女の我慢と自分のルール

投稿日:2017年9月26日      更新日:

自分が自分に禁止していることって、どんなものがあるでしょうか?
女性の場合、相手への気遣いもあって、様々な我慢をしている部分というのは少なからずあると思いますし、それが当たり前になりすぎていて、我慢しているという意識もないものもあると思います。男性が女性のその優しさのような部分に甘えてしまっているような関係性も、それなりにあるかもしれません。ただ、時として、その禁止している部分について見直しが求められて来るような出来事が、不意に訪れてくることもあります。

本当はやりたいんだけれども、実際にやるのは良くないと思って我慢していることを、他の人がやっているのを見るようなことがある場合、しかも、それが周囲に受け入れられているような状況を見ると、非常に違和感を感じやすいですし、モヤモヤしたような気分にもなりやすいものだと思います。

例えば、付き合っている彼氏がいるときは、こういう風にするべき、とか、彼に対してはこういう風に気を使ってあげるのが当たり前、とか、結婚したら旦那様に対してはこういう風にしてあげるべき、、、、といったルールのようなものが自分の中にあって、その中には、別に好きでやっているという訳じゃないんだけど、そうした方がいいと思って、、、というのもあったとします。

そんなときに、友人や知人がそのルール違反のようなことをやっていて、しかも、それが彼氏や旦那様に受け入れられていたり、むしろ歓迎されているかのような話を聞いたりしたら、イライラっとするかもしれません。
「ちょっと何してるの!」
「そんなので本当にいいと思ってるの?」
「あなたもちゃんとやりなさいよ」
「あなたも我慢しなさいよ!」
と問い詰めたくなる気分が出て来るかもしれません。
(タイトルには、女の我慢、なんて書きましたが、男性でも似たような体験をされる方もおられるかもしれませんね。)

ただ、羨ましいと感じている、とか、ちょっといいなとは思っている、というのが本音としてあるのであれば、もしかしたら、自分の中にあるそのルールは、今、適切ではない可能性があります。古い過去のものというのは、今現在がもっとより良くなるために、時に邪魔になって来ることがあります。私たちの中にあるルールのような部分も同じです。

私たち自身が成長したり、周囲の環境が変化したりしていく中で、それらの成長や変化とともに、個別のルールは不要になったり、柔軟性のある取り決めに変えた方が、物事が進めやすくなったりする部分が出て来ることがあります。と言っても必ず変えなきゃいけない訳ではないです。時代が変わっても、人が変わっても、変わらない守っていくべきもの、というのももちろんあると思います。ただ、あなたが本当はやめたいと思っているのに我慢していることや、禁止していることというものがあるとしたら、それは、本当に今もまだ、自分や周囲の人たちが幸せになるためのルールとして役立っているかどうか、セルフチェックしてみた方が良いです。

役立っていると言うのとは少し違うという感じがしたり、あるいは、何か戸惑いや迷いのようなものがあるのなら、ちょっとそのルールの見直しを考えてみても良いかもしれません。

そのルールを守ることで、何か良いことがあるとしたらどんなものがあるでしょうか?
例えば、誰かに楽をさせてあげることができるような部分があるかもしれませんし、人間関係を円滑にすることができるような部分があるかもしれません。あなたにとっても、メリットと言える部分も何かしら出てくるかもしれません。どんな、良いことがあるか、ちょっと想像してみてください。

その反対に、ルールを守ることに、デメリットがあるとしたらどんなものがあるでしょうか?
本当はやりたくもない我慢や犠牲をしなければならないのかもしれませんし、それが周囲の人にも何か犠牲的なものを求めることになっている部分もあるかもしれません。ルールに縛られることで、人間関係が何か重たくなっている部分もあるのかもしれません。どんな、良くないことがあるという感じがするか、ちょっと考えてみてください。

良いこと(メリット)と、良くないこと(デメリット)を見比べてみて、どんな感じがするでしょうか?
もうそのルールは必要ないと思えるのなら、そのルールは一旦手放した方が良いです。もしそうなら、そのルールを手放すということを、心の中で宣言してください。

我慢するのが長年染み付いた癖のような感じになっているのであれば、手放すときに抵抗感を感じることもありますが、その抵抗感があるということは悪いことではなく、そういうものほど、手放したときに、自分の内面に大きな変化を生み出すことができます。

ルールを手放すことができるとしたら、代わりにどんなものを受け取りたいでしょうか?
我慢や禁止といった自分を抑圧するようなものの代わりに、自由さや、抑圧していたものから解放される感覚や、本当にやりたかったことなど、たくさんのものを受け取れるかもしれません。想像してみたときに、どんなものが受け取れると思えるでしょうか?
心の中で、ルールを手放すのと一緒に、それらを受け取ることを自分自身に許可してあげてください。

意識しておいてもらいたいのは、もともとルールがあるためにうまく回っていた部分に対するケアです。例えば、あなたが我慢や犠牲をしてくれることを、あてをしているような人がいる場合、あなたがルールを手放して新しい行動パターンをすることに対して、その人からの抵抗が出てきやすいです。その相手にとってやってくれて当たり前だと思っていることを、あなたがやらなくなるとしたら、相手からの抵抗感や不満のようなものが出てきやすいです。このとき、ルールを手放す代わりに、どういう風にしていくのが良いかを、自分なりに考える必要があるかもしれません。

相手に合わせる必要がない状況であれば、相手が色々言ってくることに対して断った方が良いかもしれませんし、場合によっては、人間関係を変えていく、ということを選択した方が良いかもしれません。相手に合わせてあげた方が良い状況であれは、自分の都合だけではなく相手の都合も加味してあげるような柔軟な対応をした方が良いかもしれません。あらかじめ何か伝えておいた方が良いこともあるかもしれません。伝え方やタイミングも、相手の状況に合わせて考えた方が良いかもしれません。どういう風に対応するのが良いのかはケース・バイ・ケースだと思いますが、我慢や禁止をすることで、ある意味ではうまくまわっていた部分にテコ入れをしていく感じになると思います。

我慢や禁止をしなくても、相手とのコミュニケーションや様々な調整をすることで、自分自身も大切にできる自分になる、という成熟さを受け取ることで、うまく今の生活や人間関係をまわしていくようにやり方をスイッチしていくことができればベターだとは思います。ただ、場合によっては、それが非常に難しいこともあるかもしれませんね。(この辺りは、また別の機会に掘り下げて書こうかと思います。)

我慢や禁止をしすぎている部分を手放してみて、新しいものを受け取って、より活力のある自分自身を受け取ることができるなら最高です。周囲の人をみてイラっとすることの理由に、自分の中にある禁止事項に引っかかっているから、というのがあるのなら、それは、ある意味では手放した方が良い我慢に気づけるチャンス、と言っても良いかもしれません。

手放しても良い我慢って、それ以外にもないだろうか、と見つめてみるのも良いと思います。思いの外、我慢していることが色々とあって、これはやめてしまったも良いかも、と思えるものがたくさん出てくることもあるかもしれません。そんな時には思い切って、たくさんある我慢の断捨離のようなものをしてしまっても良いかもしれませんね。

今まで良かれと思ってやっていた我慢も、見直せる部分があるのなら、ぜひ見直してみてくださいませ。

 

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カテゴリ-心の悩み

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