことを本当に好きなのかどうかがよくわからなくなってきた、という想いを経験したことはあるでしょうか?
愛情表現がわかりにくかったり、あるいは、気持ちを疑いたくなるような行動をパートナーがした場合など、
恋愛関係の中で不安感が出てくるような状況になったとき、自分の気持ちもそこで揺れてくる、という経験をしたことはあるでしょうか?
コミュニケーションを重ねたとしても、パートナーの本心が見えてこないようなことがあるとしたら、
本当にこの人と付き合っていていいのかどうかがわからなくなってきた、
という想いを抱いたことのある方も中にはおられるかもしれません。
恋愛関係において、相手がどうであれ、自分自身はどうしたいと思っているのか、というのはとても大切なことで、
ここがはっきりしていると、そこを軸にとして、じゃあどうしていったらいいのか、ということを明確にしていくことはできます。
ただ、気持ちに迷いのようなものが生まれて、自分でもどうしたいのかがわからないということもあると思います。
パートナーの気持ちがわからないように感じた時、そのことで自分の気持ちにも迷いが生まれてきた場合は、
パートナーがどんなことを考えているのかを深掘りして推測したり、分析したい気持ちも生まれてくるものかもしれません。
あるいは、誰かに相談して、こんなパートナーに対してはどうするのが正解?、ということを聞いてみたい気分にもなるかもしれません。
そういったことももちろん有効かと思いますが、ここでもう一つ、おさえておいてもらいたきことがあります。
それは、一旦、自分自身の気持ちを整理してみる、という部分です。
「私が本当に欲しいものってなんだろう?」
自分が望んでいることや、こうなったら一番良いのに、と思い描いていることなど、
自分は本当はどうしたいんだろう、っていう自分の本心を掘り下げてみるとしたら、どんなことが思い起こされるでしょうか?
恋愛関係の中で、相手をコントロールして、相手を変えようとするのはとても難しいことなのですが、
私たちは何か問題が起こた時、その原因を相手のせいにして、問題のあるように思える相手のことを変えたいという望みを持つこともあります。
その望みを行動に移すとするのなら、大抵の場合、完璧には思ったような結果が出ないことに私たちはネガティブな想いを抱き、
ときとして、それをきっかけにしてパートナーとの間に諍いを起こすこともあります。
付き合いはじめの頃には気づかなかったパートナーのよくない部分。
そこに触れるにつれ、パートナーを変えようとするのか、あるいは、パートナーのありのままをみた上でパートナーを心の中で選び続けるのか、
それとも、別れを選ぶのか。そんな選択を問われるような状況になることもあるかもしれません。
「パートナーがわかりやすい愛情表現をしてくれたらいいのに。」
「パートナーが気持ちを疑いたくなるような行動をしない人だったらいいのに。」
そういう想いを持つこともあるかもしれません。
ここで視点を変えて、そんな「相手にやってもらいたいこと」を通して、自分が受け取りたかったものは何か、という部分を考えてみるとしたら、何があるでしょうか?
パートナーとのやりとりを通して、自分が恋愛関係から欲しいと思っていたものや、受け取りたいと思っていたものはどんなものだったでしょうか?
パートナーにやってもらいたいことを考えると、それをやってくれないパートナーに対しての不満や、問題に目が行くこともあるかもしれません。
ただ、そこに目を向けるのではなく、自分が欲しいものは何?、という部分に意識を集中するとしたら、どんなものが思い浮かぶでしょうか?
パートナーのどんな部分が好きですか?
どんな部分に惚れ込んだでしょうか?
そんな相手と愛し合うことになった時に、どんなものを受け取りたいと思ったでしょうか?
そんな自分の心の奥底の本音の部分を、自分なりに整理してみてください。
今のパートナーと一緒にいる中で、何か犠牲をしているような部分はあるでしょうか?
本当はやりたくないんだけど、無理に相手に合わせていたり、我慢をしているような部分。
恋愛関係を失わないようにするために、ときとして私たちは、自分が望まないようなことをすることもあります。
本当は嫌なことを我慢して耐えていたり、何かしら関係性を失わないように状況をコントロールするために何か無理をしていたり、
本来の自分とは少し違う何かを演じていたりすることもあるかもしれません。
もし、そんな犠牲や我慢の部分を抱えているような部分があるのだとしたら、
もし、そんなことをしなくていいとしたら、本当はどうしたいでしょうか?
パートナーに対して執着はどのくらいあるでしょうか?
恋愛関係を失うことへの怖れはどのくらいあるでしょうか?
あるいは、罪悪感や相手に対する情の方がものがあって、パートナーから離れがたいという部分はどのくらいあるでしょうか?
執着があることで、本来の自然な自分自身のありようとは離れたところで、強いこだわりが生まれてくることがあります。
執着は手放してそこから自由になった方が、楽さを受け取ることができるようになります。
もし、そんな自分自身を縛り付けているような部分があるとしたら、そこも整理をしてようとしてみてください。
自分の心の中を整理してみて、改めて、この部分を考えてみてください。
「自分はどうしたいのか?」
パートナーのことは推測することしかできないかもしれません。ある意味では、とても不安定で不確かな部分かもしれません。
ただ、そんな時ほど、自分自身のことを明確にしておくことは大切です。
あなたは、どうしたいでしょうか?
パートナーと一緒にいるということを最優先したいという気持ちが強いこともあるかもしれません。
別れを考えることもあるかもしれません、
あるいは、そこでパートナーとコミュニケーションしてみたいことが出てくるかもしれません。
例えば「こうして欲しい、それができないなら別れて欲しい。」など。
恋愛に正解があるわけではなく、あなたがどうしたいのか、という部分が何より大切で、そこから、どうしていくのがあなたにとって最も良いのか、
ということは決まっていきます。
迷いが生まれた時、私はどうしたいんだろう?、という部分と向き合うということを意識してみてください。
そこが固まっていると、パートナーの言動に振り回されるというよりも、パートナーがどうであれ、自分自身はこう、という主体性を発揮することができます。
そのほうが、自分自身が望んでいるものを受け取りやすくなります。
もちろん、最初の方に少し書いたように、パートナーの気持ちがわからない時に、他の人の意見を聞いてみたり、
パートナーのことを理解しようとする、と言ったことも有効かもしれません。
ただ、自分自身がどうしたいのか、という部分がぶれていると、そこで出てくる情報に振り回されることもあるかもしれません。
不確かなものがある時ほど、自分自身を見失わないこと。そのためには、自分がどうしたいのか、という部分を忘れないようにしてみてください。