愛する人への罪悪感

投稿日:2018年3月13日      更新日:

愛する人に対して何か迷惑をかけているような感じがしたり、申し訳ないことをしているような気がすることはあるでしょうか?
そういうことを感じることもある、というより、そういった罪悪感のようなものをよく感じるようであれば、もしかしたら、それが癖になっているかもしれません。

罪悪感を感じると、それが嫌で、相手から離れたくなることもあります。相手から責められているような感じがしたり、罪悪感が元になって自己否定をしたりしているうちに、それに耐えられなくなって、もう、この関係性を終わらせてしまいたくなるようなこともあります。罪悪感というのは、それだけ心を痛める感情ですし、特に罪悪感を感じているところは、人によっては地雷のようになることもあるものです。

誰しも好きで自分自身を責めるものではないと思います。ただ、罪悪感に浸って自己否定を繰り返しているだけで、罪悪感の元となっている課題のような部分をクリアできなかったら、この痛みはずっと続いていくことになります。

ここでは、その罪悪感が教えてくれていることは何だろうか、ということに気づくことが求められてきます。求められていることは、自分を責めることでもなければ、自分自身をいじめ抜くことでもないです。誰が悪いのかを考えることでもなければ、相手にも悪い部分があるということを見つけて怒ることでもなければ、同じような立場の人を探して安心することでもないです。大切なのは、何を学ぶか、という部分です。

自分の心が苦しさを感じている時、そこにはあなたの考え方だったり感情だったり、何らかの心の中で起こっていることについて、あなたが変えることが求められています。罪悪感はそれに気づくことをあなたにお知らせするサインのような役割を持っています。何を変えれば良いのかがわかれば、あとは罪悪感を手放すだけで良いのですが、私たちは学びについて見ないふりをしてスルーすることもやってしまいがちですし、また、この罪悪感にいつまでもとらわれてしまいがちだったりします。

求められている学びがあるとしたら、気づくことが求められているものがあるとしたら、それは何だと思えますでしょうか?

罪悪感を感じるような出来事があったとして、そこから自己否定をして全く違う自分になる必要もないですし、ありのままの自分の価値を貶める必要もないです。

その代わり、習慣として何を変えていくのか、振る舞いや行動を変えるとして何を変えていくのか、考え方や物の見方を変えるとしてどう変えていくのか、行動パターンを変えるとしてどう変えていくのか、といったことを思い巡らせた時に、何か気づけることはあるでしょうか?

自分が間違っているから変える、というより、変えた方がベターだと思えることがあるから変える、と考えた方が取り組みやすいかもしれません。

人から言われたことを自分を責める言葉として受け取るというよりも、見方を変えて、学びに関してのヒントとして見れるものはないでしょうか?悪口やどうしようもないことを批判するようなネガティブな言葉はスルーした方が良いですが、ヒントとなるようなものは心にとめておいた方が良いです。

自分が周りの人を見ていて責めたくなる言葉に関しても、それは回り回って、自分自身へのヒントになることがあります。例えば、「相手のことを考えていない」「配慮が足りない」と心の中で愛する人のことを責めていたとします。それはもしかしたら、自分にも当てはまらないだろうか?、と考えた時に、何かヒントになるような気づきが出てくるかもしれません。心の中で人を責めているのと同時に、ときにそれは自分自身に対するメッセージともなります。

罪悪感を手放してください。それはずっと感じ続けないといけないものではなく、手放すことで自分自身をその呪縛から解き放ってあげた方が良いものです。

罪悪感を手放す代わりに、学びを受け取ってください。罪悪感をずっと感じたままだと、学びを受け取るというよりも、自己いじめの方に意識が持っていかれます。それがあまりにも心痛めるものであるばかりに、周囲の人に対して防衛的になり、頑なな態度をとったり、怒りやすくなったりします。自分の心に地雷を一つ埋めることになり、誰もここに触れるべからず、という雰囲気を生み出します。それは学びを受け取る余地を狭めます。自分自身がより良くなっていくためにも、罪悪感を手放すことが大切です。

ただ、罪悪感を手放そうにも、どうしても自分自身が許せないという想いを抱くことがあるかもしれません。その時には、自分以上に責めている誰かがいないだろうか、ということに想いを巡らせて見てください。

よくあるのは、親のことを心の中で責めていて、親と同じことをしている自分が許せない、というものです。よりよくなるためには学びを受け取ることが求められてきますが、罪悪感に浸ったまま、学びを受け取ることもできず、ただ同じことを繰り返していて、自分も親も許せない、という泥沼状態になることもあります。

罪悪感を手放すために、自分自身が楽さを受け取れるようにするために、その誰かに感謝できることを見つけて、心の中でそれを伝えてみてください。感謝は、自らの心の頑なになっている部分を解きほぐしてくれます。そして、もし、可能なら、その誰かを責める気持ちを手放そうとしてみてください。それができた度合いだけ、自分自身の罪悪感を手放すことができます。自分自身を許すよりも、心の中で誰かを責める気持ちを手放す方がずっと楽で簡単です。

罪悪感があると、それを愛する人にぶつけてしまったり、それがあるために、愛する人とつながりにくくなって、壁のようなものができてしまったりします。罪悪感を手放すことは、自分のためだけではなく、愛する人との関係性にとってもプラスになります。

罪悪感をテーマに、そこから何を学んでいくか、ということと、手放していく、ということの2つについて掘り下げて書いて見ました。愛する人への罪悪感を感じるような時に、ここに書いてあることを少しでも役立てていただければ幸いです。

 

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