仕事もできて頼りにされているからなのか、どう考えても周囲の人たちと比べても仕事量が多いし、何かと追加で仕事を頼まれることが多い、という方はおられるでしょうか?
その状況が辛くなければ良いのですが、何か自分だけ損をしているような気になったり、多めの仕事量をこなすために人知れず頑張っているようなところがあるのであれば、自分の心の中で不満や怒りのようなものが溜まってくることもあるかもしれません。
仕事量が多いことが、仕事以外に影響しているような部分はあるでしょうか?
例えば、仕事疲れの影響が出て、生活のなかで一部おろそかにしているところがあったり、本当はやりたいことができなくなったり、自分の心に余裕がなくなったり、などです。
仕事の仕方を工夫して、もっと効率的にこなせるようにする、という手段はあるかもしれません。ただ、もし、仕事を抱え込みすぎなところが自分自身にあるのであれば、ちょっとその部分を見つめ直してみてもよいかもしれません。
誰かわかってほしい、という気持ちがあったり、誰もわかってくれないということに不満を抱えていたとしても、この状況に陥った場合、自ら動いていかないと現状をかえていくことは難しいかもしれません。
例えば、上の立場の人に相談しようにも、そもそも仕事量を多めに割り振っているのがその人だったり、もっとやるようにプレッシャーのようなものをかけられている状況なのであれば、相手の頭の中では、その仕事量でも問題なくできると思われていたり、あなたが困っていないと思われているかもしれません。この場合、状況を変えていくためには、相手と自分との間にある認識ずれを解消していく為のコミュニケーションをしたほうがよいかもしれません。あるいは、さらにその上の立場の人に相談していくことが解決の糸口になることもあるかもしれません。
例えば、頼まれた仕事を断れない、という心理に陥ることもあります。これは断れない、これはやるべき、といった思い込みの積み重ねが他の人と自分との間に認識のずれを生んで、本来他の人がやるべきことを自分が抱え込んでしまっていたり、やりたくないことを自分だけがやっているという罠にはまってしまうこともあります。この場合、断ってよい仕事は断っていく、あるいは、やらなくてよいことはやらない、ということが大切かもしれません。
心理学の話をするのであれば、罪悪感を感じやすかったり、自己犠牲をするようなマインドが強い人の場合、たくさん仕事を抱え込みやすくなったり、仕事量の多い職場環境で我慢をするということが自分の中で当たり前になってしまうことがあります。そこで心と体を削る、という状況に陥りやすいかもしれません。責任感が強くて仕事ができるタイプの人も陥りやすい心理かもしれませんが、これだけ頑張っているところを認めて欲しい、といった本音としては持っている、承認欲求のようなものもあるかもしれません。
助けてっていえない、というタイプの人もいらっしゃるかもしれません。精神的な自立が強い人の場合、いろんなことを一人で抱え込んでしまう心理に陥ってしまうことがあります。助けて、と言うことは、ある意味では自分の中の弱さや不出来な部分を人に見せる、といった要素があったり、人に依存するような一面もあったりするので、そこに抵抗感が強いと、助けてって言えない、と言う感じになることもあるかもしれません。
仕事量の多さがストレスになっているとき、こういった自分の負担を作り出してしまっている思考や感情を手放すことが大切です。
自分が本当に欲しいもの、本当にやりたいこと、本当に受け取りたいもの、ということを自分の心の中心において物事をみたとき、やらなくてよいことや、手放したほうがいいこと、その代わりに、変化を作り出したほうが良いことがないか、考えてみても良いかもしれません。
仕事をたくさん抱えて疲れている時というのは、何かの役割にはまり込み過ぎていたり、義務感や危機感で仕事をこなすのにいっぱいいっぱいで、自分の本音の部分がなおざりになってしまっていることがあります。もちろん、義務や役割を当然のように強く求められる職場もあると思います。ただ、仕事上求められていることだけに完全にのみこまれてしまうのではなく、ある程度自分の本音の部分も大切にして、ワークライフバランスを意識する、といった部分もないと心と体が擦り切れてしまうかもしれません。
自分だけ仕事量が多いと思える時、何か工夫ができるところ、コミュニケーションをすることで改善できるところ、断れるところ、あるいは、自分の心の中で手放したほうが良いよさそうなところはないか、気にしていただければと思います。
もう一つ、この記事の中で書いてないこととして、自分が抱えているものを人に任せるという選択肢があります。ただ、完璧主義で何でも1人でして頑張りすぎてしまう人にとって、人に任せるというのは抵抗感を感じやすいものかもしれません。一人でやれることには限度があります。その限度を超えて何かをしようとすると、何かを犠牲にする必要が出てきますので、そんなときに大切になってくる、執着を手放す、信頼する、ゆだねる、という3つのポイントを以下の記事の中に書いていますので、参考にしてもらえればと思います。